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お彼岸が年に2回あるのはなぜ?覚えておきたい春彼岸と秋彼岸の違い

2022.09.13

お彼岸が年に2回あるのはなぜ?春彼岸と秋彼岸の意味やお盆との違いを解説

本格的な秋の訪れを告げる「秋分の日」は、秋のお彼岸でもあります。

お彼岸という行事には馴染みがあるけど、何で年に2回もあるのか不思議に思ったことはありませんか?

今回はそんなお彼岸に関する疑問をまとめて解説しています。

おはぎとぼたもち違うのか、8月のお盆の時にお墓参りに行ったのになぜまたお墓参りに行くのか…など、気になるお彼岸の謎をまとめました。

※お彼岸の由来や意味には諸説あり、宗派によっても違いがあるといわれます。記事では一般的な内容を紹介しています。

※お彼岸の慣習は地域や宗派で異なることがあります。

Q. 2022年のお彼岸はいつ?

秋のお彼岸のイメージ3

A. 春のお彼岸は2022年3月18日~3月24日、秋のお彼岸は2022年9月20日~9月26日

春分の日である3月21日と秋分の日である9月23日をそれぞれ「中日」として、その前後3日間、計7日間を「お彼岸」と呼びます。

お彼岸の時期が毎年異なるのは、中日である春分の日と秋分の日が毎年変わるためです。

春分の日と秋分の日は、国立天文台が作成する「暦象年表(れきしょうねんぴょう)」に基づいて前年の2月1日に閣議で決められ、官報に「暦要項(れきようこう)」が掲載されることで正式決定となります。

ちなみに、「シルバーウィーク」と呼ばれる大(中)型連休は、9月の第3月曜日にある敬老の日と秋分の日と土日とを合わせた連休のことです。2022年は秋分の日が金曜日なので3連休の方も多いでしょう。さらに、敬老の日と秋分の日の間の平日3日間に有休をとれば、最大9連休のシルバーウィークが実現しますよ!

Q. 春と秋、年に2回お彼岸があるのはなぜ?

秋のお彼岸のイメージ4

A. 1年のうち、太陽がほぼ真東から登ってほぼ真西へ沈む日だから

日本には昔から「暑さ寒さも彼岸まで」という言い習わしがあります。夏の暑さは秋の彼岸までには落ち着きを見せ、冬の寒さも春の彼岸になれば和らぐ、といった意味で使われる言葉です。

しかしそもそも、なぜお彼岸は年に2回あるのでしょう?パッと思い浮かぶ日本の年中行事の中でも年に2回行われているのはお彼岸くらいな気がしますよね…

実はその理由は、太陽の動きに関係します。日本では年に2回だけ、昼と夜がほぼ同じ時間になる日があります。太陽がほぼ真東から登りほぼ真西へ沈むのは、春分の日と秋分の日の2日だけ…つまり、お彼岸の中日だけです。

仏教では極楽浄土は西方にあるとされているため、真東から真西へと太陽が沈むお彼岸の中日は特別な意味を持ちます。三途の川を挟んだ彼岸(あの世)と此岸(この世)の距離が最も近づき、死者と通じやすくなる日と考えられています。

そういうわけで、お彼岸は年に2回行うのが習わしになりました。

Q. お彼岸には何をするの?

秋のお彼岸のイメージ1

A. お墓参りや仏壇の掃除、法要への参加など

お彼岸にすることで一般的なのは、お彼岸の時期にお墓参りをしたり、仏壇をきれいに整えることです。お墓参りでは、お墓をきれいに掃除してからきれいなお花や供物を供え、墓前で手を合わせてお参りしましょう。

お彼岸の期間はそれぞれ「彼岸入り」「中日」「彼岸明け」と呼ばれますが、一般的にはお盆のように中日の前日に迎え火を焚いたりはしません。お墓参りも基本的にはお彼岸期間のうちのどの日に行ってもかまわないとされています。

もし遠くてお墓参りに行けなかったり、彼岸期間中に仏前で手を合わせることができない場合は、供養の気持ちを込めてお供え物だけ贈ることもできます。その場合、遅くとも中日の3日前くらいまでには届くように送りましょう。

また、なかにはお墓参りと併せて寺院や霊園で営まれる法要に参加する人もいます。この合同法要は「彼岸会」や「彼岸法要」などと呼ばれ、お寺の檀家さんやお寺の墓地にお墓を持つ人たちが集まりご先祖様を供養してもらいます。

彼岸会に参加する場合はお布施を用意する必要があります。家によっては自宅に僧侶を招いて法要を行うこともあり、その場合はお布施に加えてお車代なども必要になります。

Q. お彼岸とお盆は何が違うの?

秋のお彼岸のイメージ6

A. やること(目的)やお供え物などの習わしが違う

お彼岸もお盆も、ご先祖様や故人の供養のためにお墓参りをするという共通点があります。「極楽浄土にいる先祖や故人を思い、心を繋げることができる日」といった意味合いもよく似ています。

時期の違いはもちろんですが、お彼岸とお盆ではやること(目的)やお供え物などの習わしに少し違いがあります。

前述の通り、お彼岸は彼岸と此岸が最も近くなるとされる日なので、あの世にいるご先祖様たちにこちら側から感謝の気持ちを伝える意図があります。

一方でお盆は、日頃あの世で過ごしているご先祖様たちがこの世に帰ってくる日だと信じられています。そのため、ご先祖様の霊を丁重にお迎えし、盛大にもてなした後、あの世に戻ってからの冥福をお祈りするという意図があります。

お彼岸のお供え物はおはぎや彼岸団子などが定番ですが、お盆には「五供」と呼ばれるお供え物を用意する習わしがあります。お盆にはきゅうりやナスを使った精霊馬などの盆飾りを用意する家が多いですが、お彼岸はご先祖様が帰ってくるわけではないのでそういったことは行いません。

どちらも供養の気持ちに変わりありませんが、お盆のお墓参りとお彼岸のお墓参りは厳密にいうと目的が違うんですね。

また、沖縄などの一部地域では特に春のお彼岸はお墓参りにいかない人が多く、家にあるお仏壇での供養が中心だといいます。

ちなみに、「国民の祝日に関する法律(祝日法)」によると、春のお彼岸である春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」日、秋のお彼岸である秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。」日とされています。

参照:国民の祝日について – 内閣府

Q. お彼岸に食べるおはぎとぼたもちは違うの?

秋のお彼岸のイメージ2

A. 基本的には同じ(季節や地域によって違うこともある)

秋のお彼岸に食べる行事食といえば「おはぎ」ですが、同じようにあんこともち米を使用した和菓子を「ぼたもち」と呼ぶこともあります。

この2つの区別の仕方で一般的に多いのが、春の牡丹の時期に食べるものを「牡丹餅(ぼたもち)」、秋の萩の時期に食べるものを「御萩(おはぎ)」と呼ぶというもの。さらに、ぼたもちはこしあんで牡丹のように大きくて丸い形、おはぎはつぶあんで萩のように小さい俵型と区別されることもあります。

これはあんこの原料である小豆の収穫時期に由来するといわれています。収穫から時間が経ってしまった小豆は皮が固くなるためこしあんに仕立て、収穫したての柔らかい小豆は皮まで美味しく食べられるつぶあんに仕立てるのだとか。

しかし、地域によっては季節やあんこの種類問わずおはぎと呼ぶところや、もち米とうるち米で呼び名が分かれているところなどもあります。おはぎ(ぼたもち)には春と秋以外にも夏の「夜船(よふね)」、冬の「北窓」などの別名もあり、特に呼び名のルールが決まっているわけではないんですね。

ちなみに筆者は関東在住ですが、近所のスーパーで売られているものは季節問わず年中こしあんの「おはぎ」です。

Q. お彼岸の由来を簡単に知りたい

A. もとは仏教の思想からはじまり、発展して日本独自の先祖供養の文化になった

実は日本のお彼岸は、平安時代から続いている歴史ある行事です。

「彼岸」の語源は、サンスクリット語(古代インドの言葉)の「パーラミター」だといわれます。パーラミターは「到彼岸」と漢訳され、パーラミターには「悟りの境地(彼岸)に至る」という意味があります。仏教の世界では彼岸という言葉は煩悩から脱した悟りの境地という意味を持つんですね。

このパーラミターの教えから、太陽が真東から真西へ沈む特別な時期に修行を行うことで煩悩から脱し、彼岸への道が開けるという思想が生まれました。

一方で、農耕民族である日本は昔から自然に住まう神々に感謝し、ご先祖様や過去の人もまた神として崇拝するといった文化があります。春秋のお彼岸は農家ではちょうど種まきと収穫にあたる時期なので、豊作を祈る祭りと豊作の感謝を捧げる祭りの時期とも重なっています。

そのようなことから、彼岸へ到達するための仏教修行と日本古来の太陽信仰・ご先祖様信仰が組み合わさり、今のようなお彼岸の形ができたのではないかと考えられているのだそう。

ちなみにお彼岸は仏教行事ですが、お墓参りに行くのは日本独自の風習です。

秋のお彼岸はご先祖様に感謝の気持ちを伝えよう

お彼岸は、あの世との距離が最も近くなるといわれる日。感謝の気持ちを込めてご先祖様や故人の供養をする日本の伝統行事です。

もしお墓に足を運ぶのが難しいときは、仏前や写真の前で手を合わせたり、自宅にお供えのお花を飾るだけでも気持ちが伝わるかもしれませんね。

文/黒岩ヨシコ

編集/inox.

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