Wordを快適に使うには、ショートカットキーを覚えておくと便利です。Wordで使えるショートカットキーを、基本編・応用編に分けて紹介します。リボン上のタブをショートカットキーで操作する方法や、カスタマイズについても見ていきましょう。
Wordのショートカットキー「基本編」
Wordでは、キーボードによるショートカットキーが使えます。覚えておくと、マウスを使うことなくスムーズな作業ができるでしょう。まずは基本操作と検索・次ページへの改行のショートカットキーを紹介します。なお、WindowsとMacでは挙動が異なるケースがありますので、Windowsでの基本操作を紹介していきます。
戻す:「Ctrl」+「Z」、やり直し:「Ctrl」+「Y」
入力間違いや手違いのデータ消去などで、一つ前の画面に戻りたいときは「Ctrl」+「Z」を使いましょう。1回押すと今やっていた操作の一つ前の画面に戻ります。
間違って戻してしまったときは、「Ctrl」+「Y」で一つ画面が進むので覚えておくとよいでしょう。取り消した操作が復活し、元の画面に戻ります。
「Ctrl」+「Z」と「Ctrl」+「Y」は、汎用性の高いショートカットキーです。Wordを使うときの基本として覚えておきましょう。
文書内検索「Ctrl」+「F」
Word内の文書をチェックするとき、特定の言葉を検索したいときは「Ctrl」+「F」を使いましょう。文字の検索と置き換えができます。文書の量が多くなり、特定の文字列や文章を探したいときに役立ちます。
表記ゆれや間違いを発見し、文字を置き換えたいときにも使えるショートカットキーです。
次のページまで改行「Ctrl」+「Enter」
Wordを使っていると、ページの切り替えを行うシーンもよくあります。文章に区切りがつき、別のページで新しい内容を書き始めるときは、「Ctrl」+「Enter」を使いましょう。
次のページまで自動で改行され、ページ切り替えができます。1行ずつ改行をしていくよりもスムーズで、簡単です。
改ページのショートカットキーは、複数枚にわたる書類を作るときや途中で内容が切り替わるときに使う機会が多いでしょう。
Wordのショートカットキー「応用編」
Wordのショートカットキーは、多くの操作に対応しています。装飾やフォント・文字列の揃え方もショートカットキーで操作が可能です。応用的な使い方を見ていきましょう。
文字の装飾に関するショートカットキー
Wordでは、文字の装飾にも対応しています。ショートカットキーを活用し、素早く装飾しましょう。
選択部分を太字にするショートカットキーは「Ctrl」+「B」です。斜体にする場合は「Ctrl」+「I」を使いましょう。
文字に下線を引くショートカットキーは「Ctrl」+「U」です。
基本的な装飾は、ショートカットキーで簡単に対応できます。メニューを開くよりも手軽に文書の体裁が整うでしょう。
フォントサイズの変更に関するショートカットキー
フォントサイズの変更は、ショートカットキーでも簡単にできます。小刻みに1ポイントずつサイズ変更するか、フォントグループ内の指定サイズごとに変更するかでキーが変わるため注意しましょう。
1ポイントずつ変更するときは「Ctrl」+「]」「Ctrl」+「[」を使います。「]」は1ポイント大きくなり、「 [」は小さくなります。
フォントグループ内の指定サイズに合わせて文字の大きさを変更したいときは、「Ctrl」+「Shift」+ 「>」か、「Ctrl」+「Shift」+「<」です。「>」は1サイズ大きくなり、「<」は小さくなります。
フォントサイズを変更する機会が多いときは、どちらかのキーを覚えておきましょう。
文字列の揃え方に関するショートカットキー
Wordでは、文字列の位置を揃えられます。中央揃えは「Ctrl」+「E」です。左揃えは「Ctrl」+「L」、右揃えは「Ctrl」+「R」で設定できます。左揃えはLeft(左)、右揃えはRight(右)の頭文字でもあるので、覚えやすいでしょう。
文字を均等に配置するには、「Ctrl」+「Shift」+「J」を押しましょう。
文字列の位置を揃えるショートカットキーはビジネス文書の体裁を整えるときや、レイアウトを意識して文書を作るときに役立ちます。
Wordのショートカットキー「リボン編」
Wordにはさまざまな機能があり、リボン上のタブから各種機能・コマンドを選択できます。ショートカットキーを使うと、リボンにも簡単にアクセスが可能です。リボンに関するショートカットキーを見ていきましょう。
リボンを開くショートカットキー
Wordには「リボン」と呼ばれる機能一覧が上部にあります。ホーム・挿入など、各種操作を行う編集タブです。
リボンをショートカットで開くには、「Alt」キーを使います。Altキーを押し、離すとリボンの各種タブに「キー・ヒント」と呼ばれるショートカットキーが表示されるため、表示に従って英数字キーを押しましょう。
リボンを開くショートカットキーを使うと、スムーズに編集作業ができます。基本操作以外に、文書の編集をしたいときは、リボンの機能を使いこなしましょう。
リボンを操作するショートカットキー
リボン内の特定機能を利用したいときは、リボンを開くショートカットキー「Alt」だけを使うよりアクセスキーを使うのが便利です。
例えば、「Alt」+「F」でファイルタブ、「Alt」+「H」でホームタブ、「Alt」+「N」では挿入タブが開きます。
また、リボンを操作するショートカットキーもあり、マウスを使わずに選択したいタブに移動も可能です。
「Tab」または「Shift」+「Tab」を押すと、リボン上のコマンドにフォーカスします。方向キーを押すと、リボンに表示されるメニュー間の移動が可能です。
選択したメニューを決定するときは、「Space」または「Enter」を押しましょう。
自分でショートカットキーを設定する方法
Wordでは、自分で覚えやすいショートカットキーを設定できます。よく使う機能を自由に設定したいときは、ユーザー設定を活用しましょう。基本的な設定方法を紹介します。
Wordのファイルタブから設定可能
ショートカットキーは、ファイルタブのオプションから設定できます。オプション内にある「リボンのユーザー設定」を選択し、「ショートカットキー:ユーザー設定ボタン」をクリックしましょう。
キーボードのユーザー設定画面が表示されるため、ショートカットキーを設定していきます。
「分類」と「コマンド」からショートカットキーを設定したいタブ・コマンドを選択し、設定したいキーを入力しましょう。「割り当て」ボタンをクリックすると、設定が完了します。
設定したショートカットキーを削除する
自分で決めたショートカットキーは、削除もできます。個別に削除するときは、ファイルタブのオプションから「リボンのユーザー設定」を開き、「キーボードのユーザー設定」画面を表示させましょう。
削除したいショートカットキーに対応するコマンドを選択し、「現在のキー」から削除するショートカットキーを選びます。
「削除」ボタンをクリックすると、選択したショートカットキーが削除されます。
すべてのショートカットキーを最初の状態に戻したいときは、キーボードのユーザー設定画面で「保存先」を選択しましょう。初期設定ではNormal.dotmですが、別の場所にショートカットキーを保存しているときは自分で設定した保存先を選びます。
「すべて元に戻す」をクリックすると、ショートカットキーがデフォルト状態に戻るため、カスタマイズしたキーはすべて削除されます。
構成/編集部