小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

SNSで話題のAIお絵描き「#midjourney」はゲームや漫画の制作に使えるか?

2022.08.17

最近SNSでよく見かけるハッシュタグ「#midjourney」をご存知だろうか?

まだの方はぜひ検索してみて欲しい。「#midjourney」で検索すると、AIによって生成された様々な画像を見ることができる。そのクオリティの高さと発想の豊かさに「AIの絵、凄すぎだろ…」「ベクシンスキーに似ている」など驚きの声があがっている。

Midjourneyとは?

「Midjourney」(https://www.midjourney.com/ )は、AIにキーワードを指定することで絵を生成してもらえるサービスで、SNSを中心に話題になっている。Midjourneyは、元NASA の研究者でもあったデビッド・ホルツ氏を代表とする、デザイン、人的インフラ、そしてAIに焦点を当てた研究ラボとのことで、たった11人で運営されているという。

アメリカ発のチャットサービス「Discord」に登録し、英語を使ってAIに指示を出すと1分程度で画像が生成される。無料のトライアルでは25回まで画像を作ることができ、有料のサブスクリプションは10ドルから利用できる。(2022年8月15日現在)

サイトで作った絵はどこまで好きに使えるのか?

Midjourneyの無料のトライアルを使っている場合は、画像を販売したり収益を得たりしない限りは、クレジットを表記すれば好きに使用していいとのこと。25回の無料の画像生成が終わってしまったとしても、公開しているギャラリーから画像を検索・閲覧したり、ダウンロードしたりすることは可能だ。

また、有料のサブスクリプションを利用すれば、商用利用や作った絵を他の人に見られない「プライベート」での利用や、絵をより早く生成することなどが可能になる。また、有料版に関する利用規約には下記のような記載がある。

“You basically own all Assets you create using Midjourney’s image generation and chat services.”

「利用者は、自身がMidjourneyの画像生成機能とチャットサービスを使って作成した、すべての資産を所有します」(筆者訳)

日本語部分がいかにも“英語を翻訳した”感のある文になってしまったが、つまり「Midjourneyで生成した絵は好きなように使っていい」ということなのだ。

しかし、その他にもMidjourneyが持つ権利に関する記載が付け加えられている。その内容とは、“公開された絵の、他者による利用やリミックスもMidjourneyは許可する。また、Midjourneyも生成された画像を使用する権利を持つ”というもの。つまり、作った絵は自由に使えるものの、他の人やMidjourneyにもその絵を使う権利があるということだ。(2022年8月15日現在)

Midjourneyの使い方

Midjoureyの使い方は難しくない。(ただ、少し英語は使うことになる)使い方を下記にまとめてみた。

1.チャットサービス「Discord」のアカウントをつくる。

2.「Midjourney」のサイトに行き、ベータ版「Join the beta」を選ぶ。

3.Discordにリンクされるので、左側のチャンネルから「 #newbies-◯◯ 」(◯◯は数字)のどれかを選んで入る。

4.画面下の入力スペースに、「 /imagine 」と入力すると「 /imagine prompt 」と表示されるので、そのあとに英語で作りたい画像をオーダーする。

5.60秒ほど待つと、4つの画像が生成される。

6.生成された画素の下にある(U)や(V)を選ぶと、(U)では高解像度化、(V)ではバリエーションを作ることができる。

筆者も試してみたが、「英語で指示を出す」というのが意外と難しい。(アメリカに住んでいたため、英語は話せるのだが…)

自分の思い通りの画像を生成してもらうためには“AIへの指示の出し方”に慣れる必要があるだろう。25枚の無料版は色々な指示を試しているうちに、あっという間に終わってしまった。

「どんな絵ができるのかな」と楽しむ分には難しくないが、何かに利用するため“具体的なイメージ”を再現してもらうのには、かなり“指示力”を高める必要がありそうだ。

さっそくゲームや漫画制作に使用する人も!

Midjourneyは、7月にSNSで注目を浴びてからまだ間もないが、すでにゲーム制作や漫画制作などに活用している人もいる。先日、Midjourneyで作ったノベルゲームを無料公開した852話(読み:ハコニワ)氏は、自身のTwitterアカウントにて、画像の生成の仕方やゲームに使った画像なども公開している。

852話氏制作のホラーノベルゲーム「壁夢」に使用された画像(852話氏Twitterアカウントより引用)

もともとホラーノベルゲーム制作をしている852話氏。Midjourneyによって生成された画像が全体的にダーク寄りだったことが、“1枚の画像と演出で恐怖感を煽る”という852話氏の作風に合っていたため、「これなら面白いものが作れるのではないか…!」と考え利用したとのこと。

852話氏がMidjourneyを使用して生成した画像たち

また、「一枚の画像としてだけでなく、画像がさらに他媒体に影響する可能性を、皆さんに知ってほしかった」と話す852話氏。Midjourneyで理想通りの絵を出すのは大変ではなかったのだろうか?

「大変ではありませんでした。自分はAIのプロンプト(指示文)にもうずいぶん慣れてきたこともあり、1,2度生成すれば欲しい絵が1枚以上出力されました。また、自分の理想を100%優先するのではなく、AIの生成画像を軸にして『これをこういう演出で使ったら楽しそうだ』という思考の下で組み立てたので、『理想と違う=思い通りに行かない』という訳ではありませんでした」

今回のゲームでは95%以上がMidjourneyで生成された画像をそのまま使用しているとのこと。恐怖感を演出するために編集しているのは、残りのほんの一部だ。

「呪文」を編み出すのに苦労することも…

また、「くらげバンチ」にて『神と呼ばれたオタク』という漫画を連載しているRootport氏は、Midjourneyを使って漫画を制作中だ。

Rootport氏による漫画(Rootport氏Twitterアカウントより引用)

漫画は登場人物の表情なども、細かく指示する必要があると想像される。根気強い作業が予想されるが、Midjourneyを漫画に使用しようと思ったのはなぜだろうか。

「お絵描きAIには、道具としてどんな使い道があるか、探求したくなったからです。Midjourneyでは、キーワードにあわせて綺麗な画像が出てくるだけでも楽しいのですが、『もっと色々な応用方法があるのでは?』と実験したくなりました」

Rootport氏によりMidjourneyを使って生成された画像

しかし、AIを使って思い描く絵を出すのは想像していたよりも大変だったという。

「自分の中のイメージに近い画像を出力させるためには、キーワードの組み合わせが重要です。しかし、いざマンガを描くとなると、1コマごとにまるで『呪文』のように複雑な文章を詠唱することになります」

その分、イメージ通りの画像を描かせる「呪文」を発見したときには、達成感があってとても楽しいと言うRootport氏。しかし、Midjourneyを使う苦労は他にもあり、それは「ググれない」ということだという。
 
「Midjourneyでのマンガ作りには教科書がありません。今の時代、分からないことがあっても、ネットで検索すれば大抵は解決できます。ランチタイムにオススメのお店、自作PCの組み立て方、トイレをピカピカに掃除する方法、etc…。なんでも先人たちの知恵を借りることができます。

しかし、お絵描きAIでマンガを描いた人はまだ極めて少ないので、ネット上にノウハウが転がっていません。すべてが暗中模索で、自分で見つけ出していくしかない。でも、その“手探り感”に今はワクワクしています」

Rootport氏の漫画の完成予定はまだ未定だが、「不定期更新になると思いますが、気長にお待ちいただければ」とのこと。Rootport氏のTwitterアカウントに行けば、Midjourneyで作られた制作中の漫画を読むことができる。

まだまだ未開拓な部分が多いMidjourney。これから広がるにつれて、色々な活用法が増えることが予想される。たくさんの人が利用するに従って、著作権に関する規定などが複雑になることも予想されるが、とりあえず今のところは今後のAI画家の活躍を見守りたい。

取材・文/まなたろう


@DIME公式通販人気ランキング


@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2022年12月15日(木) 発売

DIME最新号の特別付録は「7色に光る!LEDメモボード」、特集は「2022ヒット商品BEST100」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。