スマホキャリアがdocomoであればdカード、auであればauPAYカードを利用する……キャリア代金で付与されるポイントを考えると、この構図が最もお得に使えるでしょう。
ネットショップやアプリで会員番号を管理して、いろんなポイントを貯めているという方も多いですが、スマホ料金は毎月支払うものであり、それに応じてポイントが付与されるため、貯めやすいというメリットもあります。
そこで今回は、docomoキャリアを使っている方、auキャリアを使っている方に向け、dカードとauPAYカードを比較していきます。
キャリア変更を考えている方もぜひ参考にしてみてください。
スペックを比較してみよう
はじめに、dカードとauPAYカードのスペックを比較していきましょう。
表で確認すると分かりやすいので、比較表としました。
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dカード |
auPAYカード |
発行枚数 |
約657万人 |
約700万人 ※auPAYゴールドカード含む |
年会費 |
永年無料 |
無料 ※au携帯電話などの契約、または1年間カード利用がない場合は1,375円 |
追加カード |
・ETCカード ※初年度無料、1年間利用がない場合は550円 ・家族カード ※年会費無料 |
・ETCカード ※年会費無料、発行手数料1,100円 ・家族カード ※無料、本会員が年会費発生時は440円 |
電子マネー |
iD |
なし |
スマホ決済 |
ApplePay、d払い |
auPAY、ApplePay、楽天ペイ |
付帯保険 |
・海外旅行保険 ※最大2,000万円(29歳以下のみ) ・国内旅行保険 ※最大1,000万円(29歳以下のみ) ・お買い物あんしん保険 ※年間100万円 |
・海外旅行保険 ※最大2,000万円 ・お買い物あんしん保険 ※年間100万円 |
特典 |
・dカードケータイ補償 ※購入後1年間最大1万円 ・カード紛失・盗難補償 ・トラベルデスク ・海外緊急サービス ・海外レンタカー割引優待 |
なし |
<年会費>
auPAYカードは年1回の利用がないときには、翌年度に1,375円、家族カードも440円が発生しますが、dカードは無料になっています。
逆にETCカードはauPAYカードの方は年会費無料でも、dカードは年1回の利用がないときには、550円の年会費が発生します。
共にクレジットカードとETCカード、家族カードの利用が定期的にあるという方は問題がないものの、auPAYカードと家族カード、dカードはETCカードを年1回利用しないと年会費がかかってしまうので、気を付けておきましょう。
<電子マネー>
dカードにはiDが付いていますが、auPAYカードには電子マネーは付いていません。
<スマホ決済>
dカードはApplepay、d払い対応で、auPAYはauPAY、ApplePay、楽天ペイにも対応しています。スマホ決済ではauPAYの方が楽天ペイに対応している分、幅があります。
<付帯保険>
auPAYカードは海外旅行保険が利用付帯でついていますが、dカードの国内外旅行保険は29歳以下のみに適用と年齢により異なるので注意が必要です。30歳以上でdカードを持っているという方は海外旅行保険も国内外旅行保険も付帯にはなっていません。
<特典>
特典はdカードの方が多く揃っています。
スマホ補償、トラベルデスク、海外緊急サービスなど万が一のときに役立ちます。
スペックで言えば、dカードの方が特典もあり、年会費無料なことからコストを抑えることができるでしょう。
ただスマホ決済をメインに使うのであれば、auPAYカードの方が使いやすさがあります。
ポイントも比較しながらチェック
クレジットカード利用で一番のメリットと言えばポイントです。
続いてはポイントについて比較していきましょう。
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dカード |
auPAYカード |
基本ポイント |
dポイントが100円で1ポイント |
Pontaポイントが100円で1ポイント |
ポイント最大 |
13.5% |
7% |
特約店やお得な使い方 |
・スタバなど特約店利用でポイント7%還元。 ・dポイント加盟店でポイントを貯められる。 ・dカードポイントモールを経由すればAmazonなどでポイントアップ。最大13.5%還元。 ・d払いにdカード設定すれば1.5%還元。 ・毎週金曜日、土曜日に対象サイトでd払いをすると最大4.5%還元。 |
・auPAYチャージで1%還元。利用で0.5%還元なので1.5%還元に。 ・auPAYマーケット利用で最大7%還元。 ・auPAYポイントアップ店マークのお店でポイント2倍など。 |
dカード、auPAYカードともに、基本となるポイントは100円につき1ポイント付与となっています。
ただ、dカードは独自のポイントアップモール経由でのネットショッピング、auPAYカードはauPAYマーケットのネットショッピングでポイント還元率が大きくアップするので、生活に取り入れていくのがいいでしょう。
そのほかにもauPAYカードはスターバックスで200円ごとに3ポイント付与、dカードはスターバックス、ドトールともに200円で3ポイント付与といった馴染みのあるコーヒーショップでのポイントアップもあるので、楽しみながら使うこともできます。
キャリアと使う場所を考えて使えばお得
dカードとauPAYカードを表比較していきましたが、どちらもメリットばかりではなく、デメリットもありました。
■dカードのメリットとデメリット
・メリット
dカードのメリットは年会費無料で、電子マネーiDとd払いとApplePayのスマホ決済が使えることです。
そのほか、特典のスマホ補償と海外緊急サポートなどはあると便利なものであり、ポイントアップとなる特約店が多いところも良いところでしょう。
・デメリット
今は年会費無料のクレジットカードで、海外旅行保険と国内旅行保険の両方がついているものはそうあるものではありません。
29歳以下限定でついていることはメリットとも言えますが、30歳以降の方にとっては不公平に感じやすい部分でしょう。
■auPAYカードのメリットとデメリット
・メリット
auPAY、Applepay、楽天ペイといったスマホ決済が使えること、auPAYマーケットの取扱商品が広く、ポイントアップを期待しての利用がしやすい点があげられます。
海外旅行保険がついているところも、旅行好きな方にはメリットになるでしょう。
・デメリット
デメリットは年1回の利用がないと年会費がかかってしまうところと、クレジットカードに付帯されている特典がないというところです。
そのため、ポイントに特化しているクレジットカードというイメージが残ります。
dカードもauPAYカードも通信系クレジットカードのなかでも人気のある2枚です。
docomoやauを持ったらまずは使ってみて使い心地を確かめてみるというのがおすすめです。
文/志田愛仁
紙媒体の編集者を経て、フリーライターとして独立後WEBと紙媒体のライターに携わり、現在クレジットカード研究Labの編集責任者。