富士フイルムが約4020万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載したフラッグシップミラーレスカメラ「X-H2」を発売

富士フイルムは、デジタルミラーレスカメラ「Xシリーズ」の新製品として、フラッグシップモデル「FUJIFILM X-H2」を9月29日に発売する。価格はオープン。市場推定価格はボディ単体が260,000円前後、「XF16-80mmF4 R OIS WR」がセットになったレンズキットが330,000円前後。

電子シャッターの最速シャッタースピードが1/180000秒に向上

「X-H2」は、最速40コマ/秒のブラックアウトフリー高速連写を実現した「X-H2S」とともに、「Xシリーズ」のフラッグシップに位置するモデル。

新開発の裏面照射型約4,020万画素「X-Trans CMOS 5 HR」センサーの搭載と画像処理のアルゴリズムの刷新により、高いS/N比を維持したまま解像度を向上。「Xシリーズ」史上最高画質を実現している。

また、新センサーでは画素構造を改良し、より多くの光を効率的に取り込むことが可能。ISO125を常用感度として利用できる。さらに、露光時間の制御をより高い精度で実現。電子シャッターの最速シャッタースピードを従来モデル「FUJIFILM X-T4」の1/32000 秒から約2.5段分拡張し、1/180000秒に向上させた。

加えて、4倍の解像力と忠実な色再現による撮影が可能な「ピクセルシフトマルチショット」と肌のレタッチを自動で行なう「スムーススキンエフェクト」を「Xシリーズ」として初めて搭載。AIによる高精度なオートホワイトバランスも実現し、ハイクオリティな写真の撮影を楽しむことができる。

ミラーレスデジタルカメラで初めてとなる 8K/30Pの動画撮影に対応

動画撮影においては、APS-C サイズセンサーを採用したミラーレスデジタルカメラで初めてとなる 8K/30Pの動画撮影に対応。8Kの豊富なデータ量から高品質な4K映像を生成する「4K HQ」モードも新たに搭載し、高画素センサーを生かした解像感の高い映像を実現する。

このほか、動物や鳥をAIで検出できる被写体検出AFや5軸・最大7.0段のボディ内手ブレ補正機構などを装備。ファインダーには0.8倍・576万ドットの0.5型有機EL電子ビューファインダー、モニターには162万ドットの3.0型バリアングル式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニターを採用した。

本体サイズは幅136.3×高さ92.9×奥行き84.6mm、質量は約660g（バッテリー､ メモリーカード含む）。記録メディアはCFexpress Type BカードおよびSDメモリーカード。

なお、「X-H2」｢X-H2S｣用の別売アクセサリーとして、縦位置バッテリーグリップ「VG-XH」、ファイルトランスミッター「FT-XH」（10月下旬発売予定）、冷却ファン「FAN-001」、カバーキット「CVR-XH」を用意している。

製品情報
https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x-h2/

構成／立原尚子