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スウェーデンの企業が生み出した世界初の「ポテトミルク」って何?

2022.09.27

植物由来の原材料を使った代替食品のニーズを受け、近年はさまざまなプラントベースフードが開発されている。豆乳をはじめとする植物性ミルクも多様化し、アーモンド、オーツ、ライスなども珍しくなく、選択肢が広がっている。「アーモンドミルク研究会」によると、アーモンドミルク市場は拡大し続けており、2021年には販売金額が前年比48%増という結果に。健康思考やSDGsへの意識の高まりから、今後もプラントベースフードの市場は拡大していくことが予想されている。

そんな中イギリスでは新たに開発された植物性ミルクが注目を集めている。それは「ポテトミルク」だ。今年2月にイギリスのスーパーで販売を開始したポテトミルクは、スウェーデン発の企業である「Veg of Lund」から発売されている「DUG」というブランドだ。公式サイトによると味は“クリーミー”で美味しく、コーヒーにも合う“完璧な泡を作る”と表現されている。

新登場の「DUG」のポテトミルク

左から「DUG バリスタ」「DUG オリジナル」「DUG 無糖」

DUGのポテトミルクは、現在のところ3種類が発売されている。さまざまな用途に使いやすい「DUG オリジナル」、コーヒーに合うようにクリーミーさと泡立ちの良さが加わった「DUG バリスタ」、そして素材の味を楽しめる「DUG 無糖」だ。

日本ではまだ発売されていないため、味は想像するしかない。「DUG オリジナル」の原材料名の表記は次のようになっている。「水、じゃがいも (6%)、スクロース、マルトデキストリン、エンドウ豆タンパク、菜種油、酸味調整剤、炭酸カルシウム、乳化剤、天然香料、ビタミン」。原材料名だけを見てもなかなか想像は難しいが、口コミを見ると「今まで試した植物性ミルクの中で1番美味しい!」「悪いところが見つからない」「紅茶には微妙だけど、ミルク粥にはピッタリ」などの評価が見られ、全体的に好評のようだ。

また、DUGのポテトミルクには、乳糖や牛乳、大豆、グルテン(小麦)、ナッツなどが含まれていないため、アレルギーフレンドリーな食品として「World Food Innovation Awards 2021」の「Best Allergy-Friendly Product category(アレルギーフレンドリー製品部門)」にて優勝している。動物性製品なしで作られているためビーガンフレンドリーとしても注目されている。

ポテトミルクはサステナブルかつ栄養価も高い

DUGの公式サイトでは、「ポテトミルクは代替ミルク市場の中で最もサステナブル」だと説明されている。一体、どのくらいサステナブルなのだろうか。まず、原料となるじゃがいもは、成長するのに必要なものが多くないため、大豆、アーモンド、オーツ、乳製品などに比べてとても維持がしやすいとのこと。

例えば、土地利用に関してはじゃがいもの栽培は、オーツの栽培よりも2倍以上も効率的だという。他にも、アーモンドの生産に必要な水と比べて、じゃがいもは56分の1で済むのだとか。節約した土地や水を、もっと他のことに使える可能性が広がる。二酸化炭素排出量も牛乳と比較すると75%も低くなるという。

また、栄養価の高さもポイントだ。ポテトミルクの原材料であるじゃがいもには、タンパク質、ビタミン、ミネラル、繊維、炭水化物といった、人間が必要とするほとんどすべての栄養素が含まれているとのこと。

「DUG」の日本での発売にも期待

2021年にイギリス、スウェーデンで発売スタートした「DUG」。「DUG」を開発しているスウェーデンの企業「Veg of Lund」の、マーケティングおよびコミュニケーションマネージャーのAnna Rosengren氏に話を聞いた。

「DUGは、健康や地球の未来を意識した選択をしたい、すべての人のためのブランドです。特に賢い選択をしたいと思っている、未来を担う若い消費者をターゲットにしています」

今後、日本での発売は期待できるのだろうか?

「植物由来の飲料である DUGは、2021年半ばに主要市場であるイギリスとスウェーデン、および Amazon、Bestway Wholsale、Ocado などのオンラインストアで発売をスタートしました。 お客様や消費者からの反応には、非常に満足しております。

現在、焦点を当てていることは、需要に対応すること、それと並行してヨーロッパの他の市場を値踏みすることです。日本は多くの消費者が肉や乳製品の消費を減らし、植物ベースの代替品に目を向けているため、非常に興味深い市場です」

まだ日本進出の段階ではないとは言え、将来的に日本でも購入できる可能性は期待できそうだ。これからどんどん増えていくであろうプラントベースフード。次はどんな商品が出てくるのか、とても興味深い。

取材・文/まなたろう
画像提供/Veg of Lund

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