今夏は節電要請が出されるほど、電力が逼迫。集中豪雨などの災害で、いつ停電が起こるのかもわからない。そんな時の電力確保のために用意しておきたい発電機を、防災アドバイザーの高荷智也さんの意見も交えながら、ガソリン/カセットガス/太陽光などのタイプ別に紹介する。
防災アドバイザー 高荷智也さん
「自分と家族が死なないための防災対策」をわかりやすく伝えることに定評がある。防災関連の執筆や企業コンサルまで行なっている。
カセットガスタイプ
「燃料が扱いやすいなどの理由により、ここ数年、様々な企業から新製品がリリースされています。エンジンを使うので、騒音面も含めて位置づけとしてはガソリンタイプと同じです。一般的に同タイプの発電機が誇る出力上限は900W前後なので、消費電力が1500Wクラスの電子レンジなどを使う場合には、2台を連結させて使いましょう」(高荷さん)
【使いこなしポイント】長時間使う際にはカセットを連結!
別売りのソケットを使えば、複数のカセットガスを連結させて、より長い時間発電し続けられる。同出力の発電機を2台連結させて出力を高められるのも便利だ。
備蓄しやすくて汎用性の高い!
カセットガスは、ガソリンタイプと比較して備蓄しやすく、ほかの機器にも使えるのが大きなメリットだ。
出力900Wだから多用途で使える
工進(コーシン)『カセットガス専用インバーター発電機「GV-9ig」』7万9800円
本体内に2本のカセットガスをセットでき、900Wの正弦波による出力でPCから炊飯器まで使える。付属のヒーターユニットを使えば寒冷地でも始動する。
[定格出力]0.9kVA(900W) [連続運転可能時間]1.0~2.0時間(定格〜1/4負荷) [エンジンオイル容量]0.31L [主な出力端子]直流:USB端子×2(DC2.1A/DC1A)/交流:コンセント×2(100V/合計9A) [騒音値]67.0~61.0dB(A) [サイズ]W435×H410×D250mm [重量]16.1kg
本体記載の番号で操作手順を迷わない
コンセントとUSBで多彩な機器が使える
操作手順が本体に番号で示されているため、迷うことなく始動できる。ACコンセント2つとUSB2ポートを備え、スマホやPCから様々な家電まで利用可能だ。
本体が約9.4kgで持ち運びやすい
EENOUR(イーノウ)『インバーター発電機 XYG950i-B(カセットボンベ式)』8万3880円
9.4kgと気軽に持ち運べる小型軽量設計。1台で700Wを出力できるほか、同機を2台連結駆動させれば約2倍の出力を得られる。駆動音は60dB前後と比較的静か。
[定格出力]0.7kVA(700W) [連続運転可能時間]40分 [燃料タンク容量]カセットガス1缶 [主な出力端子]直流:USB端子×2/交流:コンセント×1(100V) [騒音値]最小58dB [サイズ]W395×H355×D209mm [重量]約9.4kg
すっきりデザイン
ACコンセント搭載
USB(2ポート)とACコンセントを装備。コンセント部はカバーで雨露から守られている。エンジンオイルは一度カバーを外して注入する仕組み。