【SCENE 2】電車、クルマ、エレベーターetc.移動時の対処法
通勤、帰宅電車やタクシー、商用車etc.。ビジネスマンは移動中に災害に見舞われる可能性も高い。パニックに陥らずにすむよう、その対処法を事前に知っておき、冷静に行動できるよう心がけよう。
◎電車はむやみに飛び降りるな
JR・私鉄ともATS(自動列車停止装置)が導入されており、列車は震度5以上の地震が起きた場合、自動停止する。ただし、窓から地上まで高さ約2mあり、飛び降りるのは危険。地震がおさまるまでは車内に待機しよう。
◎エレベーターはすぐに降りる
閉じ込められるのを防ぐため、いちばん近い階ですぐに降り、あとは階段で避難する。最新のエレベーターは、地震を感知すると最寄り階で止まるシステムになっているが、旧式の場合は全階のボタンをとにかく押そう。
◎ビル内では火災に注意
建築基準法が改定された昭和56年以降の建物は、耐震性はかなり向上しており、揺れよりも火災による煙に要注意。非常ベルが鳴ったら全速力で逃げる。煙が見えたら姿勢を低くし、口と鼻を濡れたハンカチで覆って避難。
口と鼻を保護するには必ず湿った布が必要。携帯用の水タオルがあると便利。
◎路上駐車は災害時でもマナー違反
道路の左側に寄せて停止し、車内で待機。揺れが一段落したら、できるだけ道路外の場所に置き、緊急車両の通行などの妨げにならないようにする。道路上に置いて避難する場合は、キーを付けたまま、ドアをロックしない。
●何かと役立つ、アウトドア用小型ツール
ハサミやボールペン、LEDライト、ルーペなどを装備した薄型マルチカード。ビクトリノックス/スイスカードライト。
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●各市町村の帰宅支援マップを要チェック!
防災マップはスマートフォンのアプリなどからダウンロードもできるが、行政で地域ごとに発行されている場合もあるので要チェック。