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海外でも使える?今さら聞けないタッチ決済に必要な「FeliCa」の基礎知識

2022.10.13

私たちの日常生活に広く普及しているタッチ決済には、FeliCaが必要不可欠です。FeliCaの機能性や導入事例に加え、タッチ決済に便利なFeliCa対応スマートウォッチを選ぶポイントについて解説していきます。

タッチ決済に欠かせないFeliCa

『おサイフケータイ』という言葉でおなじみのタッチ決済は、スマートフォンだけでなくスマートウォッチにも対応しています。モバイルデバイスによるタッチ決済を可能にする技術の一つが『FeliCa』です。

タッチ決済ができるスマートウォッチを探すなら、まずFeliCaとは何か・どのような場面で活用されているのかという基本を押さえておきましょう。

FeliCaとは?

FeliCaとは、ソニーが開発した非接触ICカード技術の方式です。ICチップとアンテナが搭載されたカードを対応のリーダーにかざすだけで、約0.1秒という速さでデータの読み書きが可能な高速データ処理能力を持っています。

FeliCaはカード形式だけでなく、さまざまな形状に対応が可能です。FeliCa搭載のスマートフォンやスマートウォッチを用いることで、カードを取り出さなくてもタッチ決済を利用できるようになっています。

FeliCaの導入事例

データの処理速度の速さに強みがあるFeliCaは、素早い処理が必要とされる交通系ICカードに最適です。JR東日本のSuicaをはじめ、全国の公共交通機関のICカードにFeliCaが採用されています。

楽天Edyやnanaco・WAONなど国内の大手電子マネーも、FeliCaが導入されているものの例です。FeliCaの技術によってキャッシュレス決済が浸透し、現金決済の会計にかかる手間が大幅に削減できるようになりました。

また、FeliCa対応の電子マネーや交通系ICカードを使った決済を進めたことで、事業者側にとっても、人の手で行っていた改札業務やレジ処理を大幅に簡略化・効率化できるというメリットが生まれています。

FeliCa非対応のスマートウォッチも?

スマートウォッチ

(出典) photo-ac.com

タッチ決済は世界各国で広がりを見せ、各メーカーのデバイスにはタッチ決済が標準装備の機能となりつつあります。ただ、日本と海外のタッチ決済事情には違いがあることに注意が必要です。

せっかく購入したデバイスがタッチ決済非対応だったというケースを避けるためにも、違いを理解しておきましょう。

海外製品の多くはNFC対応が主流

海外におけるタッチ決済対応デバイスは、多くが『NFC Type-A』『NFC Type-B』という通信規格への対応となっています。

NFC(Near Field Communication)とは、近距離無線通信の国際規格で、FeliCaもその一つです。ただ、FeliCaは海外デバイスで主流のType-AやType-Bではなく、Type-Fです。Type-A/BとType-F(FeliCa)に互換性はありません。

VisaやMastercardタッチ決済機能付きのクレジットカードに搭載されているのは、Type-A/BのNFCです。

FeliCa対応市場は日本とアジアの一部のみ

ソニーが開発したFeliCaは、国内企業の開発技術ということもあり、Type-A/B規格のクレジットカードによるタッチ決済より早く日本で普及しました。

国民の利用率が高い電子マネーや交通系ICカードにFeliCaが採用されたことで、日本独自の市場を展開していったのです。現状FeliCaの普及は日本の他、インドネシアをはじめとした一部アジアのみの展開に留まっています。

FeliCaとType-A/Bの間には互換性はないため、FeliCa対応のおサイフケータイは海外で基本的に使えません。Type-A/B搭載のデバイスでSuicaを利用することもできないのです。

『タッチ決済機能』といっても、日本と海外では使われる通信規格が違うという事情に注意してデバイスを選びましょう。

海外メーカーでFeliCa対応機種が増加傾向に

日本と海外では主流となっているNFCの種類が違いますが、海外メーカーのデバイスが全てFeliCa非搭載というわけではありません。近年、海外メーカーが日本向け製品にFeliCaを搭載するケースが増えているためです。

日本の携帯電話業界は従来、大手キャリアによるほぼ独占状態にあったため、オープンマーケットモデルのデバイスが育ちにくい土壌でした。

しかし近年、コストパフォーマンスを重視する消費者の間でオープンマーケットモデルを選ぶ風潮が強まっており、海外メーカーも日本市場に対する姿勢を変え始めています。

FeliCa対応のタッチ決済機能が搭載されていないと日本ユーザーの利便性が低いという声に応え、日本向けモデルにFeliCaを搭載するメーカーが出てきました。

AppleではiPhone7以降、Apple WatchはSeries2以降、Garminでは一部の機種に、FeliCa対応のタッチ決済機能が搭載されています。

FeliCa対応スマートウォッチを選ぶポイント

スマートウォッチ

(出典) photo-ac.com

スマートフォンを取り出さずに決済を完了させられる手軽さが、スマートウォッチの大きなメリットです。ただ、国内外のメーカーからさまざまなスマートウォッチが発売されており、どれを選べばよいか迷う人もいるでしょう。

FeliCa対応の機種を選ぶとき、特に見ておきたいポイントを二つ紹介します。

スマートフォンとの相性はよいか

タッチ決済を設定したり各種機能を管理したりするために、使用するスマートフォンとの相性はとても重要です。

スマートウォッチ用のアプリがiOSとAndroidのどちらかでしか設定できない、一部機能がiOSでしか使えないなど、OSに関する基本的な相性はチェックが欠かせません。

例えば、使用するスマートフォンと同メーカーのスマートウォッチを選ぶ方法があります。iPhoneを使用しているのであればApple Watch、ソニーのXperiaを使用しているのであれば同じくソニーのwenaという具合です。

同じメーカーでそろえることで、タッチ決済機能以外の機能もスムーズに連動させられるメリットは大きいでしょう。

よく使う決済手段は何か

一口にFeliCa対応のスマートウォッチといっても、タッチ決済可能な電子マネーや交通系ICカードの種類は、デバイスによって異なります。

メーカーによっては、国内外のメーカーで対応率が高いSuicaにしか対応していないケースも少なくありません。

国内電子マネーよりもクレジットカード払いの方を望むなら、無理にFeliCa対応に絞って探す必要はありません。NFC Type-A/B対応のスマートウォッチを選べばよいでしょう。

利用頻度の高い決済手段と親和性が高い機種を選べば、ストレスフリーなタッチ決済を実現できます。

構成/編集部

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