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「若い人から見たらサウナーというよりサウナ原人かもしれません」俳優・高橋克典さん

2022.08.28PR

高橋克典

サウナが今のようなブームとなるはるか昔、38年前からサウナに親しんできたサウナの大先輩、高橋克典さん。自らを「サウナ原人」と称する高橋さんが語る、昭和・平成・令和と続くサウナ愛。

昭和のスポーツジムでサウナに目覚めた

──高橋さんほどサウナが似合う人もなかなかいないと思います。サウナ好きとしても知られていますが、いつ頃サウナの魅力を知ってしまったのでしょうか?

 82~83(昭和57~58)年頃、18歳の時に、当時原宿にあったスポーツジムに通い始めたんです。そこにサウナと水風呂があり、ほかの人の入り方を横目に見よう見まねで入っていたら、「何だこれ、気持ちいいな」と驚いたんです。

「ハマる」というより、トレーニングの延長線上にサウナがあったので、今のようなサウナの入り方は意識しませんでした。今の若い人から見たら、僕は「サウナー」というより「サウナ原人」かもしれません(笑)。

──今はどのようにサウナに入っているのでしょうか。

 東京ではジム、地方ロケや旅先では、ホテルが多いです。今は、サウナ付きのホテルも増えて、朝と夜に入れるのでいいですね。街中で探して入ることもあるんですよ。

 サウナ室が広いところが好きですが、特にこだわりもないんです。サウナストーブに水をかけて蒸気を出すことだって、昔は勝手に自分たちでやってました。「ロウリュ」という言葉も去年初めて知ったんです。

 僕の場合、サウナ12分に水風呂1分くらいかな。昔は「長くサウナに入ったものが偉い」という間違った競争意識が多くの人にありました(笑)。「あいつには負けない」とがんばってサウナに入っちゃってね。

 今はセリフを覚えるために、ぶつぶつ言いながらサウナに入ることもあります。最近は連続テレビ小説『舞いあがれ!』のために大阪ロケが多く、大阪のサウナで大阪弁を練習しています。ほかの方々の会話を聞いたり、お話しするのが楽しみ。皆さんフレンドリーで、生の大阪弁の交流は役作りにもつながっています。

一日をハッピーなことだけで終わらせるのは難しい。
だから、サウナに入って汗を出してスッキリする

高橋克典

『特命係長 只野仁』はサウナで生まれた

──サウナのイメージはここ数年で激変しました。

 20年ほど前までは、東京の場末の繁華街で、おじさんたちが集まって脂っぽい汗を流すイメージでしたね(笑)。それはそれでいかがわしさや薄汚れた雰囲気があり、無国籍映画みたいで好きですね(笑)。今はキレイでおしゃれな施設も増えましたよね。

──高橋さんが主演し、映画化もされた大ヒットドラマ『特命係長 只野仁』(03年)には、サウナシーンがあります。高橋さんのアイデアだと聞きました。

 そもそも、あの作品の表現方法は、サウナでひらめいたんです。原作はセクシーシーンが多く、テレビコンテンツとしてどう昇華するかを、スタッフと一緒に模索していました。そんな時、歌舞伎町の大衆サウナに行ったら、たまたま男性週刊誌があった。めくってみるとアクション、ハードボイルド、ヒューマンドラマ、お色気、笑いと様々な要素が詰まっている。その時「これだ! この週刊誌のような作品にしよう」ということで、あのドラマになったんです。

 金曜の新宿の街のいかがわしさ、エネルギー、サウナにいる様々な事情を抱えている人々、そんな要素がインスピレーションになりました。会議室で同じ雑誌を読んでも、アイデアは生まれなかったと思います。でも、あの作品から数年間、サウナで会う人の視線が下半身に向くのには、恥ずかしかったですけどね(笑)。

──サウナにはドラマがありますね。

 昔はいろんな人がいましたから。映画『竜二Forever』(02年)の撮影の時、僕は背中に和彫りの刺青のシールを貼っていたんです。で、サウナに入っていたら、本筋の人が続々と入ってきた。4~5人いたのかな。会話も物騒なんですよ。外に出たら、そのうちのひとりが、「高橋君、(刺青を)入れたの?」って(笑)。

「これ、撮影用のシールに色をのせてあるものなんですよ」と答えると「すごいな~」ってみんなが集まってきて鑑賞会が始まっちゃった。今では考えられませんよね。懐かしい思い出です。

「ロウリュ」という言葉も去年初めて知ったんです

高橋克典

PROFILE
神奈川県横浜市生まれ。1993年『抱きしめたい』で歌手デビュー。俳優として『サラリーマン金太郎』などのヒット作を得る。最近では2020年大河ドラマ『麒麟がくる』、22年NHK『正直不動産』に出演。秋からNHK朝ドラ『舞いあがれ!』に出演予定。映画『20歳のソウル』5月より公開中、8月より『バイオレンスアクション』公開予定。

昔のサウナのいかがわしさや薄汚れた雰囲気も好きだったなぁ

高橋克典

──今のサウナブームをどう思いますか?

 ファッショナブルですよね。

 いいと思いますよ。キレイで清潔な施設も増えて、サウナの種類も増えたからいろんな楽しみ方ができますよね。特に自然の中のサウナは、レジャーとして気持ちいいですよね。先日もロケで『日光サウナリゾート』に行ったのですが、屋外のサウナから天然水の水風呂に入る解放感を堪能しました。知床のサウナにも行ってみたいです。

 入り方とかマナーとかは、まぁ当たり前の範囲で。皆がリラックスしたいワケだから。それが共有できたらいいですよね。

 サウナが気持ちいいのは、いろんなものが出せるから。一日をハッピーなことだけで終わらせるのは難しい。だから、サウナに入って、自分でも気づかなかった心身の老廃物や汗を出してスッキリする。サウナのおかげで、いい状態にリセットできるんです。

──後輩サウナーたちにメッセージをお願いします。

 サウナでスッキリして、パワフルな毎日を送ってください!

 あ~、でも何か〝昭和〟っぽいですね(笑)。でもそれが、サウナの原点だと思いますよ。

高橋克典

Ledian Spa

Ledian Spa

【住】東京都港区麻布十番1-6-4 【営】24時間営業(※要予約/120分制) 【休】無休 【料】スタンダードルーム2万1780円(3名以上利用時、1人につき+5500円)、テラスルーム2万5300円(3名以上利用時、1人につき+5500円)、VIPルーム4万3780円(5名以上利用時、1人につき+5500円)
http://ledianspa.jp/

サウナのおかげで、毎日いい状態にリセットできる

高橋克典

取材・文/前川亜紀 撮影/LUCKMAN

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[Phase2]還ってきたくなる老舗サウナの秘密

[Phase3]サウナーの夢!自宅サウナの作り方

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「サウナ歴38年!高橋さんが語るサウナの後輩たちへのメッセージ」

声優 石川界人さん
「人気声優が語るいい仕事をするためのサウナ活用法」

漫画家 髙橋ツトムさん
「東京ドームサウナの石けんは立っていた」

楽天地スパ 背中流し歴32年 若杉とし子さん
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※配布方法は購入前に書店店頭でご確認ください。
※お渡しはランダムとなります。絵柄は選べませんので、ご注意ください。

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取材・文/前川亜紀 撮影/LUCKMAN

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