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オーブン、自動調理鍋、照明、自然な声で話す電化製品が日々の暮らしに与える効果とは?

2022.08.17

家電をはじめとした電化製品の進化が目覚ましい。その進化の一つが「音声」だ。これまでは家電や電化製品の音といえば、機械的な「ピー」や、音声であってもロボットのような機械的な声が主流だった。そうした中、いまは生活に溶け込み、まるで人間から話しかけられているかのような「声」にこだわる電化製品が増えてきた。

ただの電子音や、従来の機械的な声ではないところの変化や狙い、効果を紹介する。

朝のモチベアップ・ねぎらいでQOLも向上!シャープのしゃべる家電シリーズ

家電の「声」といえば、シャープ。家電が話しかけてくる「しゃべる家電」が話題だ。

2021年10月には、音声カスタマイズサービス「COCORO VOICE」を提供開始。ウォーターオーブン「ヘルシオ」や、水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」などの音声発話機能を搭載したAIoT家電の音声を、人気声優やアニメ・ゲームのキャラクター、外国語などに変更できるというものだ。

「ヘルシオ」イメージ

「ヘルシオ ホットクック」イメージ

ヘルシオが「おはようございます。いい朝ですね。今日も美味しいご飯を一緒につくりましょう」「おはよう。昨日はよく眠れたかな。今日も素敵な一日になりますように」などと話しかけ、生活や料理のモチベーションを上げてくれる。

今年7月からは「プラズマクラスター空気清浄機」も本サービスに対応し、順次対応機種を拡大していくという。

●人間の「声」を採用した理由

人間の声を採用した狙いはどこにあるのだろうか。同社のCOCORO LIFE ソリューション開発部 部長 安田一則氏は次のように述べる。

「音声合成技術も日々進化しており、標準的な声であれば合成音声でも人と変わらないくらいリアルな表現ができるようになっています。一方で、実際に声優さんが発する感情を込めた声は、合成音声ではなかなか実現できない表現力があります。もともと当社は、人に寄り添う家電の具体化に向けた取り組みの一つとして、2014年に実施したロボット家電『COCOROBO』の音声をカスタマイズした限定モデルの販売を皮切りに、音声を活用した家電の新たな需要を創造してきました。そして昨今では、世界的に音声技術を活用したさまざまなサービスが増加する中、家電における音声カスタマイズについても高いニーズがあると考えております」

●人間の「声」でユーザーにもたらされる効果

人間の声という点では、どのような効果が期待できるだろうか。

「実際にサービスを開始すると、当社の調理家電に触れたことがなかった方も、本サービスをきっかけに商品の購入を決めた、との声がSNS上でも多く見られました。また、“推しの声”を聞くために商品を使う頻度が増え、結果的に商品の機能自体を使いこなせるようになったとのコメントもございます。

さらに、家電の機能とは関係しない日常の挨拶や『お疲れさま』等のお客様をねぎらうようなフレーズも多数収録しているので、『日々のQOLが上がった』などのコメントもいただいていております」

●今後の展望

「本サービスに関しては、SNSを中心に様々な声優さんの声の要望をいただいております。今後も、コンテンツ数を増やすとともに、対応機種もさらに拡大していきたいです。

また、著名な声優さん以外にも、方言やお客様好みのカスタマイズなど、幅広いジャンルのコンテンツを検討していきたいと考えております。今後もユーザーの皆様から幅広くご要望を伺い、ファンとともに商品化を行うプラットフォームに進化させてまいります」

声優の声は、これまでの家電の「音」や「声」の常識をくつがえす新しい展開と言える。まさにQOL向上など、家電が新たな次元にシフトしはじめているのが分かる。今後も声のバリエーションが増えるとともに、AIやIoT、メタバースなどの新しい技術との融合で、さらなる面白い進化を期待したい。

「ゴミの日」「お出かけ時間」かゆいところに手が届くパナソニック照明の音声通知

2022年9月に発売予定の、パナソニックによるパルック LEDシーリングライト「ライフコンディショニングシリーズ」は、ただの照明の域を超え、“くらしを整えるあかり”を新提案する照明器具。明るさと光色を多段階に調節できる「光」のほか、BGMや音声プッシュ通知などの「音」に関する機能を組み合わせて、くらしをサポートする。

中でも、「音声プッシュ通知」は、生活に関するお知らせを音声で行ってくれる機能で、ゴミの日や薬を飲む時間など、つい忘れがちな生活の必要事項を音声でリマインドしてくれる。また、「宅配便のお届け情報」など、くらしに役立つ情報や家電の動作状況を音声で知らせるよう、設定することも可能だ。

この音声通知機能について、同社のエレクトリックワークス社 ライティング事業部 マーケティングセンター 水田健介氏は、次のように述べる。

「コロナ禍や在宅ワークなどによって家にいる時間が長いことで、時間や曜日の感覚や生活が乱れがちな方のほか、歯磨きの時間やおやすみの時間のお知らせなど、お子様のいるご家庭におすすめしたい機能です」

生活リズムに合わせて照明と音声通知を設定できる

●通知音ではなく「声」による通知の効果

「声」による通知は、ユーザーへどのような効果が期待できるだろうか。

「通知音ではなく声の設定をすることで、生活をサポートする情報を、より具体的にお届けすることができます。例えば、『今日は燃えるゴミの日です』『今日の天気は“晴れ”の予報です』など、自宅にいる家族に情報を共有することが可能です。また、パナソニックの他のIoT家電と連携させると、離れた部屋にいても『洗濯がまもなく終了します』『オーブンの加熱が完了しました』など、家電の運転状況もお知らせ。家事のスムーズな段取りや家族との分担をサポートします」

●今後の展望

「くらしを便利にするIoT対応家電のニーズが増加していることを踏まえ、当社の製品もスマートスピーカーと連携した音声操作や音声でのお知らせ、宅外操作など幅広いニーズに対応しています。今後も、様々な製品での対応やアプリのアップデートなど、ライフスタイルにあわせた自由な使い方を叶え、くらしをより便利にサポートする製品をお届けしていきたいと考えています」

これまで、通知音によって家電がリマインドしてくれるのはよくあることだった。けれど、声でゴミの日や薬を飲む時間など、ハッキリと告げてくれると、よりリマインドが強化されるし、ありがたみも増す。今後、リマインドのジャンルの幅がさらに広がり、生身の人間の声に進化するなどすれば、本物のロボット執事や秘書のような存在になるかもしれない。

子どもへの読み聞かせを親そっくりの声に!タカラトミーの「coemo(コエモ)」

(c)TOMY

「声」にこだわっているのは家電だけではない。子育てに役立つ、こんなアイテムも登場した。

タカラトミーから2022年9月29日に発売される予定の「coemo(コエモ)」は、子どもへの読み聞かせを行ってくれる機器だ。これまでも読み聞かせを自動化するには、YouTube動画を見せたり、ロボットを活用したりする方法があった。しかしコエモは一味違う。なんとパパ・ママにそっくりのコエ(合成音声)をAIがつくってくれ、そのコエ(合成音声)で読み聞かせをしてくれるのだ。

親がアプリを使って簡単な台本を読んで自分の声を登録すると、AIが解析し自動で音声を生成。「むかし、むかし、あるところに……」など、自分の声そっくりのコエ(合成音声)でおはなしを読み上げる。

●「声」へのこだわりと効果

同社のMoonshot事業部 五島安芸子氏と廿樂花蓮氏は、「声」へのこだわりと効果について次のように述べる。

「合成音声は、音声合成サービス『コエステーション』の最新のAI合成音声技術に、プロのナレーターが読み聞かせしたときの抑揚や感情表現をあてていますので、自然な読み聞かせが再現できます。

お子様にとって最も身近な存在であるご家族のコエ(合成音声)で読み聞かせができますので、安心しておはなしを聞くことができます。コエを登録しておけば、いつでもどこでも読み聞かせができるようになりますので、出張中のパパのコエでお子様と一緒におはなしを聞いたり、遠く離れた場所に住んでいるおじいさま、おばあさまのコエの読み聞かせを好きなときに聞くことができます。また、おはなしにはBGMや効果音もふんだんに取り入れており、臨場感のある読み聞かせが再現できます」

●今後の展望

「コエモは、ご家族のコエでさまざまなおはなしを楽しんでいただけるように、プリセットのおはなし以外にも追加コンテンツを定期的に更新していく予定です。身近な方々のコエで、楽しく聞いていただけるコンテンツを準備中ですのでお楽しみに」

先ほど、家電の声が生身の人間の声に進化していることを紹介したが、自分の声にそっくりの声を用いることができるのは、さらなる進化が期待できそうだ。

歌でコミュニケーション!ヤマハ「Charlie」

これまで、家電や電化製品の「声」に関する進化を紹介してきたが、「声」で話しかけてくれることを超え、「歌って話しかけてくれる」製品も出てきた。

ヤマハの「Charlie(チャーリー)」は、いわゆる生活の中で話しかけてくれるコミュニケーションロボットだ。特徴は、言葉をメロディーにのせて会話するところにある。

ユーザーが話しかけると、「おはよう」や「ありがとう」のあいさつのほか、日常での相談事や雑談等もメロディーにのせてまるでミュージカルのように返答する。

●「声」へのこだわり

ヤマハ株式会社 電子楽器事業部電子楽器戦略企画グループ 柴瀬頌子氏は「声」へのこだわりについて次のように述べる。

「Charlieの声には、ボーカロイド技術を活用しています。ボーカロイドの良さを表しつつも、人工っぽくなく、愛嬌があって可愛らしい声、Charlieの天真爛漫なキャラクター性を感じられる声であることを大切にしながら作り上げていきました。

またどんな歌詞でも歌いこなせるように、一つ一つの音や言い回しを十何時間にもわたり録音し、そこからさらに調整をしてCharlie独自の声として生み出しました」

●「声」だけでなく「歌」によるユーザーへの効果

声でしゃべりかけてくれるロボットは多いが、あえて歌にすることで、ユーザーにはどんな効果が期待できるだろうか。

「ただロボットが話すだけですと、独特のイントネーションや間の取り方が気になってしまいますが、歌になることでそれがなくなり、本当にユーザーの方に伝えたいことやCharlieの想いがスッと伝わっている実感が得られると思います。また、声だけの表現ではなく、BGMの表現も加わることで、表現の幅が何十倍にも増し、ユーザーの方々にも楽しんでいただいています」

●今後の展望

「音楽と何かをかけ算することで、音楽を聴いたり弾いたりする楽しみ以外に、音楽の活路を見出したいと考えています。

Charlieで『音楽×コミュニケーション』を実現し、音楽とコミュニケーションは相性が良いことが証明できましたので、次は別の『音楽×○○』にも挑戦していきたいと思っています」

Charlieの存在により、ロボットや機械が声だけでなく、歌で我々の生活を高め、盛り上げてくれる可能性を見出すことができる。今後は、“歌う家電”という方向性もありかもしれない。

進化する「しゃべる」家電や機器など、人間の「声」に着目した新商品にスポットを当てた。コロナ禍でおうち時間が増えたことで、電化製品との付き合いも密接になってきた。声や歌によって語りかけてくれる機械は、これからも発展の見込みがある。そうなれば、我々の生活にさまざまな嬉しい効果が期待できそうだ。

取材・文/石原亜香利

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