2021年3月より、ソフトバンク内のオンライン専用ブランドとして提供を開始した「LINEMO」。従来メインブランドから提供されている料金プランと比較すると、キャリアショップでのサポートが受けられない代わりに、月額料金を抑えられるといった特徴があります。
契約から運用までをすべてオンライン上で手続するという特性上、「料金プランの内容も難しいのでは」と考えている人もいるかもしれませんが、執筆時点(2022年8月上旬)でLINEMOより提供されている料金プランは、3GBプランと20GBプランの2つのみ。わかりやすさも魅力的なブランドとなっています。
本記事では、そんなLINEMOの基本料金や通話料、オプションの料金について、執筆時点の情報を紹介していきます。
LINEMOの基本料金は? 「LINEギガフリー」ってなに?
LINEMOより提供されている料金プランは、月々3GB/990円(税込/以下同)の「ミニプラン」と、月々20GB/2728円の「スマホプラン」の2つのみ。月々のデータ量超過後は、通信速度がミニプランで300kbps、スマホプランで1Mbpsとなります。また、両プランともに550円/1GBを購入することも可能。契約したデータ量を使い切った際に、自動的に追加購入を行う「オートチャージ」設定もできます。
また、執筆時点では、ミニプランを新しい電話番号で契約、もしくは他社からの乗り換えで契約する場合、990円相当のPayPayポイントが最大6か月もらえるキャンペーンも開催中となっています。(ソフトバンク・ワイモバイル・LINEモバイルからの乗り換えは対象外)
【参照】LINEMO/キャンペーン概要
ミニプラン、スマホプランともに、LINEMOでは「LINEギガフリー」に対応しています。これは、LINEアプリのトーク、音声通話、ビデオ通話ではデータ消費が0になるというもの。つまり、月々のデータ量を超過してしまった場合でも、LINEアプリはソフトバンクの高速通信で利用できます。
なお、トークでの位置情報の共有やLive、ニュース記事の詳細閲覧といった一部の機能は、通常通りデータ量を消費します。
【参照】LINEMO/LINEギガフリー
LINEMOなら申し込みなしでテザリングが利用可能! テザリングできない時は?
メインブランドのソフトバンクや、小・中容量ブランドのワイモバイルと同様に、LINEMOでもテザリングが利用可能。ただし、高速データ通信容量を消費するため、月々のデータ通信量と合わせて、ミニプランだと3GBまで、スマホプランだと20GBまでとなります。
月額の使用料金は0円。特別な申し込みといった手続きも必要ないので、「あらかじめ無料でついているオプション」のようなイメージです。
もしLINEMO契約時にテザリング機能が使えない場合には、一度スマートフォンを再起動したり、機内モードをONにすると、状況が改善する可能性があります。また、LINEMOが動作確認を行っていない端末の場合は、一部機能が利用できない可能性もあるので、下記URLから使用しているスマートフォンを探してみましょう。
【参照】LINEMO/動作確認端末
そのほか、未成年でも安心してスマートフォンの利用ができる「フィルタリング」や、海外でも通話やメール、データ通信の利用ができる「世界対応ケータイ」といったオプションが用意されていますが、これらを利用するためには別途申し込みが必要となっています。
【参照】LINEMO/オプション
LINEMOの通話料金はいくら? 定額かけ放題サービスはあるの?
LINEMOの回線を使って通話をかけた場合は、22円/30秒となっています。これも、ソフトバンク、ワイモバイルと同じ料金設定です。
ただし、定額かけ放題プランには、料金や利用できる時間に違いがあるので注意しましょう。LINEMOの場合、5分/回以内の国内通話が無料となる「通話準定額」が通常550円/月、国内通話が時間制限なくかけ放題となる「通話定額」が通常1650円/月で利用できます。
ソフトバンク
ソフトバンクの場合、5分/回以内の国内通話が無料の「準定額オプション+」が880円/月、24時間いつでも国内通話が無料の「定額オプション+」が1980円/月。
ワイモバイル
ワイモバイルの場合、10分/回以内の国内通話が無料となる「だれとでも定額」が770円/月、24時間いつでも国内通話が無料の「スーパーだれとでも定額」が1870円/月となっています。
時間制限付きの定額かけ放題プランは、ワイモバイルのみが1回10分までとなっていますが、24時間かけ放題プランで比較すると、LINEMOが最も安い料金設定となっています。
また、LINEMO契約から1年後まで、通話準定額が無料、通話定額が1100円/月で利用できる、「通話オプション割引キャンペーン」も開催中。電話を多用するユーザーにとっても、お得に利用できる料金プランとなっています。
LINEMOでは利用できないサービスもある?
冒頭でも触れた通り、LINEMOはオンライン専用ブランドとなっており、ソフトバンク・ワイモバイルショップでの契約や、店頭での相談は行えません。
サービスとしては、キャリアメールに非対応となっているので、メール機能を使用する場合には、GmailやOutlookといった、別のメールアドレスを代用する必要があります。
そのほか、ソフトバンク・ワイモバイルの基本料金に含まれている「Yahoo!プレミアム」は利用不可。ソフトバンク・ワイモバイルからの乗り換えの場合は、自動的に解約となります。
また、留守番電話・転送電話、家族割やインターネット回線とのセット割といった割引サービスは用意されていません。
※データは2022年8月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/佐藤文彦