新型コロナウイルスや働き方改革の影響で、副業を始める人が増加傾向にあると言われている。
それと同時に、「他人との差別化を図る目的」「信頼を得てもらうための材料」として資格の取得を検討する人も増えているという。
では、副業をするうえで役に立つ資格とはどのようなものなのだろうか。 PLAN-Bは、副業で月に5万円以上稼いでいる20~60代の男女232人を対象に「副業×資格」についてアンケート調査を実施した。
月5万円以上稼ぐ人がやっている副業ランキング1位は「Webライター」
副業で月5万円以上稼いでいる人の資格の保有状況について調査した結果、「資格を持っていて実際に副業に活かしている」という人は、全体の17.7%という結果になった。
副業をしている人のなかで、半数以上の68.1%の人が「資格を持っていない」と回答しており、資格保有者と倍以上の差をつけている。
実際に、保有資格を副業で活かして稼いでいる人はどんな資格を持っているのかも聞いてみたところ以下のような結果に。
副業に役立っている資格一覧
・宅地建物取引士
・マンション管理士
・司法書士
・行政書士
・社会保険労務士
・薬剤師
・TOEIC
・MOS
・調理師
※2人以上から回答があったものを紹介
宅地建物取引士(宅建士)や、社会保険労務士(社労士)、司法書士などは業務独占資格インフォメーションのため、持っていると副業だけでなく本業でも十分に活かすことができそうだ。
また、副業としてライター業をしている人からは、「資格を持っていると専門性の高い記事の依頼を受けやすい」「資格保有者として、記事監修を受けられる」などといった意見も多く見られた。
次に月5万以上を稼ぐ人がやっている副業を聞いたところ、最も多かったのは「Webライター(66人)」で、2位の「ネット販売系(23人)」と、倍以上の差をつける結果となった。
3位は、技術職として需要の高い「開発・プログラマー(13人)」。4位に「アンケート・モニター(12人)」、5位に「オフィス事務・投資(各11人)」と続いている。
また、新型コロナウイルスの影響で、在宅でできる副業に人気が集まっていることもあり、電話悩み相談やパーソナルトレーナー、YouTuberなど、在宅でできる珍しい副業を上げている人もいた。
今回のアンケートでは、「資格を持っていない」と回答した人が半数以上を占めたが、副業をするうえで持っていると強いと思う資格やスキルついても聞いてみたところ、最も多く上がったのは「プログラミング(開発)スキル」であった。
他には、「FP(ファイナンシャルプランナー)」、「英検・TOEICなどの英語系のスキル」、「宅地建物取引士(宅建)」が続く。
また、「古物商」とは、古物を仕入れて、売買・レンタルする上で必要な許可証のこと。ネット販売系の副業をしている人が「古物商の免許があるともっと取り扱える範囲が広がるから良い」と回答していた。
副業で月5万円以上稼ぐポイント
232人の副業で月5万円以上稼いでいる人に副業で稼ぐコツやアドバイスを聞いたところ、多くの人は「資格よりも営業力やコミュニケーション力が大事」「まずはどんな副業に興味があるのか考えて、それで資格が必要そうなら取れば良い」といったように、資格をあまり重要視していない人の方が多く見られた。
しかし、資格があればアピール材料になるなど、実際に活かせる場面も多くある。チャレンジしたい副業分野によっては資格を取った方が稼ぎやすいこともあるだろう。
まずは、「どんな資格を取って稼ぐか」より、「自分が得意または興味のあるジャンルは何か」を考えて、行動にうつしてみるのが良さそうだ。
調査概要
調査内容:副業に活かせる資格アンケート調査
調査対象:副業で月に5万円以上稼いでいる人(男性138名・女性93名・LGBTQ1名)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年8月26日~8月30日
関連情報:https://elabel.plan-b.co.jp/lessons/15370/
構成/Ara