いつの時代も、人間が抱える悩みは同じなのかもしれない。
Huluで2022年9月20日より全話一挙独占配信スタートとなるHuluプレミア『Why Women Kill ~ファビュラスな女たち~』は、毒々しいユーモアが盛りだくさんのサスペンス・コメディ。アメリカで製作された。
日本でも人気を博した大ヒットドラマ『デスパレートな妻たち』のマーク・チェリーが手掛けていることでも話題。
ルーシー・リュー、『ワンス・アポン・ア・タイム』ジニファー・グッドウィンら豪華俳優が出演している。
あらすじ
異なる時代、同じ大邸宅で暮らす3人の女性たちが夫殺害を実行するまでを描く。
1963年。娘を亡くし、心の傷がなかなか癒えない専業主婦のベス・アン(ジニファー・グッドウィン)。エリート技術者で亭主関白の夫ロブが複数の女性と不倫していたことを知り、打ちのめされる。
1984年。社交界の名士シモーヌ(ルーシー・リュー)は、夫カールが同性愛者であることを隠して自分と結婚したことを知る。
2019年。バイセクシャルの弁護士テイラー(カービー・ハウエル=バプティスト)は、脚本家イーライとオープンマリッジをしていた。
テイラーは愛人のジェイドをイーライに紹介するが、イーライとジェイドが急接近する。
見どころ
3つの時代を生きる女性たちの悩み苦しみ、そして復讐劇を同時進行で描く本作。
ベス・アンのように保守的な生き方をしていても、テイラーのようにリベラルな生き方をしていても、人生の苦しみは必ず訪れる。
“社会のあり方が変わっても人間の本質は変わらない”というメッセージなのかもしれない。
『デスパレートな妻たち』のマーク・チェリーらしい、くんずほぐれつのドタバタ愛憎劇。
いやドタバタなんてもんじゃない、混沌と言った方がいい。
主人公たちを取り巻く人間たちの欲望と欲望が複雑に絡み合い、予想できない嵐のような展開が訪れる。
最初は親切そうな顔で近づいてくるご近所さんもいるが、何しろマーク・チェリーのサスペンスなので誰も信用できない。
最終的には全員何か派手にやらかしそうに見えてくる……。
似た雰囲気のドラマとしては、『デスパレートな妻たち』の製作陣が手がけた『プリティ・リトル・ライアーズ』も同じくHuluで配信中だ。
本能のおもむくまま自由に生きるのもいいけれど、後で支払うべき代償と負うべき責任は、自由の分だけ大きくなることを覚悟しなければならない。
そう思わずにはいられない物語だ。
Huluプレミア『Why Women Kill ~ファビュラスな女たち~』シーズン1(字・吹)
9月20日(火)から全話一挙独占配信スタート予定
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文/吉野潤子