購入には男性の身分証明書が必要。様々なアフターサービスが充実
創業10年余りにして、中国(香港)に名を広めたジュエリーブランド「Darry Ring」は男性の身分証明書一枚につき、婚約指輪・結婚指輪共に購入できるのは一度だけとし、唯一無二のプレミアム感を演出したことで人気となった。
人生を一人に尽くす強い気持ちを感じ取ることができるため、ハイブランドの指輪よりも「Darry Ring」の指輪を欲しがる女性も少なくない。
指輪を購入できるのは一回限りだが、アフターサービスが充実しているのも魅力的なポイント。
結婚指輪で一番人気は「TOGETHER」シリーズで6,498元~9,908元(約130,000円~ 198,000円)の価格帯の商品。無料でクリーニングや刻印ができ、有料でダイヤモンドの大きさを交換することができる。
お金に余裕がない婚約時代・新婚時代を乗り越え、十数年後に指輪のランクアップができる流れを確立し、顧客のライフステージに合わせたサービスとなっている。
中国では離婚率の高さが社会問題に。離婚クーリングオフ制度も登場
中国では離婚率の高さが社会問題となっている。2019年時点において、人口1,000人あたりの日本の離婚件数は1.7組だったのに対し、中国は3.4組と2倍。
突発的な離婚を抑制するために2021年には「離婚クーリングオフ制度」が導入された。
「離婚クーリングオフ制度」とは、離婚を求める夫婦に対し30日間の冷却期間(離婚手続きが完了するまで、時間を置いて冷静に考える期間。
別居などはせず共同生活は維持される)を設け、当該期間中に夫婦のどちらか片方でも意思が変わり離婚を希望しないとなれば、離婚申請を撤回できる制度。
結婚件数は低迷し、離婚件数が上昇している現代では、特別感あふれる「Darry Ring」の婚約指輪を用いてプロポーズすることで、結婚への覚悟を表現することができると考えられる。
参考記事:https://tnc-trend.jp/china88-2/
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構成/DIME編集部