固定資産税を支払うのに、現金を利用する人も多いかと思いますが、実は、自治体によってはクレジットカードでも支払えます。
使い方次第でポイントがたまりますが、手数料のことも考えた賢い支払いが肝要。そこで、固定資産税をクレジットカードで支払う時に知っておきたいことをまとめてみました。
固定資産税のクレジットカード払いはどこでできる?
土地や家屋、工場の機械や建物、会社の備品などの固定資産にかかる固定資産税は、所有者が固定資産の存在する市町村に、市町村税として払います。また東京23区の場合は、東京都に対して、都税として払います。
国がまとめて行う国税とは違い、市町村や都がそれぞれに納税しますので、場所によってルールが違うことがあります。
北海道・札幌市、宮城県・仙台市、東京都(23区)、神奈川県・横浜市、愛知県・名古屋市、大阪府・大阪市、広島県・広島市、福岡県・福岡市などの大都市では、固定資産税のクレジットカード納付が可能。ほかにも多くの市町村でクレジットカード納税が可能です。
納税先の市町村が固定資産税のクレジットカード納付に対応しているかを知りたい場合は、市町村のホームページをご確認してください。以下、例として神奈川県・横浜市の場合で見てみましょう。
対象の市町村が固定資産税のクレジットカード払いに対応しているか? 横浜市で確認
それでは、納税先の市町村が固定資産税のクレジットカード納付に対応しているかを確認してみましょう。J-LIS 地方公共団体情報システム機構の「全国自治体マップ検索」を使うと、全国の自治体のホームページ検索が簡単なので、そちらを利用してみます。
1.全国自治体マップ検索を開きます。そちらのマップで都道府県を選択します。マップの表示が小さくて見づらい場合は、北海道地方から九州地方までの各地方から希望の都道府県を選ぶ方法もあります。ここでは、関東地方から、神奈川県をクリックします。
2.神奈川県のマップが表示されたら、横浜市をクリックします。
3.横浜市のホームページが開きます。トップページで「暮らし・総合」のアイコンをクリックします。
4.次のページで「戸籍・税・保険」のタブをクリックすると、「>税金」と表示されますので、クリック。
5.「市税の納付・相談」の中にある「納税方法」をクリックします。
6.「クレジット納付」をクリックします。
こちらで、横浜市のクレジット納付の詳細を確認できます。
固定資産税のクレジットカード払いはコンビニでもできる?
残念ながら、固定資産税の納税通知書を持参して支払う場合、コンビニでクレジットカード決済はできません。将来の対応に期待したいところです。
固定資産税をクレジットカードで支払うと手数料はかかる?
固定資産税のクレジットカード決済は、指定代理納付者のシステムを利用することが多く、利用には決済手数料がかかります。
東京都(23区)の支払いを例に手数料を確認してみましょう。
東京都(23区)では固定資産税のクレジットカード支払い1件あたりの決済手数料が決まっています。
税額1〜1万円:決済手数料73円(消費税込80円)
税額1万1円〜2万円:決済手数料146円(消費税込160円)
税額2万1円〜3万円:決済手数料219円(消費税込240円)
税額3万1円〜4万円:決済手数料292円(消費税込321円)
税額4万1円〜5万円:決済手数料365円(消費税込401円)
以降、税額が1万円増えるごとに、決済手数料73円(消費税別)が加算されます。また、分割、リボ払いを利用すると、別途各カード会社規定の手数料が発生する場合があるのでご確認ください。
固定資産税をクレジットカードで支払うとポイントで得する場合はある?
固定資産税をクレジットカードで支払うと手数料がかかりますが、おおよそ0.8%ほどが主流です。つまり、ポイントが1%以上たまるなら、実質お得になることもあります。
固定資産税をクレジットカードで支払うとポイントはたまる?
公共料金の支払いにクレジットカードを利用すると、ポイントがたまる場合があります。
例えば、「au PAYカード」は100円の利用につきPontaポイントが1ポイントたまります。固定資産税の支払いは東京都の場合でいうと、手数料が0.8%ほどなので、0.2%分お得になる計算です。
少額に見えるかもしれませんが、固定資産税は長年にわたり定期的に支払うことが多いので、時間が経つほど差が出る場合があります。
さらに、固定資産税の支払いに「au PAY(請求書支払い)」が利用できる自治体の場合は、決済手数料が不要のケースがあります。
au PAYの請求書支払いで0.5%のPontaポイントを入手し、さらにau PAY残高のチャージにau PAYカードを利用してポイントを加算。そして決済手数料が不要なら、お得でスマートな支払いといえそうです。
【参考】au PAYの使えるお店
固定資産税をクレジットカードで支払うと納税証明書はどうなるの?
固定資産税をクレジットカードで支払った場合、領収書などは原則的に発行されません。クレジットカード会社の明細で額を確認することになります。
納税証明書はもちろん請求できますが、多少時間がかかるのでご注意下さい。
※データは2022年8月上旬時点での編集部調べ。
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※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
※本記事はカードの利用を推奨する目的はありません。あくまで自己責任にてお願いします。
文/中馬幹弘