9月1日は1923年の関東大震災にちなんで制定された防災の日。いつ、どこで発生するか分からない災害に備えるには、日頃の準備が大切です。
この日を機会に、もしもの時の備えを見直してみませんか。
非常食は最低でも3日分〜1週間分×人数分の用意を
災害発生からライフラインが復旧するまで1週間以上要するケースが多く見られます。また、災害支援物資が3日以上到着しないことや、物流機能停止によって1週間はスーパーマーケットやコンビニなどで食品が手に入らないことも想定されます。
なので、最低3日分~1週間分×人数分の食品が望ましいと言われています。
非常食を選ぶ時に確認すべきこと
非常食は、栄養バランスや使い勝手など各家庭に合ったものを選ぶことが大切。
これから非常食を買う人も、新たに買い直したい人にも確認してほしい主なポイントをご紹介します。
①野菜不足を防ぐ
野菜不足になると、便秘や体調不良になり、病気につながるケースも多いと言われています。常温で保存できる野菜ジュースのほか、乾燥野菜やドライフルーツ、粉末の青汁、乾燥わかめ、焼きのりなども用意しておきましょう。
②家族が必要なものに合わせた備え
避難先で必要なものが手に入りにくい場合もあります。家族に乳幼児や高齢者、食物アレルギーや慢性疾患の人などがいる時は、必要性に合わせた食品を備えましょう。
③ゴミにならないもの
震災後の復旧が長引くと、ゴミが深刻な問題になることも。汁やソースなどは、残せば処分に困る生ゴミになります。なので、生ゴミがでないよう、できるだけ食べ切れる非常食を選ぶのもポイントです。
④食べ慣れた非常食
東日本大震災で被災した人で、「子どもが乾パンを食べてくれなかった」という体験談があります。なので、非常食は普段から食べているものを選び、食べたことないものはあらかじめ試食しておくと良いです。
非常食と〝ローリングストック〟でさらに災害に備えを
〝ローリングストック〟とは、普段の食品を多めに買い足しておき、賞味期限を考えて古いものから消費。消費した分を買い足して、常に一定量の食品が家庭に備蓄されている状態を意味します。
災害時の備えとして用意し、主に災害時で使う〝非常食〟に加え、日常から使い災害時にも利用する〝ローリングストック〟を行えば、より多い食べ物の確保ができるはずです。
【参考】農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(平成31年3月)」
用意しておくと便利な非常食3日分セット
非常食として用意しておきたい、ご飯、おかず、飲み物などをひとつひとつ考えて取り揃えるのは、ハードルが高いと感じるなら、非常食セットも候補にいれてみてはいかがでしょうか。
災害対策の最低限といわれる3日分に対応する非常食のセットは、スペースをあまり取らずに保管できるので、初めて購入する人にとっても扱いやすいはず。
ボックスをテーブル代わりにして食事可能。おすすめの非常食3日分セット①
ファシル「そのまま食べれる しっかり、まんぞく。非常食セット3日分」1万7380円(10月1日より1万8480円)
非常食が入った箱は、テーブルとして使うことも。非常時こそ食事の時間を大切にしてほしいという思いから、箱にかけるテーブルクロス、おしゃれなペーパーボウル、スプーンとフォーク入りです。
水を入れるだけで加熱できる加熱袋と発熱材が3日分あり、食事を温かい状態で食べることができます。
また、長期保存水、食べた後の片付けに使える3日分ごみ袋、ウェットティッシュ付きです。
【参考】ファシル「そのまま食べれる しっかり、まんぞく。非常食セット3日分」
防災士、災害備蓄管理士監修の美味しく栄養を考えた内容。おすすめの非常食3日分セット②
アイリスオーヤマ「非常食セット1人用 水入り 21点 HSS1-21」1万2750円
非常時でも美味しく栄養があるものを摂取してほしいという思いから、防災士、災害備蓄管理士監修のもと厳選されたセットです。
アイリスオーヤマこだわりの〝低温製法米〟を使ったお湯、水を注いで食べられるご飯は、5種類の味で飽きのこないラインアップです。疲れていても食べやすいおかゆ、不足しがちなビタミンやミネラル、塩分などが補えるおかずとスープのレトルト入り。
また、紙皿、割りばし、スプーン・フォークとラップもセットになっています。ラップは、丸めてスポンジとして、重ねて巻けば防寒対策にもなってマルチに活躍します。
【参考】アイリスオーヤマ「非常食セット1人用 水入り 21点 HSS1-21」
※データは2022年8月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
文/山田ナナ