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NFTのベッドで眠るとお金がもらえる!?「Sleep to Earn」が生み出す新しい価値とは

2022.10.03

遊びながら、歩きながら…お金が稼げる「XXX to Earn」というWeb3なアプリが続々と登場している今、寝ながら稼ぐ「Sleep to Earn」型のアプリが登場し話題となっている。

下表では4つのアプリをまとめたが、2022年9月29日現在では、どれも正式サービス開始には至っていない。2022年末から2023年にかけてリリースされていくようだ。

先立って、アプリ紹介の公式サイトが出来上がっているので、それを参照しながら、具体的にどうやって稼ぐのか。紹介する。

Sleep to Earnのアプリ

アプリ名

ブロックチェーン

通貨

公式サイト

SleeFi

Avalanche

SLFT、SLGT

https://sleefi.com/

Sleepagotch

未定

SHEEP

https://sleepagotchi.com/

DreamN

BNB Chain

DREAMN

https://dreamn.io/

Sleep Future

BNB Chain

SLEEPEE

https://sleepfuture.com/

『SleeFi』は日本人が携わっていることが示されていることもあり、国内での注目度は高いようだ。また、SleeFiで稼ぎ始めるには、AVAX(Avalanche/アバランチ)という暗号資産(仮想通貨)が必要になり、国内ではすでにDMM BitcoinにてAVAXの取り扱いが始まっている。

2022年9月30日現在、AVAX1枚は約2000円から3000円ほどで取引されている。Web3系のアプリを利用するのに必要な仮想通貨が日本円で調達できるので、初心者にとって敷居が低く、SleeFiのユーザー増加に貢献しそうだ。ちなみにAvalancheは、Web3でよく使われているイーサリアムと互換性を保ちつつ、イーサリアムよりも処理性能が高いという特徴があり、ユーザー数が急増しても、性能が落ちにくいメリットがある。

睡眠の質や睡眠時間によって暗号資産(仮想通貨)が稼げる

Sleep to Earnでは、主に睡眠の質や時間に応じてもらえるアプリ内の仮想通貨が、稼ぎの元になる。

他の「XXX to Earn」アプリと同じく、NFTを保有し、アプリ内で仮想通貨を得るのが、基本的な稼ぎ方となる。

例えば、「SleeFi」の場合には、最初にAVAXという仮想通貨を使って、NFTベッドを購入する必要がある。このベッドをアプリ内で使用して睡眠を計測することで、SLFTという仮想通貨がもらえる仕組みだ。一方、「sleepagotchi」の場合は、ベッドではなくNFTキャラクターを購入しないと睡眠に応じた仮想通貨がもらえない。

以下、SleeFiの公式サイトを例に具体的な稼ぎ方を見てみよう。

1:NFTベッドを購入する

引用元:SleeFi

自分の睡眠時間に合ったベッドをアプリ内で購入する。購入したベッドで設定した睡眠時間に対して、実際の睡眠時間が近ければ、より多くの仮想通貨がもらえる仕組みがある。

2:ベッドを使って睡眠を計測する

引用元:SleeFi

1日1回の睡眠の計測によって、仮想通貨SLFTを稼ぐことになる。一度計測を始めると再度計測が可能になるまでに20時間待つ必要がある。アプリ内にはゲーム要素があり、稼いだSLFTを使ってベッドのレベルを上げたりなどができ、レベルが上がると稼げる仮想通貨の量も多くなっていく。

3:自分のベッドを貸し出して収益を得ることもできる

引用元:SleeFi

ベッドは複数保有でき、保有数に応じて他人へベッドの貸し出しができる。ベッドを借りた場合、借りた人とオーナーのそれぞれに報酬が入る。ベッドは1個あたり数万円程度の価格で売買されるようだが、ベッドが買えない人でも借りることでSleeFiを使ってもらう狙いがありそうだ。

睡眠に関するデータが効率的に集められ、それが新たな価値を生み出すかも

人間の行動に関するデータを集めるのに、報酬があると効率よくデータが集められる。そのため、Sleep to Earn に限らず、「XXXX to Earn」型のアプリは、その行動に関するデータを集めるのに適している。

すべての人間は睡眠無しでは生きられないし、より高品質な睡眠が我々の生活を豊かにしてくれることがわかっている。そこに注目しているベッドメーカーをはじめとした睡眠関連の商品・サービスを手掛ける企業、大学などの研究団体が、データを欲しがるのは自明だ。もしかすると、アプリの開発陣とこれらの企業・団体がすでに連携を始めているかもしれない。

アプリが収集・記録できるデータの設計や、アプリのプライバシーのルールなどの制約上、行動データを容易く取れないかもしれない。が、Sleep to Earnのアプリを使って睡眠を改善しつつ、データを取得して分析・研究した企業や団体がよりよい睡眠関連のプロダクトを提供することで、我々の生活がよりよくできる世界観が実現できそうだ。

文/久我吉史

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