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「老後資金2000万円以上」をクリアできそうな人はどれくらいいるのか?

2022.08.15

2019年に金融庁が試算した「老後30年間で約2,000万円が不足する」とする報告書を発端に噴出した「老後2,000万円問題」。

老後に不安を抱かざるを得ないこの問題について、人々はどう向き合っているのだろうか?

ホロスプランニングはこのほど、10代~70代の男女500名を対象にした「老後2,000万円問題」に関する意識調査の結果を発表した。

現在の年収(世帯年収)は500~750万円の方が3割超

現在の世帯年収について聞いたところ、一番多かったのが「500~750万円」で32.6%だった。

続いて多かったのが「300~500万円」で28.8%となり、半数以上が「300~750万円」の年収を得ていることがわかった。一方で300万円未満の人が16.8%と、全体の2割近くを占めており、低賃金労働者の問題も浮き彫りとなっている。

現在の貯金額(株式含む)は300万円未満が約4割!

現在の貯金額(株式含む)について聞いたところ、一番多かったのが「300万円未満」で36.4%となった。

続いて多かったのが「500~750万円」で17.4%となり、「300~500万円」の人をわずかに上回る結果となった。300万円未満の36.4%の中には、貯金額が100万円未満の人も16.8%おり、貯金したくても思うように貯金ができない状況に陥っている人が多いようだ。

満65歳時の預金額見込みが2,000万円以上の方は約3割

満65歳時の預金額見込みについて聞いたところ、「2,000万円以上」と答えたのは31.6%にとどまった。続いて多かったのが1,000~1,200万円で、こちらは全体の19.4%だった。

今の年齢から満65歳までの間に経済状況がどう変化するかにもよるが、現時点では「65歳までに2,000万円を貯めるのは困難」と見込んでいる人が圧倒的に多いことがわかった。

老後2,000万円問題に対する世間の意見は…?

最後に「老後2,000万円問題について思うこと」について自由回答形式で聞いたところ、ネガティブな意見としては以下のようなコメントが寄せられた。

・無理だと思う(23歳女性・正社員)
・現在子供の教育費や家のローンが残っていることから、現実的には老後の2000万円は無理です。(52歳女性・正社員))
・年金難民が大量に発生すると思います。年金が安すぎます。(64歳男性・無職)
・国が支援をするべきだと思う。(20歳女性・学生)
・どうやって生き延びていこうか、途方に暮れている。政府は最低生活保障制度を早く導入してほしい。(50歳女性・フリーター)

一方、ポジティブな意見としては以下のようなコメントが寄せられた。

・老後に2000万も要らないと思います。それほど使わない。(54歳男性・正社員)
・老後でも働ける状態なら2000万円なくても大丈夫かなって感じます。(49歳男性・個人事業主)
・切り詰めれば2000万円もいらない。(65歳男性・個人事業主)
・生活レベルを上げなければ心配する事ないと思う。(35歳男性・正社員)
・自分の老後はいくら足りないかを考えたとき、住宅ローン含めすべて完済してますので、2000万円足りないとは考えていません。車等の物欲も衰えてきており贅沢は望まないので夫婦二人でのんびり生活していくつもりです。(57歳男性・正社員)

<調査概要>
調査方法 |インターネット調査
調査日 |2022年6月15日~6月17日
調査エリア |日本全国
有効回答数 |500名(男性:40.8%、女性:59.2%)
|10代:3名、20代:69名、30代:173名、40代:161名、50代:69名、60代:24名、70代:1名

出典元:株式会社ホロスプランニング

構成/こじへい

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