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これはヤバい!最新プロセッサ搭載で劇的進化を遂げた折りたたみスマホ「Galaxy Z Flip4」

2022.09.06

「澤田さん、この製品の記事を書きませんか?」

ドイツ在住の友人に、そのようなことを問われてしまった。

何でも彼は、ショッピングモールで『Galaxy Z Fold4』を試用したらしい。そしてその機能、性能、利便性に驚愕したそうだ。

「これ、マジで革命!」

そこまで言うからには、『Galaxy Z Fold4』はものすごいスペックを秘めたスマホなのだろう。

一方で、『Galaxy Z Fold4』の兄弟である『Galaxy Z Flip4』も筆者としては気になるところ。この両者の違いは「縦折りか横折りか」という点に集約されると思うが、今回はそれがもたらす効果の違いも検証してみたい。

あの頃のケータイに似た操作感

筆者が高校生の頃は、日本の若者がまさにケータイを育てている時代だった。

携帯電話でもネットに接続できるようになり、さらにカメラや音楽再生機能も続々と追加された。同時にディスプレイも大型化し、それに応じて本体が縦のふたつ折りになった。

『Galaxy Z Flip4』は、2000年代を生きてきた日本人にとっては懐かしい形状の端末でもある。開く動作が、あの頃のケータイと極めてよく似ているのだ。

もちろん「ディスプレイが曲がるスマホ」は今回が初登場というわけではないし、『Galaxy Z Flip』シリーズは時を経る毎に世代を重ねている。しかし此度はSnapdragon 8+Gen 1という強力なプロセッサーを手に入れ、文字通りノンストレスな機種を実現させてしまった。

とにかくこの『Galaxy Z Flip4』は、ネット回線が正常である限りは「引っかかり」や「つまずき」といったものがまったく見受けられない。水が流れるかの如く動作するスマホ、と表現するべきか。

画面を開いて親指を当て、すぐさま目当ての操作に移行する。画面の変化のひとつひとつが、あたかも自分の親指と連携しているかのようだ。

テキスト抽出機能がデフォルト搭載されたカメラは、広角1,200万画素×超広角1,200万画素の組み合わせ。近年のハイエンドスマホの中では控えめなスペックだが、それを補うほどの操作性の良さ、癖の無さを感じた。

サッと取り出してすぐさま撮影するのに最適のカメラ、と書くべきか。

「発熱問題」を克服したプロセッサー

さて、『Galaxy Z Flip4』に搭載のプロセッサーSnapdragon 8+Gen 1は、紆余曲折ある製品でもある。

QualcommのフラッグシップSoCはSnapdragon 888、そしてSnapdragon 8 Gen 1と続けて「発熱問題」を抱えていた。スペックは良好だが、その分だけ発熱しやすい「漢のプロセッサー」だったのだ。

この辺りは世界中のガジェットライターから散々に指摘され、さらにスマホ製造メーカーもプロセッサーの冷却対策に本腰を入れざるを得なかった。

これらのプロセッサーを、本格的な冷却機構なしで搭載するのはリスクを伴う判断だ。従って、あるメーカーは空冷ファンを開発し、またあるメーカーは独特の水冷システムを開発した。

そうでもしないと「熱暴走」が発生し、試用している最中に性能が低下してしまうのだ。

が、Snapdragon 8+Gen 1は課題だった発熱問題をようやく克服したと見なされており、『Galaxy Z Flip』シリーズ本来の持ち味が発揮できるようにもなった。

ちなみに前作『Galaxy Z Flip3』は、Snapdragon 888のせいでライターや一般ユーザーからそのあたりを酷評されていた。

「普通の操作」を限りなく快適に

「漢のプロセッサー」は、瞬間的な馬力には優れているがキリのいいところで休ませてやる必要がある。言い換えれば「ロングランができない」ということだ。

が、『Galaxy Z Flip4』に関してはその心配は不要と筆者は判断する。

ブラウジング、アプリの使用、音楽再生、動画視聴。それらを連続的(時には同時に)こなしても、筐体が過度に熱くなることは一切なかった。

実は筆者はSnapdragon 8+Gen 1の前身であるSnapdragon 8 Gen 1搭載のゲーミングスマホを持っているが、空冷ファンを回しても長時間のゲームプレイの際は必ず燃えるように熱くなってしまう。

これは下手したら低温火傷しちまうんじゃねぇか、というくらいに。

それだけを取り上げても、Snapdragon 8+Gen 1を搭載した『Galaxy Z Flip4』には他の機種を突き放すアドバンテージがある。

これのおかげで、「普通の操作」を「限りなく快適にする」ということができるようになったのだ。

「折り畳みスマホ」ということは、どうしても「畳まれている画面を手で開く」というワンクッションが発生してしまう。そこに「画面のカクカク感」があったら、それはストレスに直結する。

そういう煩わしさを克服したスマホ、それが『Galaxy Z Flip4』と言い切ってしまってもバチは当たらないだろう。

横折り機種『Galaxy Z Fold4』に感動した友人

冒頭に出てきたドイツ在住の友人は、『Galaxy Z Flip4』の兄弟分『Galaxy Z Fold4』の購入を検討しているようだ。
『Galaxy Z Fold4』は、本のような横折りの機種である。

友人曰く、

「『Galaxy Z Fold4』を折り畳んだ時の厚みはたしかにあるけれど、そんなのはまったく気にならない。広げればタブレットと同様の使い勝手になる。それはもちろん、ペンで文字を書けるということだ。そして今作は前作に比べて、プロセッサーの性能向上で実用的になった」

とのこと。

なるほど、それなら筆者も試してみよう。ということでメーカーから『Galaxy Z Flip4』と『Galaxy Z Fold4』を同時に借りようと考えたが、今回は『Galaxy Z Flip4』しか回してもらえなかったという事情がある。

案の定、他に貸し出す予約が溜まっているそうだ。残念!

しかしひとつ言えるのは、現代人の念願だった「折り畳めるスマホ」がここに来てようやく実用的なものになったということだ。

そしてこれは『Galaxy Z Fold』シリーズにとっての「本当のスタートライン」ではないか。

「一般向け」と「プロフェッショナル向け」

筆者の実感としては、『Galaxy Z Flip4』はより「庶民的なスマホ」ではないかと思う。

一般向け、大衆向けといったところか。スマホをケータイ感覚で使いたい、2000年代の端末の形状が一番いいと思う人は、やはり『Galaxy Z Flip4』を手に入れたほうがいいだろう。

一方、『Galaxy Z Fold4』は明らかにプロフェッショナル志向である。何かしらのきっかけで、手書きのメモや記録を即座に記録しなければならない職業の人向け……と書くべきか。

それこそ、筆者の稼業と『Galaxy Z Fold4』は極めて相性が良いはずだ。

縦折りと横折り。しかしどちらにも共通するのは「スマホの新しい可能性を示している」ということだ。

逆に言えば、我々が今手にしている「折り畳めないスマホ」は、意外と早いうちに陳腐化してしまう可能性すらある。

このような意味でも、人間はやはり進化し続けているのだ。

【参考】
Galaxy Z Flip4
Galaxy Z Fold4

取材・文/澤田真一

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