コロナ禍の影響もあり、現代のビジネスパーソンの中には、ここ数年で大きく働き方が変わったという人も多いでしょう。特に、ZOOMやMicrosoft Teamsを使ったWeb会議が増えたり、貸しオフィスのような、“会社以外の場所”で作業をする機会も増えているはずです。
そこで本記事のおすすめするのが、ASUSより新発売となるモバイルノートPC「ASUS ExpertBook B3 Detachable B3000DQ1A」。ディスプレイとキーボードが分離する、セパレートタイプの2in1ノートPCとなっており、タブレットモードでも利用できる製品です。
「ExpertBook」シリーズは、数あるASUSのノートPCシリーズの中でも、ビジネスパーソン向けに、軽量さや堅牢度、快適な動作をする性能にこだわられたシリーズであり、今回試した「ASUS ExpertBook B3 Detachable B3000DQ1A」も、主に“ノートPCの持ち運びが多い人”や、“Web会議などに使用する、サブPCが欲しい”という人に向けられた、ビジネスシーンで活躍する製品です。
それでは、実際に「ASUS ExpertBook B3 Detachable B3000DQ1A」を試してわかった使用感、操作性を紹介していきましょう。
デザイン・ディスプレイ
先にも触れたように、「ASUS ExpertBook B3 Detachable B3000DQ1A」はディスプレイとキーボードが分離する、2in1タイプのノートPC。ディスプレイは10.5インチとコンパクトサイズになっており、厚さ8.99mm、質量約600g(格納式ASUS Pen含む)と、標準的なタブレットサイズになっているため、単体で動画を見たり、プレゼンに使用するのも快適です。
購入時には、ディスプレイ背面に取り付け、スタンドとして利用できる「スタンドカバー」と、「デタッチャブルキーボード」が同梱されます。どちらも布素材を採用しているため、手触りが良く、ファッションの一部としても魅力的。指紋が付着しないのもポイントです。ディスプレイにスタンドカバー、デタッチャブルキーボードの両方を装着した場合の総質量は、約1.011㎏となります。
また、スタンドカバーは縦置きにも対応しているため、PDFファイルなどの、縦に長い書類やデータを表示する際に便利。セパレート型2in1タイプならではの特徴です。
ディスプレイは解像度1920×1200で、TFTカラー液晶を採用しています。グレア(光沢)仕様であるため、映り込みは若干気になりますが、メリハリのある、きれいな映像表現ができます。
近頃のノートPCとしては、4辺のベゼルが分厚いのが少し気になるところですが、これはタブレットとして使用する際、指を置くスペースを確保するためと考えられます。使い方によって好みの分かれる部分でしょう。
インターフェースは、本体左側面に電源ボタンと音量ボタン、右側面にUSB Type-Cポートと3.5mmイヤホンジャックを搭載。構成としてはタブレットに近い印象で、外付けディスプレイや有線キーボードといった、複数のデバイスと接続する際には、別途ハブの用意が必要でしょう。
キーボード・タッチペン
デタッチャブルキーボードは、83キーのJIS配列となっており、標準的な配置となっているため、キー操作に戸惑うことは基本的にありません。ただし、10.5型ノードPC用のキーボードということもあり、1つ1つのキーは小さい印象もあるため、慣れるのには少し時間がかかるかもしれません。
トラックパッドも、本体サイズにならい小さめとなっていますが、横幅は広く確保されています。ディスプレイのアスペクト比が16:10と横長であるため、操作性に問題はありません。
キーストロークは、デタッチャブルキーボードとしては比較的深い印象で、一般的なノートPCに近い打鍵感があります。また、ディスプレイと接続した際には、キーボードに傾斜が付く「エルゴリフトヒンジ」になっているため、快適にタイピングが行えるようになっています。
また、キーボードは抗菌処理が施されており、24時間以上にわたり、細菌の増殖を約99%以上抑制するとのこと。当然、キーボードは指で操作する部分なので、比較的安心して触れるのは、うれしいポイント。加えて、防滴仕様になっているため、少し水をこぼす程度であれば、故障の心配はあまり必要ありません。
ディスプレイ上部の右側には、ASUS Penが格納されており、ペン操作が行えるのも本製品の特徴。PDFファイルに手書きの注釈を加えたり、さっとメモを取りたいシーンで便利です。
タッチ操作やペン操作に対応しているノートPCが多く登場していますが、本体に格納されている製品は少ない印象もあります。別途タッチペンを持ち運ぶと、せっかくのコンパクトノートPCなのに結局荷物が増えてしまいかねません。ノートPCと一緒に持ち運べる格納式タッチペンは便利だと、改めて感じています。
性能・機能
搭載CPUはクアルコム社の「Snapdragon 7c Gen 2」。Snapdragonシリーズは、主にAndroidスマートフォンに採用される機会の多いチップセットですが、Snapdragon 7c Gen 2はモバイルPC向けにカスタマイズされたものとなっています。性能としては、エントリークラスからミドルレンジクラス程度となっており、動画視聴やWeb検索、Web会議程度であれば、問題なく動作します。
メモリ容量は4GBモデル、8GBモデルの2つが用意されており、ストレージ容量は128GBで共通となります。
スピーカーは本体上部の左右に、1Wスピーカーを内蔵しており、ステレオ再生に対応。少しシャリシャリ感が強い印象もありますが、Web会議に使用したり、動画を再生する程度であれば、ストレスは感じません。
インカメラは503万画素となっており、こちらもWeb会議に使い程度であれば十分高精細な映像が撮影できます。また、タブレットとしても使える2in1ノートPCらしく、1297万画素のアウトカメラも搭載。資料やQRコードを読み取る際に便利な仕様です。
初期搭載OSはWindows 11となっており、購入時にはMicrosoft 365 Personal の1年分の使用権も付与されています。
持ち運びが超快適な10.5型2in1PC「ASUS ExpertBook B3 Detachable B3000DQ1A」
10.5型の2in1ノートPC「ASUS ExpertBook B3 Detachable B3000DQ1A」は、コンパクトで持ち運びやすいサイズ感や、タブレットとしても使用できる柔軟性が魅力の製品。スペック的には、エントリークラスからミドルレンジクラスですが、紹介してきた通り、Web会議程度であれば十分活躍できます。
コンパクトなモバイルノートPCは、持ち運びが快適なのはもちろん、メインPCの隣に配置し、Web会議や動画視聴用のサブPCとして使用するのにも便利。格納式のASUS Penによる、手書き操作にも対応しているので、活用の幅が広いのが特徴。PCモード、タブレットモードの2Wayで活躍ができるので、手元に1台置いておけば、ビジネス、プライベート問わず、生活の質をワンランク上げてくれるかもしれません。
取材・文/佐藤文彦