DIME MAGAZINE
どうもこんにちは、投資YouTuberのぽんちよです。
投資を始めると「もっとお金を増やしていきたい」と考え、過度な節約を行い毎月の積立額を増やしている方もいるかもしれません。私自身も投資を始めたてのころ、「ボーナスをすべて株の購入資金にする」「会社の昼食はスーパーの見切り品でしのぐ」という経験があり、お金は増えていましたが、日常生活を犠牲にしていたと反省しています。
「お金を増やしたい」というのは良い向上心ですが、その過程の中で「お金を使いたくない」「お金が減るのが怖い」といった感情が湧いてきて「お金使えない病」を発症している人もいるかもしれません。
お金使えない病の発症例
過度な倹約の中で私も経験した「お金使えない病」の症状の具体例を紹介するとともに、自分が当てはまっていないかチェックしてみましょう。
＜お金使えない病の症状＞
■美味しくなくてもいいから、とにかく安い食品を買う
■生活が不快になったとしてもクーラー・暖房器具を使わない
■旅行中にお金のことを気にして楽しめない
■映画などコストがかかる遊び・娯楽を過度に避けようとする
■外出や友達からの誘いを断る理由が「お金」
■「そのお金があれば〇〇ができる」とすぐに考えてしまう
■明らかに耐用限界を超えた服や靴を使い続ける
■お金を使うことに恐怖感・焦りを感じる
上記が典型的な症状ですが、他にも人によっていろいろな症状があるでしょう。お金使えない病の症状の共通点は「お金を使わないことに執着するあまり、他のことを犠牲にしてしまう」ということです。例えば食事の点でいえば、栄養素・美味しさを犠牲にしてしまったり、ランチの誘いを断り友人関係を犠牲にしています。
ではなぜこのように犠牲を払ってまでお金を貯めようとしてしまうのでしょうか？ お金というのは貯金額・資産額という形で数字に表れやすく増減がはっきりしています。一方で、幸福感・人間関係・人生経験というのは数値化しずらく、ついつい人は「貯金額が減った」と目に見えるお金の数字に惑わされてしまうのです。
お金を使う＝お金が減るという概念を変えよう！
外食をする、商品を購入する、旅行に行く、といった消費行動は、お金が減るという事実が付きまといます。お金使えない病を発症すると消費行動における「お金が減る」という部分にだけフォーカスして、生活するようになってしまいます。これを避けるには、お金を使うことで、生み出された経験・幸福感にフォーカスをあてるのが有効です。
お金を払って得た経験がその後の人生に影響を与えることも…
例えば、旅行に行って10万円使ったとしても、「10万円を失った」と考えるのではなく、「10万円があったから屋久島に行けた、縄文杉が見れた、一生の経験を手に入れられた」ということです。特に人生経験というのは、その経験をもとに今後の考え方、人生における選択が変わり、その選択によって人生における大きな利益をもたらす可能性があります。だからこそ、早いうちに人生経験を積むことで、今後より多くの場面で人生経験がもたらす利益を享受できる可能性があるのです。
お金持ちはお金を使うことが上手？
YouTuber生活をしていると様々な場面でお金持ちと遭遇します。世間的にはお金持ちと聞くと、「金遣いが荒い」などのイメージを持たれるかもしれません。
ただ、私が出会ってきた人の中で言えば「お金持ちな人ほど、お金を使うのが上手」と感じています(もちろん個人差はありますが…)。
その理由は、お金があるほどお金を使う機会が多く、「お金から生み出される人生経験の価値」を知っているからでしょう。また、何度もお金を使う中で「自分にとって価値のある支出」を見極められるようになり、最適なお金の使い方しかしなくなります。
もしあなたがお金使えない病を発症している場合には、お金が減ることにフォーカスあてるのではなく、どんな支出がコストパフォーマンスよく幸せを感じられるのか？ということを考えてみるといいかもしれません。そして最適な支出を見つける中で、人生経験・幸せを犠牲にしない節約ができるようになるでしょう。
そもそも「お金」というのはただの紙切れ・数字でしかなく、このお金をいかに幸福感に変えていけるが重要です。本来、金銭的にストレスなく生活をするために節約し資産形成をするはずなのに、節約によってストレスを感じてしまっては意味がありません。ぜひお金使えない病を発症している方は、自分の治療だと思ってお金を人生経験に変える練習をしていきましょう！
文／ぽんちよ
投資系YouTuber。2019年10月からYouTubeチャンネル『投資家ぽんちよ』を開設し、投資や副業、セミリタイアに関わることを発信している。サラリーマンとして働きながら活動していたが、2022年3月にFIRE達成。YouTubeチャンネルはこちら
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