日本ではあまり使わないので、〝ローミング〟という言葉は知っていてもその機能や使い方はよくわからない、そんな人は多いはず。そこで、ローミングの使い方や設定方法、キャリアごとの特徴をご紹介します。
目次
iPhoneでも使えるローミングとは?
ローミングは契約しているキャリアの電波が届かない場合に、現地の通信事業者のネットワークを利用して通信を行うことです。この仕組みを利用すれば、契約しているキャリア以外の回線を使い、携帯電話が使用できます。
ローミングによって利用できる機能は、電話、SMS、SNS、メール、地図サービス、ネットブラウジングなどがあります。
ただし、キャリアとの契約によっては、ローミングがオンになっていると知らないうちにローミングを使っていることがあります。国内と同じ感覚で使っていたら、後で高額の請求が来てトラブルになるケースもあるので気をつけましょう。
ローミングを使わずWi-Fiに接続すれば、海外でも節約してiPhoneを使える
長期間海外に滞在する予定だったり、渡航先が定額サービス対象外のエリアだったりした場合は、請求額が高額になる恐れがあります。そんな時は、ローミングの設定を「オフ」にしてWi-Fiに接続すれば、料金をおさえることができます。現地の無料Wi-Fiを利用する方法もありますが、どの場所にでもあるとは限りませんし、セキュリティ面での不安もありますので、Wi-Fiルーターのレンタルサービスを利用するのもよいでしょう。
iPhoneで確認できる現在までのローミング合計とは?
ローミングで使用したデータ通信量を知りたい場合は以下で確認して下さい。動作環境は「iPhone XR」iOS 15.5です。
「設定」>「モバイル通信」をタップし、「モバイルデータ通信」項目の中の「現在までのローミング合計」を確認しましょう。
契約しているプランに利用できるデータ通信量の上限が設けられている場合、ローミング合計が上限を超えると、ローミングが行えなくなったりネットワーク速度が低速化したりする場合がありますのでご注意ください。
モバイルデータ通信の現在までの合計やローミング合計は、同じページの一番下にある「統計情報をリセット」をタップすることで、リセットできます。
iPhoneのローミング設定方法
海外でローミングを使う際は、事前に各キャリアが提供している海外対応のローミングプランに加入する必要があります。
現地に到着したら、「設定」>「モバイル通信」>「通信のオプション」を順にタップし、「データローミング」をオンにします。
【参考】iPhone や iPad のモバイルデータ通信のローミングオプションについて|Apple
ドコモでiPhoneを使っている場合のローミングの利用料金
契約しているキャリアがドコモの場合、海外対応のローミングプランは最大2980円/日の「海外パケ・ホーダイ」が適用されます。20万パケット(約24.4MB)までなら1980円/日の2段階定額で、テザリングも使用可能です。データ通信が必要なアプリをそれほど利用しない予定なら、使う時だけ細かくプランを組める「パケットパック海外オプション」もおすすめです。このプランでは、1時間プラン(200円)、24時間プラン(980円)、3日間プラン(2480円)、5日間プラン(3980円)、7日間プラン(5280円)の5タイプが用意されています。
【参考】
ドコモ 海外パケ・ホーダイ
auでiPhoneを使っている場合のローミングの利用料金
契約しているキャリアがauの場合、海外対応のローミングプランは「世界データ定額」になります。日本国内で事前予約すると、早割キャンペーンが適用されて490円/24時間で利用料金できます。ただし、早割キャンペーン対象外の国・地域で利用する場合は690円/24時間になります。事前予約しない場合の利用料金は、980円/24時間です。利用は国内での契約条件を満たしている必要があるので、あらかじめ契約前に確認しておきましょう。
【参考】au 世界データ定額