8月でも雪が降ることがあるって知ってた?
初心者からリピーターまで、例年多くの登山客が訪れる富士山。
2022年の開山期間は7/1から9/10までとなっており、ベストシーズンは梅雨が明けた7月下旬から8月中旬頃までといわれます。
今回は人気の富士登山について、初心者が知っておくと良い3つのポイントをまとめたので参考にしてみてください。
その1 8月でも雪が降ることがある?
イラスト:ポランカさんのツイッターより
富士山の標高は3776mあり、山頂の平均気温は夏でも5℃前後です。7月や8月でも最低気温が氷点下になることもあるため、開山期間中でも天候次第で雪が降ることは有り得るということ。実際に過去の記録では、7月に初雪を迎えた年や8月に初冠雪が観測されたこともあるのだとか!
雨や雪以外にも濃霧や雷、強風などの影響もあるため、富士登山をする際は気候や気温の変化に対応できる準備をしていくことが非常に大切です。
参考:https://www.fujisan-net.jp/post_detail/2001086
その2 初心者の富士登山の成功率は50~60%程度
ルートによっては登山道が整備されていて歩きやすく、初心者でも登りやすいといわれる一方で、初心者の富士登山の成功率は50~60%程度だといわれます。初心者の登頂率が約半数と聞くと、よっぽど困難な気がしてしまいますよね。
実際に富士登山にチャレンジした方のブログなどを見ると、無念の途中リタイヤをしたという声や想像以上に辛かったという声もあります。
しかし、なかには小学生や園児でも登頂→無事に下山している子もいます。準備や知識をしっかり整えたうえで挑戦すれば、初心者でも登れないことはない山といえるかもしれません。
その3 富士山の登山道や山小屋は想像以上に混雑する
環境省の調べによると、2019年の開山期間に8合目を通過した登山客は23万5646人でした。2021年はコロナ禍の外出自粛の影響で登山客数は約1/3に減りましたが、2ヶ月の間にそれだけの人が訪れていると考えると、土日祝日やお盆の長期休暇の混雑具合は大方予想がつきますよね。
特に山頂でご来光を迎えることを目標にする登山客が非常に多いため、時間と曜日によっては間隔なくびっしり人が連なってなかなか前に進まない「渋滞」が起こることも。人気ルートの山小屋は予約でいっぱいなので、知らない人と隣り合って雑魚寝する状況もよくあるといいます。
2022年には再び混雑が予想されており、オフィシャルサイトでは分散登山を呼びかけています。サイトでは混雑予想カレンダーも公開されているので参考にしてくださいね。
富士登山オフィシャルサイト:http://www.fujisan-climb.jp/risk/congestion.html
富士登山に挑戦する際はしっかり準備を整えよう
一生に一度は挑戦したいといわれる富士登山。成功には体力作りや登山の知識なども含めた事前準備が肝心なので、できれば早め早めの情報収集をしておくことをおすすめします。
■イラスト・画像提供/ポランカさん(@porankaran)
4年ほど前からイラストやエッセイ漫画を描きはじめる。多摩川を歩くこと、野鳥の観察、ベースを弾くことが趣味。
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.