「ここまで紹介した発電機以外にも、熱や風などを動力源とする発電機もあります。いずれもスマホを簡単に充電できる仕組み。発電量は少ないので、あくまでもサブの発電機として備えておくといいでしょう」(高荷さん)
防災アドバイザー 高荷智也さん
「自分と家族が死なないための防災対策」をわかりやすく伝えることに定評がある。防災関連の執筆や企業コンサルまで行なっている。
放置でOK!風力発電タイプ
風を受けてブレード(羽根)が回転し、その力を電気エネルギーに変換。海辺や川沿いといった常に強い風が吹きやすい場所であれば安定した発電が可能だ。
Texenergy『ポータブル風力発電「INFINITE AIR12」』10万7690円
使用後はケースにしまって収納できる、携帯性に優れた風力発電システム。風速20km/時から発電でき、最大出力は18W。スマホやノートPCなどの充電に対応する。ケースサイズは350×260×110mm。
[発電方法]
組み立て式で、初めてでも10分ほど、慣れれば5分でセッティングが完了。アダプターのUSB経由で給電できる。
〈Review〉
一般的には風が強いと感じる風速20km/時から発電する。レビュー時には発電可能な風がなかなか吹かなかったことからも、使用場所が限られそう。風があれば夜でも発電できるのは魅力だ。
驚くほど小さく収納できる!
本体重量は3.2kg。収納すると非常にコンパクトなので、オートキャンプなどに持っていきやすい。
1台2役!熱発電タイプ
ストーブ内で木片などを燃やし、そこで生じた熱を電気に変換。容量3200mAhのバッテリーに蓄電し、ファンを回したり、スマホを充電したりできる。
BioLite『キャンプストーブ 2 PLUS』1万9800円
熱発電機能を備えるバッテリーとキャンプ用ストーブを一体化。ストーブ内と外気の温度差を利用し、3W@5Vの発電が可能だ。ポータブルグリルなどを同梱するセット(3万1900円)も用意されている。
[発電方法]
充電したバッテリーでファンを回転させ、木片などを燃やす際に必要な風を送り込み、燃焼で生じた熱でバッテリーを充電する仕組み。
〈Review〉
内蔵ファンで風を送るので、初めて使う時でも小枝や木片を使って火を起こしやすい。スマホを充電できるほど安定して発電させるには少し慣れが必要そうだ。
料理をしながら手元を照らせる!
アームがくねくねと曲がるフレックスライトを付属。本体のUSB端子に差し込めば明かりを取れる。