コロナ禍の落ち着きが見えてきたものの、航空券や燃油サーチャージの高騰など、海外旅行を考える人にはかなりの負担がかかる。そんな中、心強い味方になるのが2020年に就航した国際線LCC「ZIPAIR」だ。コスパ抜群の和製LCCを利用した鳥海さんがその安さと魅力を徹底解説!
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2022年6月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
ZIPAIRとは?
2018年7月にJALが国際線中長距離LCCとして設立。ボーイング787型機で2020年5月に成田~バンコク線でデビュー予定だったが、コロナ禍で貨物専用便として異例の初便に。その後、ソウル線で旅客便の運航を開始。太平洋を越える初のLCCとして昨年12月にロサンゼルスに就航した。
安さのワケ
座席数をJAL時代より4割増やすことで安さを実現!
1席当たりの稼働率を上げたことが安さの秘密で、JAL時代は同型機で206席だったのを290席に。ギャレー(CAの作業ルーム)を1か所減らし、座席配置を工夫したことで、シートピッチを確保したうえで座席数を増やせた。
注意ポイント
一度予約をしたら変更・キャンセルは不可!
ZIPAIRの航空券は予約・決済した後の払い戻しは、韓国線の一部を除いて原則不可(空港税などのみ払い戻し)。日付変更・名義の変更もできない。記名式のコンサートやスポーツチケットと同様のスタンスで購入する必要がある。こうして売り切ることにより、安い運賃を提供する。
就航路線は5つ!
すべて成田空港発着でホノルル、ロサンゼルス、ソウル、バンコク、シンガポールの5路線を運航する。今年12月にアメリカのサンノゼにも就航予定。燃油サーチャージは運賃に含んでおり、機内食・座席指定などのオプションはすべて有料だ。
※運賃はオプションを含まない片道の最安値(2022年6月30日調査)
鳥海さんが使って納得!ZIPAIRで行く超コスパLA紀行
ZIPAIRでロサンゼルスまでLCCとは思えないほど快適
JALグループの国際線LCC「ZIPAIR」で4月上旬、エンゼルスの大谷翔平選手の開幕戦を見ることを目的にロサンゼルスへ飛んだ。片道単位での購入となり、エコノミークラス相当の「Standard」は約4万円、ビジネスクラス相当の「ZIP Full-Flat」は約10万円(ともに片道)だったので今回は「ZIP Full-Flat」を利用。ビジネスクラスでも機内食は有料で、座席だけがグレードアップ。機内食は私が利用したLCC史上で最もおいしかった。
また、何よりも機内インターネットサービスが無料なのだ! Wi-Fiを使った機内エンタメも含め、シートモニターがなくても快適だった。エコノミーにも座ってみたが、それほど狭くなく十分に快適といえる。〝自分に合った空旅〟として選択肢に入れてみては?
フルフラットシートのビジネスクラス、ロサンゼルスまで片道10万円台で利用。機内食もすべて有料だったがシートの快適さはフルサービスと同じ。
シートモニターはないが、無料Wi-Fiを使ってネット接続ができるのはうれしい。さらにWi-Fiの機内コンテンツも充実しており、映画やビデオプログラムを楽しめる。
ZIPAIRの機内食で一番高額な「国産うなぎのふっくら鰻丼」(2600円)。ひいき目なしにLCCの中で最も高クオリティーなので、オプションにして頼む価値がある。
機内食はオプション制のおかげで充実している。さっぱりした機内食を楽しみたい人に「彩鮮やか鮭ご飯のちらし寿司」(1700円)がおすすめ。また「広げて楽しむ13品目のサラダ」(1400円)も人気だ。
取材・文/編集部
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2022年6月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
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