「一生に一度は行きたい離島」ランキング、3位宮古島、2位小笠原諸島、1位は？

奄美大島や小笠原諸島など世界遺産に登録された島も多い

阪急交通社は、全国20代以上の男女500名以上に「一生に一度は行きたい離島」についてアンケート調査を実施。その上位に入った島をランキング形式で発表し、各離島の特徴についての解説を紹介している。

日本には離島が7000近くあり、有人島も400以上あるとされている。世界遺産として登録された島も多く、1993年に屋久島、2011年に小笠原諸島、2017年に沖ノ島、2018年に五島列島、2021年に奄美大島、徳之島、沖縄県北部のやんばる、西表島が登録されている。

観光地としても離島は人気があるが、本土からは海で隔てられており、アクセスが比較的難しい場所にある島も多いため、気軽に行ける旅行先とは言いづらい面がある。本当は行きたいけれど、二の足を踏んでいるという人も多いと思われる。

そこで阪急交通社は、全国500名以上に「一生に一度は行ってみたい離島はありますか？」というアンケートを実施。54.2パーセントが「ある」と回答した。そして、「どの離島に行きたいか」、「離島でしたいことは何か」などについても質問した。

「一生に一度は行ってみたい離島」の1位は「屋久島」

※自由回答による結果を集計。「沖縄」と「宮古島」「石垣島」は別々に集計し、「父島」は「小笠原諸島」に含めるなど、阪神交通社の判断で調整をしている。

「一生に一度」という前提があったことも影響してか、アクセスの難易度が高めの離島が特に上位に選ばれた。離島に行ったときに、してみたいことは何かについては、「自然を楽しむ」（74.0パーセント）が一番多い結果となった。続いて多いのは「非日常を味わう」（57.9パーセント）、「ゆっくり過ごす」（57.2パーセント）という回答だった。ランキング1位～10位の離島は以下の通り。

1位／屋久島（鹿児島県）

島の9割が森林といわれ、標高1800mを超える山々がそびえる屋久島。都会生活をしている人にとっては、別世界となる大自然にあふれた島。屋久島といえば巨木の縄文杉（確認されている中で最大の屋久杉）が有名だが、縄文杉に辿り着くためには往復10時間の本格的なトレッキングが必要。一生に一度は、縄文杉を見てみたいと考える人も多いはずだ。

2位／小笠原諸島（東京都）

東京から南に約1000km。一度も大陸と陸続きになったことがなく、固有の動植物が多く存在し、重要な価値を持つ環境であることから世界自然遺産に登録された。約30の島がある小笠原諸島で、観光で訪れることができるのは父島と母島で宿泊施設もある。自然豊かな島内の観光はもちろん、ホエールウォッチングという貴重な体験ができるのも特徴。島へは週1便程度の船で片道24時間。国内旅行とは思えないほど時間がかかるが、得られる感動も大きい。

3位／宮古島（沖縄県）

宮古群島（宮古島、池間島、大神島、伊良部島、下地島、来間島、多良間島、水納島）の中で一番大きな島が宮古島。宮古島と周辺の島をつなぐ、池間大橋、来間大橋、伊良部大橋という3つの大橋は絶景ポイントとしても有名。東洋一美しいとも言われる与那覇前浜ビーチや日本百景に数えられる東平安名崎（ひがしへんなざき）から望む景観など、一生に一度は見ておきたい景色がたくさんある。

4位／石垣島（沖縄県）

飛行機で東京からの直行便があり、本土から遠く離れている割にはアクセスがしやすい。絵に描いたような絶景の川平湾（かびらわん）があり、グラスボートも楽しめる。夕日で真っ赤に染まるビーチ、満点の夜空、灯台のある平久保埼から海を臨む絶景、鍾乳洞など見どころも多い。

4位／佐渡島（新潟県）

本土から35km離れた場所にあり、国内一の金産出量があった佐渡金山で有名な佐渡島。2022年に世界遺産への推薦がなされたことでも大きな注目を集めた。佐渡金山をはじめとした史跡とともに、島内に数多い神社仏閣を巡る観光客も多く、尖閣湾を遊覧する海中透視船、たらい舟での遊覧体験なども魅力。

6位／沖縄（沖縄県）

沖縄県で一番大きい島、沖縄本島。沖縄が初めての人は、まずは沖縄本島へ行ってみたいと思う人も多いはず。きれいなビーチや豊かな自然が楽しめるのはもちろん、都会的な場所もあるのでショッピングやグルメも楽しみやすくなっている。沖縄美ら海水族館、国際通りをはじめ、観光スポットが充実。希少な動植物が生息する「やんばるの森」は、世界自然遺産にも登録されている。今回のランキングは、アンケートで「沖縄」「沖縄本島」と回答があったものを集計した結果なので、必ずしも沖縄本島を指す回答ばかりではなかった可能性もある。

7位／奄美大島（鹿児島県）

本土（鹿児島県）と沖縄本島の中間に位置する奄美大島。加計呂麻島や喜界島、与論島など8つの島を含めて奄美群島、もしくは奄美大島と呼ぶこともあれば、その中で一番大きな島を大島、もしくは奄美大島と呼ぶこともある。原生林が広がって豊かな生態系を持ち、マングローブの林ではカヌー体験も楽しめる。倉崎海岸、土盛海岸、ヤドリ浜、打田原（うったばる）ビーチなど美しいビーチが多数あり、ダイビングやシュノーケルなど海のアクティビティも充実している。

8位／礼文島（北海道）

「花の浮き島」とも呼ばれる礼文島（れぶんとう）は、300種以上もの高山植物を見ることができる。特に礼文島の町花となっているレブンウスユキソウの群生地などが有名。すぐ隣にある利尻島も人気があり、礼文島からは利尻富士（利尻山の別名。標高約1917m）を望むこともできる。礼文島には稚内からフェリーで約2時間程度で行くことができる。

9位／種子島（鹿児島県）

鹿児島の佐多岬から南東約45kmのところにある種子島は、鉄砲伝来の地としても有名。離島ならではの自然の豊かさはもちろん、宇宙と関わりが深いのも魅力。種子島には国内最大のロケット発射基地があり、宇宙開発技術に関する展示を「種子島宇宙センター」で見ることもできる。

10位／軍艦島（長崎県）

軍艦島は通称で、島の正式名称は端島（はしま）。海底炭鉱によって栄えた島で、島内には炭鉱関連施設や高層アパートがせめぎあうように建てられていたが、閉山で無人島になって島全体が廃墟になった。その姿が戦艦『土佐』に似ているとのことから、軍艦島と呼ばれるようになったと言われている。軍艦島には上陸見学（指定された区域のみ）が可能。日本最古の高層鉄筋アパート「30号棟」をはじめ、老朽化による建物の崩壊が懸念されており、建物群の原型をとどめた姿を見るためには早めに訪れたほうがいいかもしれない。

●調査概要
有効回答数：561名
調査期間：2022年4月14日～4月19日
調査機関：ジャストシステム（『Fastask』利用）
調査対象：全国の20代以上の男女
調査手法：ウェブアンケート

https://www.hankyu-travel.com/kokunai/ritotabi/?p_baitai=9597

構成／KUMU

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