■連載/阿部純子のトレンド探検隊
ファイテンの技術を搭載した最新機器が使える会員制「疲労回復サロン」
ネックレスやパワーテープなど、フィギュアスケーター、プロ野球選手、プロゴルファー、学生駅伝選手といったトップアスリートが愛用しているボディケア製品を手掛ける「ファイテン」。
ファイテンの商品は、金属をナノレベルで水の中に分散させる「水溶化メタル技術」を使った様々な素材で、リラックス状態へサポートするというもので、この技術はどんな商品にも付与できるのが同社の強みでもある。
アスリートが愛用するネックレスやブレスレット、丸シールのパワーテープのほか、アパレル、食品、スキンケア&ヘアケア、健康家電など、幅広い形で商品化されており、健康メーカーとして生活に密着した商品のラインナップを揃えている。
モノだけでなく、空間、水、光といった生活に不可欠な部分にもファイテンの技術を応用することが可能で、ヤマダホームズと協業した、ファイテンのメタックス技術を搭載した住宅「健康寿命の家」 や、ホテルに設置された「ファイテンルーム」、大学駅伝部の寮など、ファイテンの技術を使った空間も実用化されている。
ファイテンの技術を搭載した機器の一部は、国内外で約240店舗を展開するファイテンショップでも体験できるが、ファイテン独自の光テクノロジー「健光浴」を駆使した最新機器を揃えるのが疲労回復サロン「IPサロン」だ。
「IPサロン東銀座」はフラッグシップ店舗ということで、最新のケアマシン、セルフエステ、ストレッチやオリジナル運動プログラムを実施するスタジオを設備。アスリートだけでなく、ストレスや体の不調を訴える人も多く通っている。
壁、天井、床、イス、ファブリックとサロン全体にファイテンのアクアチタンを含浸させた塗料を使ったファイテン加工を施しており、空間にいることで体がリラックスしてくる状態になり、それを実感できる体験もできる。
壁に触れた状態と壁から手を離した状態で、同じおもりをゆっくり持ち上げると、壁に手を触れたときの方が軽く感じる。すぐにわかるほど軽く感じたのは驚きだった。
ファイテン独自の「水溶化メタル技術」とボディケアのノウハウを融合した健康家電も体験できる。「ファイテン 健光浴エアー」(44,000円)は、本体内部には白色LEDライトと赤外線、ファイテン独自の新素材「メタックスカーボンセラミック」を搭載したサーキュレーター。光を通してファイテンのエネルギーを浴びられるので、壁と同様に風を浴びるとおもりの状態が変わる。部屋で使えばサロンと同様にリラックス空間になる。
「健光浴」を採用した「ファイテンフットライト」(66,000円)は、温めて足の筋肉を緩めていく。足は第二の心臓と呼ばれるほど重要な働きがあり、足を温めて筋肉を緩め、血行を良くさせてから全身浴のマシンに入るとより体が緩むとのこと。足湯のようにじんわりと足元が温まってくる感覚だ。
足裏のアーチに着目したフットマッサージ器が「ファイテン ソラーチ」シリーズ。足の中足骨周辺をマッサージすることで、周辺の筋肉に働きかけて足裏のアーチをサポートする「ファイテン ソラーチ Blue」(88,000円)を体験した。
10枚のエアバッグと足裏の突起を組み合わせることで、人の手で揉みほぐされているようなきめ細やかなマッサージを行う。足のアーチが崩れると踵に負担がかかったり、足の指の力が使えないと踵重心になり負担がかかり膝の痛みや腰痛が発生する場合もある。このマシンでは中足骨周辺のマッサージにより、周辺筋肉に働きかけ横アーチをサポート。さらに中足骨につながるインナーマッスルにまで影響を与えるマッサージ方法を行う。
中足骨は足の骨の周りの筋肉や神経につながっている場所なので、ここをほぐすと足全体をもみほぐしている状態になるので、血行が良くなり冷えやむくみの改善にもつながる。
今回は足裏を縦横にストレッチさせながら全体をほぐす「Ⅱアーチコース」を体験。エアバッグでぎゅっと締め付けられるが、痛気持ちいいという感じ。整骨院で施術してもらうマッサージに近い動きだと感じた。
LEDライトとメタックスカーボンセラミックを組み合わせた、ファイテン最新の光エンジンが「PRLユニット」。特殊な素材のメタックスカーボンセラミックが入ったユニットにLEDライトの光の波長でファイテンのエネルギーを飛ばす。これを背中や腰に、パソコンやスマホなどの目の疲れにはこめかみに、後頭部に当てるとリラックス効果が期待される。医療機器ではないため全身に使えるそうで、ファイテンの社員はスタンドライトのように顔に当てて事務作業をしているのだとか。
「美YOU人 egg」は、美容にアプローチするマシン。フェイスパネルではファイテンの電気を帯びた赤色LEDと赤外線にメタックスカーボンセラミックを組み合わせた光を照射、背部にはPRLユニットが7個配置され、肩甲骨周辺、背中から腰、仙骨周辺にアプローチする。
純金を水溶化したアクアゴールド入りの水を飲んでから「美YOU人 egg」へ。着脱式のPRLユニットを使った「健光浴シャワー」(レンタル専用品)をオプションで足首に巻いてもらう。赤い光で満たされたカプセルの中で心地よく、25分間の体験で気が付いたら眠っていた。
アクアチタンを全身で浴びる「アクアチタン浴カプセル」は、密閉式のリラクゼーション空間。仕事や日常生活のイライラなどストレスを感じたときに、仕事帰りや買い物途中に利用する人も多いそうだ。
「ファイテン ウォーターウェーブベッド」は、本体内部に独自の技術をプラスしたベースウォーターを使用し、サイクロン水流を発生するスクリューノズルを4種類、8基搭載。各ノズルが独立し、首や肩、腰など部位ごとにカバー。個々のノズルは移動することがないため、「船酔い現象」の原因となる不快な縦方向の波の発生を防ぐ。水流や水圧で体を押されたり、マッサージされたり、さっと撫でられているような、今までに経験のない感覚で心地良さ抜群。
セルフエステはファイテンの基礎化粧品ブランド「京のおしろい落とし」のアイテムや、「美顔マスク」「京の肌エコー」「京の肌プラズマ」などの機器を使ったセルフサービスのエステ。仕切られた場所に男性専用ブースもあり、男性も利用できる。
PRLユニットで照射するLEDライトを搭載した美顔マスクは、肌の悩みによって3色に分けけられている。シミ、くすみといった表面層は緑、キメや敏感肌、肌の引き締めなど、赤は肌の奥まで届くLEDライトでエイジングケアに対応する。
「IPサロン」は会員制で要予約。好きな時に利用した分だけ支払うスポット会員もある。詳しくは公式サイトを参照。
【AJの読み】ファイテンパワーで満たされた空間でストレス&疲労解消
睡眠の質が悪く寝ても疲れが取れないせいか、イライラしがちでストレスもたまっていたが、「美YOU人 egg」や「アクアチタン浴カプセル」ではリラックスできる(=寝落ちする)心地良さを体験。「ウォーターウェーブベッド」のなんとも表現できない感触もクセになりそう。定期的に通えばさらに疲労回復やリラックスが期待できるかもしれない。
IPサロンの会員は東銀座店、京都店だけでなく、全国のファイテンショップに設置されている機器も利用可能。筆者の自宅から近いところにもファイテンショップがあり、仕事帰りに寄るのも便利なため入会を検討中だ。
また、今年の5月より、自宅でファイテンの健康家電が利用できる、健康家電レンタルサービス「RAKU レンタ」のサービスを開始。いつでも好きな時に使いたい、家族でシェアをして使いたい、遠方でサロンに通うのが難しいという人におすすめだ。
文/阿部純子