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知ってた?「千里眼」の意味と正しい使い方

2022.10.06

「千里眼」という言葉を聞いたことがあっても、どのような意味があるのか説明できる人は少ないです。言葉の持つ意味や由来をたどるとともに、普段の生活でも取り入れられる千里眼の使い方と、千里眼に関する事件を紹介します。

千里眼とは先を見通す力を持つ人

千里眼にはどんな意味が込められているのか、千里眼の由来とともに、言葉の意味を理解しましょう。知らなかった意味を知ることで、新しい知識を学べます。

千里眼の意味

千里眼とは、行ったことのない遠い場所のことをよく知っていたり、まだ起きていない未来のことがわかったりする能力のことです。隠しているものが見える「透視」の意味を含むこともあります。

例えば、初対面の人に自分の性格を言い当てられた経験をしたことがある人もいるでしょう。このように、千里眼は何でも見通す能力を持った「人」を指す場合もあります。

起こった出来事について知らないはずなのに、まるで自身が体験したかのように説明できるなど、千里眼は周りの人を驚かせる能力なのです。

洞察力が優れているともいえます。

千里眼の由来

千里眼の由来は、中国・南北朝時代に成立した北魏の正史『魏書(ぎしょ)』にまとめられている楊逸(よういつ)の逸話に由来するといわれています。

魏書は本紀14巻・列伝96巻・志20巻の全130巻にも及び、北斉の魏収(506~572年)が編集し、556年に成立しました。日本ではちょうど古墳時代とされていた時代です。

光州の長官を務めていた楊逸は、ひそかにスパイを使って役人を監視していました。そして、その役人の悪事を暴いたとされています。しかし、楊逸がスパイを使っていることを知らない人は、「あの人は千里眼を持っている。何でもお見通しだ」と恐れるようになったのです。

こうした出来事から、千里眼という言葉が使われるようになったといわれています。楊逸の場合は特別な力を持っていたわけではありません。何も知らない人からすると、すごい力の持ち主のように感じられたということなのです。

千里眼の使い方

会話をする二人

(出典) photo-ac.com

続いて千里眼をどういう場面で使えばいいのかを解説します。千里眼と同じ意味を持つ類義語や、対義語も紹介するので、会話のレパートリーを増やしましょう。

例えとして使う

千里眼は、自分の性格を理解している人や、先の状況が読める人に対して使われます。

例えば、「旅行に行った話はしていないのに、彼女は千里眼で見たように僕の行動を知っていた」といった文脈でも用いられます。

この例えに登場した彼女は、どこかで彼が旅行に行く話を聞いたのでしょう。しかし、そんなことを知らない彼は、彼女が知っていたことに驚き、千里眼と表現したのです。

他にも、「千里眼があれば、彼の気持ちがわかるのに」といった、相手の気持ちを知りたいときに使うこともできます。

千里眼は、自分に対しても相手に対しても使える言葉です。

千里眼の類義語

千里眼の類義語には、天眼通・ESP・透視などがあります。

天眼通は、普通の人が見られない事象を見通せる神通力のことです。千里眼と同じような能力を表します。

ESP(Extrasensory Perception)は超心理学の用語でテレパシー・予知・透視などを表し、「超感覚的知覚」ともいわれます。

透視は隠された物を透かして見る力です。透視も超心理学の用語の一つで、人間に備わる特別な感覚により、感知するとされています。

そして超感覚的知覚は、普通の知覚手段を使わなくても、周りのことがわかる力です。天眼通・ESP・透視はどれも、千里眼と共通する力のことを指しています。

千里眼の対義語

千里眼の対義語には、近視眼や順風耳があります。

近視眼は、目先のことにとらわれて、その先の未来が見通せないことを指します。今のことを考えるのに精一杯で視野が狭くなり、その先のことまで考えられない状態です。

順風耳は、千里眼と対になっている鬼神のことです。世の中のすべてを聞く力を持っているため、どんな悪事も聞き逃しません。

千里眼と順風耳は、道教に出てくる媽祖(まそ)という神に仕えているとされています。千里眼は目で見て、順風耳は耳で聞くというコンビなのです。

千里眼事件は映画のモデルにも

映画館

(出典) photo-ac.com

「千里眼」と聞くと、千里眼事件が思い浮かぶ人もいるでしょう。日本で千里眼が広く知れ渡った事件ともされ、映画『リング』のモデルにもなっています。

千里眼事件について、紹介します。

千里眼事件とは

千里眼事件とは、明治末期に福来友吉(1869~1952年)と御船千鶴子(1886~1911年)が行った実験を機に騒動となった事件のことです。

福来友吉は東京帝国大学の心理学者で、催眠状態の心理学研究を行っていました。そんな福来に、「透見法」という透視をする女性、御船千鶴子の存在が耳に入り、ともに実験を行うことになりました。

この実験を行ったことで、御船千鶴子と似た能力を持つ長尾郁子(1871~1911年)の存在も明らかになり、世間の注目の的となったのです。

しかし、「詐欺師だ」と中傷を受けた御船千鶴子は、ショックで服毒自殺をしたと言われています。福来友吉もスキャンダルにより、大学を退職しました。

モデルと言われる映画「リング」

映画『リング』は、千里眼事件の登場人物からヒントを得たのではないかと言われています。『リング』は日本だけでなく世界でリメイクされるなど、ホラー映画の代表となる作品です。

『リング』の主人公貞子の母は、千里眼事件と同じように透視の研究を行い、世間を驚かせた「志津子」という女性です。

この志津子は作中で「千里眼」と呼ばれていることから、実在する御船千鶴子を物語に入れたとされています。

また、千里眼事件では、『リング』の主人公である貞子と同じ名前の「高橋貞子」という女性も登場します。高橋貞子も御船千鶴子と似た能力を持ち、実験を行っていた女性です。

『リング』を執筆した際、作者である鈴木光司は高橋貞子の存在を知らなかったとしていますが、何かつながりが感じられるとうわさされています。

構成/編集部

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