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1本で約200万文字、直線を約108kmも書ける〝無限〟鉛筆の構造に驚いた!

2022.09.25

ふつうの鉛筆約1000本分書ける

筆者は、年賀状のような、襟を正して書く場面では万年筆を使う。それ以外ではもっぱら、ゲルインキのペンか鉛筆。

特に、買い物リストやアイデアメモを取るときは、さっと書ける鉛筆派。「大人の塗り絵」ブームがあったときに色鉛筆を使い始めてから、鉛筆がもつ書き味が気に入り、今に至っている。

ただ、外観がちょっと安っぽく、頻繁に鉛筆削りで尖らせる必要があるのが難点か。それを解決する良い品はないかと探していたら、金属鉛筆(メタルペンシル)というジャンルがあるのを知り、何種類か買い求めた。

しかしこれは、濃さが薄く、かなり筆圧をかけないといけないデメリットがあり、気持ちが離れてしまった。

で、今回紹介するのは、鉛筆迷子の筆者の心を捉えてくれそうな新製品「“無限”に書ける鉛筆」だ。

贈答用にも使えそうな立派な箱を開けると、中身は1本の筆記具、消しゴム、ペンシルシャープナー、そして縦長のメモパッド。システム手帳に合いそうな短めのボールペンという第一印象だが、これは紛れもなく鉛筆。

軸は、万年筆にもよく使われる真鍮製で高級感があり、色はホワイト、ブルー、レッド、グリーンの4色展開。なにげにふつうの鉛筆と同じ六角形なのは、人間工学に基づいての仕様。

開発者によれば、「従来の鉛筆に比べ、筆記時の角度をより自由に調整可能にしやすくなりました。通常の鉛筆よりも少し太く、ほどよく手に馴染みやすいため快適なグリップ感を得ることができます」とのこと。

頭をノックすると、とがった黒鉛の芯が出てくる。ほかの金属鉛筆のような黒光りする光沢感ははなく、ふつうの鉛筆の黒鉛の芯と変わらない。

……と言っても、通常の黒鉛芯と違うのは、「約1000本分の黒鉛芯を集中研磨しダイキャストで鋳造して磨き上げる」工程を経て作られたものである点だ。

これが“無限”に書ける性能たらしめているポイントで、これ1本で「約200万文字、直線で約108kmの線を引き続ける」ことができという。ふつうの鉛筆だと約1000本分に匹敵し、実質一生使える。

■実際に書いて試してみると……

従来の金属鉛筆も、使用寿命がかなり長いのが特徴だが、濃さや書き味に難があった。その点で、「“無限”に書ける鉛筆」はどうか?

上は、ふつうの鉛筆を使っているときと同じ筆圧で書いたもの。金属鉛筆の記憶があるので、「もう少し、力を込めなくてはいけないかな」と辛口の予想をしていたが、まったくその必要なかった。

濃さは2Hくらいと思うが、いつもの軽い筆圧で、これだけ濃い字や線が書けたのは、ちょっとした驚き。また、金属鉛筆にはあった書き味の違和感がないのもいい。もちろん、消しゴムで消せるし、黒鉛が手につきにくいメリットもある。

個人的には、2Bといったかなり濃いめの鉛筆も使うので、ふつうの鉛筆を完全に手放すことはないだろうが、ふだんの書き物では一生「“無限”に書ける鉛筆」1本でいいのではないか。これが偽らざる感想だ。

「“無限”に書ける鉛筆」は、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」て予約販売されている。終了日(9月29日)まで間近なので、鉛筆派の方は早めにチェック!

編集部注:記事掲載時には、記載のリターンが売り切れてしまっている場合があります。立案会社の問題でプロジェクトが頓挫する可能性や支援金が戻らなくなるリスクも稀にあります。出資に当たっては、お客様ご自身でご判断いただきますようお願い致します。

文/鈴木拓也(フリーライター)

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