ぐるなびでは10年以上に渡り、食トレンド予測システム “トレンド予報”を用いて、その年の世相も含め今後流行しそうな鍋メニューを予測し「トレンド鍋」として発表している。
昨年の「トレンド鍋」は、サステナ消費や食品ロス削減への意識の高まりとして、野菜の皮や根、魚のアラなどを活用した「まるごと鍋」を選定。
今年はZ世代を中心にトレンドとして注目されている「平成リバイバル」に着目し、2022年「トレンド鍋」として、“平成リバイバル鍋”を選定した。
また、この冬は物価高騰により節約志向が高まると予想されていることから、同社では身近な食材を使い定番となった「鍋」の見た目や食べ方を見直し、今らしさを感じさせる要素を加えアップデートされた鍋として、“平成リバイバル鍋”を提案していくという。
「平成リバイバル鍋」の定義と選定理由
Z世代などが注目する「平成」に流行した鍋に、“今らしさ”を感じさせる要素を取り入れた「リバイバル(復活)」鍋は、平成に流行し定番となった「鍋」の食材・見た目・食べ方を見直し、アップデートした鍋だ。
ネオン酒場や横丁といったレトロな飲食店が人気となり、若者に人気の「平成レトロ」ブームに注目して考案した。
また、物価高により消費者の節約志向が高まり、価格や安定した味わいを求め「定番」人気が高まると考え「チゲ・キムチ鍋」「豆乳鍋」「モツ鍋」など定番に回帰している。
今年の年末は、行動制限の緩和により3年ぶりに本格的な忘年会復活すると期待される。参加意向は「仕事・プライベート」ともに上昇傾向が見られ鍋を楽しむ機会が増えると考えられる。感染対策にもつながる串を使った鍋が注目を集めるかもしれない。
「平成リバイバル鍋」のレシピ考案
90年代を代表するもつ鍋の進化系「彩り串もつ鍋」
同じ鍋を囲みながらも、串にさすことで感染対策や取り分け易さに配慮したもつ鍋。通常のもつ鍋よりも食材数を多くすることで、彩り豊かに、栄養バランスにも配慮した。
もつは肌や血管を構成するたんぱく質であるコラーゲンを多く含む。野菜類に含まれる抗酸化ビタミンは、老化や免疫機能の低下を防ぎ、野菜やきのこ類に含まれる食物繊維は整腸も促してくれる。
リバイバルポイント
・感染対策で、串で取り分け
・彩り豊かに具材をプラス
・こってりもつ鍋をヘルシーに
定番キムチ鍋を映えチェンジ「クリームチゲ鍋」
見た目はギルティだが、実は低カロリーの豆乳で作るホイップをたっぷりのせたクリームチゲ鍋。
豆乳ホイップが、コクと柔らかな口当たりを与える。キムチに含まれる乳酸菌は腸内環境を整え、唐辛子のカプサイシンはエネルギー代謝を活発にし、身体を温め発汗を促す。
豆乳はホルモンバランスや骨形成をサポートする大豆イソフラボン、免疫機能を担う良質なたんぱく質を含む。
レシピ考案
管理栄養士/料理・菓子研究家 Shie (しえ)
大学卒業後、大手食品メーカーに研究員として16年在籍し、手掛けたレシピは1000以上。2021年9月に独立後は、レシピや商品開発、開発コンサル、コラム執筆、セミナー講師、フードコーディネート、料理・菓子教室を主宰。2021年8月発売の書籍「オートミール健康レシピ」がamazonでベストセラーに。
調査概要
調査日:2022年7月25日(月)~2022年7月27日(水)
調査対象:20~60代 男女ぐるなび会員
調査方法:インターネット調査
調査人数:計1,914名
構成/Ara