柴犬からハダカデバネズミまで!粘土で再現されたリアルフィギュアがすごすぎる
犬や猫などの生き物を象ったリアルなフィギュアは、昔からコレクターに人気のアイテム。近頃はガチャガチャやネットショップでもクオリティの高いものを見かけるようになりました。
というわけで今回は、そんなリアルフィギュア好き必見。ユニークすぎるモチーフを匠の技で再現するクリエイターをご紹介します!
可愛い、だけじゃないガチなリアルフィギュア
手のひらにちょこんと乗せられた白い犬のフィギュア。可愛らしいその姿はフィギュアとわかっていても思わず愛でたくなってしまいます。
作者の三浦二郎さん(@torigoyajirou)は、色粘土を使った生き物フィギュアの製作や商品の原型の製作などを手がける注目のクリエイターです。
犬以外にも多種多様なリアルフィギュアを生み出している彼の作品は、どれも色や質感、表情まで精巧に再現されているものばかり。
動物好きのツボをついてくる愛くるしい仕草もたまりません。
原型の製作を担当されたというこちらのガチャガチャフィギュアシリーズは、発売以来SNSでも大人気。「カワイイ!」とワンコ好きたちの心を捉えていました。
確かに思わず笑顔になってしまう可愛さなのですが、彼の作品の魅力は「カワイイ」だけではないのです…
実は三浦さん、他では見ないような独特のモチーフまで色粘土で見事に再現してしまうクリエイターさんなんです!
こちらの「ドバミミズ」のキーホルダーなどは、体のうねうね感とテカリがなんともリアルでグロテスク…ちょっと触るのをためらってしまうくらいのミミズっぷりですね。
他にも、むっちりした筋肉と柄がかっこいい「ボールパイソン」や…
個性的な姿と生態で注目を集めた哺乳綱齧歯目デバネズミ科「ハダカデバネズミ」など。
「一体誰が飾るのか…?」とツッコミたくなるようなユニークなモチーフのフィギュアを数多く世に生み出しています。
地中から顔を出す姿などは筆者的にはむしろホラーですが、意外にもハダカデバネズミくんたちは人気のシリーズなのだとか(笑)
最後はこちら。モルモットを愛してやまないお客さまからのオーダーだったという「モルモットの糞のピアス」。
ニッチすぎる需要にも見事に応える、プロの心意気を感じるのでした。
見たモノを粘土で再現するため
三浦さんのフィギュアは、1点1点全て手作業で作られています。
予め着色されている「色粘土」と呼ばれる粘土を使って、理想の色味を調合し、よりリアルな色や質感を模索しながら世界に一つの作品を製作されているのだそう。
体格や質感が全く違うモノたちを作る際のこだわりについてご本人に尋ねてみたところ、こんなお答えをいただきました。
「気をつけていることは、とにかく題材となる生き物や資料をよく見ることなのですが、なかなか完璧には至れずまだまだ模索状態です。あとはパッと目に入ったものに対して、この質感を粘土で表現するならどうするか、この模様を表現するならばどの順序で色粘土を乗せていくかを考えるのが癖になっていたりするので、そういう部分は作品作りに役立っているかもしれません。」(三浦さん)
独自の視点で世界を観察し、ユニークな作品を生み出し続けるクリエイター・三浦二郎さんをご紹介しました。
■三浦二郎(@torigoyajirou)さん
東京都出身。九州在住。色粘土で動物モチーフの作品を製作しております。
■ツイッター https://twitter.com/torigoyajirou
■インスタグラム https://www.instagram.com/torigoyajirou/
■ウェブサイト http://countblue.lolipop.jp/index.htm
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.