DIME MAGAZINE
日本人の「噛む離れ」と言われ始めている
日本人の『噛む離れ』と聞き慣れない言葉をご存知でしょうか？ 食生活やライフスタイルの変化により日本人の噛む習慣が離れているという調査結果がある。実際、筆者は柔らかな食感ものが多い食生活をしており、噛む回数は少なく咬合力（こうごうりょく）も弱くなっていると感じる。
ロッテから噛むトレーニングガム「キシリトール 噛むトレガム」が発売されており、子供向け商品ではあるが大人でも楽しめる。商品の特長は3つあり「噛み応え・虫歯予防・楽しめる工夫」。
「噛み応え」は、ガムの材料となるガムベースをアレンジし、しっかりとした噛み応えがあり感覚的に一般的な板ガムの2倍程。
「虫歯予防効果」は厚生労働省のサイトではキシリトールついて、白樺や樫の木から採取したキシラン・ヘミセルロースという天然甘味料で虫歯予防効果が実証されていると紹介されている。
「楽しめる工夫」については、子供が継続的に楽しめるようポケモンとのコラボレーションだ。
9枚入りのガムは子供向けの噛むトレーニング。噛み応えがあり、子供だけでなく大人も楽しめる。
包み紙は全20種類ある。1パックの中でデザインは全て異なっている。1パック9枚入りとなり、絵柄が重複しないようにメーカーが製造段階で手間を掛けているのが垣間見える。
『ナカミが気になる！噛みながら楽しむ 紙企画』 「カミ・噛み・紙」で言葉を掛け合わせて子供に楽しみを加えている。
全20種類の包み紙を並べてみた。ポケモン図鑑やクイズで子供を楽しませてくれる。
包み紙のポケモンクイズは大人でも難易度は高い。
15個入りパックをネット通販で購入した。
15個を並べてみるとパッケージデザインにバリエーションがある。
パッケージデザインは7種類。集める楽しさもあり、子供を飽きさせない工夫を感じる。
パッケージの「もぐもぐかむトレーニング」は、子供にもわかりやすいフレーズだ。
噛む習慣の特長を評価された（公財）日本学校保健会推奨商品。
1パック9枚でキシリトールが10g配合されている。熱量は50kcal、糖類0gのシュガーレスは体にうれしい。キシリトールは毎食後に5～10g摂取すると有効とされている。（厚生労働省 e-ヘルスネット）
ガムのみを計量すると25gとなり、キシリトールの配分量は40%に相当する。
ポケモンに登場するサイコソーダをイメージしたという味は、爽快感があり大人でも楽しめる味わい。筆者の印象ではジンジャーとニッキを混ぜ合わせた味だ。
板ガムは噛みやすいように刻みがある。
一度に大量に食べると腹がゆるくなる場合もあり、注意したい。筆者自身は5枚をまとめて噛んだら腹がグルグル鳴った。
噛むトレーニングを1週間実践し男性50代のほうれい線改善を期待
コロナ明けになりマスク無し生活に戻った時、「顔が老けたね」と言われないよう顔の筋肉トレーニングを「噛むトレガム」で1日1パックずつ1週間続け「ガム噛みエクササイズ」も兼ねたレポートを紹介したい。
1日目 初日でまだ慣れないこともあり咬筋（こうきん）に疲れを感じた。
2日目 前日の疲労が残り頬にダルさを感じる。
3日目 噛むトレーニング効果の現われなのか初日に比べて噛みやすい。
4日目以降は噛んでいても疲労感は無く、ガムとして味わいを楽しんだ。
5〜7日目に変化は無く、印象として4日目以降で筋力アップ効果を感じ始める。
効果の前後を比較するため、同じ部屋・同じ室内灯・同じ立ち位置による同一条件下でスマホのインカメラで撮影した。
ほうれい線部分を拡大。若干ほうれい線が薄くなったように見えるが、劇的な変化はない。1週間では短いのかもしれない。継続して噛むトレーニングをすることに決めた。
噛むことのメリットは多く、デメリットは見当たらない
ロッテが調査した全国47都道府県4700人による『全国「噛む力」調査』では、噛む効果の第1位として61%の人が「脳が活性化される」と回答している。また食事学の研究をしている和洋女子大学大学院 柳沢幸江教授によると、「噛む」ことでのメリットは集中力やストレス軽減にも好影響があり、口内環境も良好になるという。ロッテによる全国調査の結果ではデメリットの回答が無かった。
これからの食生活では噛むことを意識し、冒頭で紹介した「噛む離れ」にならないよう心掛けていきたい。
出典元
ロッテ 噛むこと研究室 全国「噛む力」調査 噛み離れ／噛む効果
厚生労働省 e-ヘルスネット キシリトール
写真・文／福永仲秋
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