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iPhoneの充電に不可欠なLightningとは?EUの法案可決でUSB Type-Cへの変更は進むのか

2022.10.11

Lightningとは、スマホやタブレットの充電に用いるケーブル端子のことを指します。端子の形状が異なる場合、充電やデータ転送などができないため購入の際は注意が必要です。Lightningケーブルの選び方とおすすめ商品、今後USB Type-Cへの統合が進むのか?最新動向を紹介します。

「Lightningケーブル」とは?

Lightning端子が付いたケーブルを、『Lightningケーブル』と呼びます。Lightning端子に対応する製品や、ケーブルの特徴を見ていきましょう。

Appleが開発したケーブル端子

Lightningは、iPhoneやiPadを製造するAppleが独自に開発したケーブル端子です。2012年に開発されて以降、ほとんどのApple製品がLightningケーブルで充電やデータ転送する仕様になりました。

ただし、Lightningケーブルは、Apple以外のスマホやタブレットでは使えません。家にAndroidのスマホやタブレットがある場合は、別のケーブルも用意する必要があります。

Lightningケーブルの特徴

Lightningケーブルは、表裏を気にせず使えるのが大きなメリットです。従来のケーブル端子には表と裏があり、スマホやタブレットに接続するときに毎回どちらが表なのかを確かめなくてはなりませんでした。

Lightningケーブルの登場により、端末への接続作業がぐっと楽になったのです。また、端子が薄くて小さくなったため、全体的に見た目がすっきりして持ち運びも便利になりました。転送速度が速く、パソコンに映像や音声などの大きなデータを送れるのも、Lightningケーブルの特徴の一つです。

Lightningケーブルの種類は3つ

Lightningケーブルには、以下の3種類があります。

  • Apple純正品
  • MFi認証品
  • 非認証品

Appleが自社で製造・販売している製品を『Apple純正品』といいます。iPhoneやiPadを買うと付いてくるので、知っている人も多いでしょう。

『MFi認証品』は、Apple公認のメーカーが製造・販売する製品です。Appleが定める基準をクリアしているため、性能がよく安心して使えます。

純正品やMFi認証品以外のLightningケーブルは『非認証品』と呼ばれます。粗悪品が多く、使用するとトラブルを引き起こすケースも報告されているため注意が必要です。

Lightningケーブルを購入する際のポイント

ライトニングケーブル

(出典) photo-ac.com

Lightningケーブルは製品によって価格やデザインが異なるため、何を買えばよいのか分からなくなる人も多いでしょう。購入時にチェックしたいポイントを解説します。

Apple純正品かMFi認証品を選ぶ

Lightningケーブルは、必ずApple純正品かMFi認証品を選ぶようにしましょう。特にApple純正品は品質が安定しているうえに、保証期間内なら無償で修理・交換に応じてもらえるので安心です。ただし、偽物が多く出回っているため、ネットショップは避け、Apple直営店や公式販売店を利用することをおすすめします。

MFi認証品は純正品に比べて低価格で、ラインアップが豊富な点がメリットです。ケーブルの耐久性や素材などにメーカー独自の工夫があり、純正品より使いやすいケースもあります。

反対側の接続端子も確認

ケーブルを購入するときは、充電器やパソコンなど、端末と反対側の機器に接続する端子の種類を確認する必要があります。反対側の端子には次の2種類があるため、間違えないようにしましょう。

  • USB Type-A
  • USB Type-C

USB Type-Aは、現在最も普及している規格です。多くのモバイルバッテリーやパソコンに採用されているほか、カフェや空港などの移動先でも使えます。

USB Type-Cは高速充電や大容量のデータ転送が可能な、新しい規格です。Apple製品の中にも、すでにUSB Type-C接続のケーブルと電源アダプターが付属する上位機種が登場しています。どちらを選ぶかは、よく利用する場所や持っている機器に合わせて決めるとよいでしょう。

おすすめのLightningケーブル3選

充電器とケーブル

(出典) photo-ac.com

Apple純正品とMFi認証品の中から、おすすめのLightningケーブルを3種紹介します。長さや素材などがそれぞれ異なるので、比較して購入時の参考にしましょう。

Apple「Lightning-USBケーブル 0.5 m」

モバイルバッテリーで充電するときに便利な、短いLightningケーブルです。長いケーブルは持ち歩くとかさばるうえに、バッグの中でからまって断線するリスクも高まります。

0.5mのケーブルならバッテリーと一緒にバッグのポケットやポーチなどに収まりやすく、充電したままスマホを操作するときも邪魔になりません。Apple純正品なので、安心して使えるのもポイントです。

  • 商品名:Apple Lightning-USBケーブル 0.5 m
  • Amazon:商品ページ

Anker「Anker PowerLine II ライトニングUSBケーブル 0.9m」

一般的な充電ケーブルの12倍以上といわれる、高い耐久性が自慢の製品です。約80kgのものを持ち上げられるほど強く、1万2,000回以上の折り曲げにも耐えられるとされています。

多少手荒に扱っても断線しにくいので、子どもに持たせるときでも安心です。18カ月の保証やカスタマーサポートもあり、初めてMFi認証品を買う人にもおすすめできます。

  • 商品名:Anker PowerLine II ライトニングUSBケーブル 0.9m
  • Amazon:商品ページ

エレコム「なめらかUSB-C to Lightningケーブル 1m」

こちらは、USB Type-CタイプのLightningケーブルです。素材にシリコンを採用しており、ソフトでなめらかな手触りが特徴的です。他の素材のように、折り癖が付いたりからまったりすることが少なく、持ち歩きのストレスを軽減できます。

耐久性にも優れているので、外出先でひんぱんに高速充電やデータ転送をする人には特におすすめです。

  • 商品名:エレコム なめらかUSB-C to Lightningケーブル 1m
  • Amazon:商品ページ

EUで“Lightning廃止法案”が可決、USB Type-C搭載を義務化し、2024年秋施行へ

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が、EUで販売されるスマートフォンなどの電子機器の充電用端子として、USB Type-Cを採用するよう義務付ける法案を可決した。製品にLightning端子を搭載する米Appleは対応を迫られる。

有線充電式で100W以下で動作する電子機器が対象。2024年末までに、携帯電話やタブレット、カメラ、ヘッドフォン、携帯ゲーム機、キーボードなどにUSB Type-C端子の搭載が必要になる。26年春にはノートPCも対象になる。

これにより以前から噂されていたiPhoneのUSB Type-C搭載が今後一気に進む可能性がある。今後の動向に注目したい。

構成/編集部

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