8月8日に創立100周年を迎えた小学館は、これからの100年を見据えて良質なコンテンツを核としたコミュニティ作りのために、メタバース『S-PACE(スペース)』を8月29日より一般公開する。特別なアプリをダウンロードしなくてもスマートフォンやパソコンのブラウザから利用でき、基本的な利用は無料。操作性向上については、モデルの最適化とデータの軽量化を追求していくという。
今回は『S-PACE』β版として公開し、まずはバーチャル空間に広がる青空、『S-PACE』のシンボルとなるグローイングタワー、一部の建物、ユーザーアバター、試験コンテンツなどを実装する。年内には空間の中を複数人で同時に体験できる「同時接続機能」を実装予定で、「決済機能」や「コミュニケーション機能」なども順次実装していく。
「S-PACE(スペース)」はこちら→ https://s-pace.land
注目ポイント1
小学館ならではの人気キャラのアバターも今後登場予定
「S-PACE」で採用されるユーザーアバターは、老若男女、国内外問わず、ファンに親しみやすいアバターデザインで、海外展開も見据えた日本のコミックやアニメ調のトーンを採用。さらに今後は『少年サンデー』や『コロコロコミック』など小学館ならではのキャラクターアバターを用意し、今後は多くのコミック作品やゲームとのコラボも予定している。アバターフォーマットVRMにも対応予定で、ほかのプラットフォームとのアバター相互連動も図っていく。
注目ポイント3
美的ベストコスメバーチャルツアーを体験!
小学館の人気ファッション誌や美容誌のスペースを用意し、さまざまなコンテンツやイベントを展開予定。
美容雑誌『美的』は、2021年末に公開した『美的』の年間ベストコスメを巡る「美的ベストコスメ2021 バーチャルツアー」のアーカイブを公開し、美的編集部員と美的公式キャラクター美的子ちゃんがベストコスメ受賞商品をガイド。『美的』メゾン前のテーブルでは、美容家の石井美保さん、アナウンサーで美容マニアの宇垣美里さん、美的専属モデルの有村実樹さんのアバターが出迎えてくれる。今後は「見る」だけでなく「体験」や「コミュニティ」を重視したバーチャル施策を美容家や美容ブランドと一緒に届けていく予定だ。
注目ポイント3
アウトドアやシニア層にもアピールするコンテンツも充実
アウトドア雑誌『BP-PAL』やシニア向け雑誌『サライ』なども展開。メタバース空間でキャンプを疑似体験して、まったりと過ごす体験もいいかも知れない。『サライ』は2023年にバーチャル美術館をオープン予定。
注目ポイント4
コラボイベントやショップなど様々な企画も進行中
『S-PACE』内には、メタバース空間でイベントが開催できる『VIRTUAL LIVE ARENA』やショッピングができる『小学館百貨店』などのスペースも用意される。小学館らしい独自コンテンツを活用したユーザー参加型イベントや独自販売がされることに期待したい。
注目ポイント5
大人も子供も楽しめる『コロコロコミック』の「うんちん総選挙」が開催!
小学生のバイブル『コロコロコミック』もスペースを展開し、巨大なドラゴンマークを設置。かつて『コロコロコミック』がTwitter上で行った大反響企画「うんちん総選挙」をコロコロスペースにて3D化。小学生男子の最大関心事(?)である「うんこ」と「ちんちん」のどちらが偉いか、読者の投票により決定する。投票期間は8/29(月)~9/4(日)の7日間を予定し、大人も投票できる。投票期間終了後に投票会場に入ると、その空間にサプライズが起きているかも知れない。子供と大人が楽しめるコンテンツも小学館らしいといえるだろう。
他社もウェルカム! ビジネスアライアンスを募集中
『S-PACE』は、最先端XR技術を駆使したライブエンターテインメントのプロデュースを手掛けるLATEGRA(ラテグラ)と共同開発したが、ほかのメディアサイトや外部サービス、ECとのデータ連携ができる基盤も構築していく。多くのパートナーを募集中なので、メタバースにおける企画開発や事業展開に興味のある企業や個人は下記フォームで問い合わせてみよう。
https://form.id.shogakukan.co.jp/forms/s-pace
構成/久村竜二