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キングジム「ポメラ」の最新モデルは原稿執筆に集中できる機能が満載だった!

2022.08.12

文筆家に愛されるキングジムの進化した「ポメラ DM250」を試してみた!

キーボードでテキストを入力する機能に特化したメモや文章の作成専用機の「ポメラ」。キングジムからその初号機となる「DM10」が、2008年11月に発売されると、そのシンプルな機能にもかかわらず、当時では画期的な折りたたみ式のキーボードを採用した持ち運びやすいサイズなども好評で、予想を超える大ヒットに。

その後に続く機種である「DM20」、「DM100」、「DM200」、「DM30」などとともに、ライターや記者、作家などの文章を書くことを生業とする者たちを中心に14年以上にわたり支持され続けてきた。

ちなみに「ポメラ」シリーズには、「DM10」といったように品番の数字が2ケタでキーボードを折りたためるタイプと「DM100」のように数字が3ケタのストレートタイプのキーボードを採用した上位機種が存在。

その上位機種の先代モデルとなる「DM200」の発売から約6年ぶりとなる2022年7月29日に、後継モデルの「DM250」が新登場。その進化ぶりを確かめようと製品を借り出してみたので、その使い心地と併せてレポートしよう。

ユーザーの要望を反映して進化

まずは、その外観のデザインだが従来機の「DM200」と比べて大きな違いがなく、ボディカラーが黒からダークグレーに変わった程度。また、ボディサイズも約W263mm×D120mm×H18mmと従来機と変わらず、重量については約580gから約620gと40gほど重くなっている。

セット内容は、本体、USBケーブル(USB Type-A-/Type-C)、ACアダプタ、取扱説明書、保証書、キートップステッカー

ボディの質感はマット仕上げで安っぽさを感じない

本体底面

さらに、ディスプレイもバックライト搭載の7.0インチTFT液晶(1,024×600ドット)と変更はなく、外観でなんとか違いがわかるのは外部接続端子が、USB Type-BからType-Cになり、端子近くに充電状態を示すLEDインジケーターが搭載されたことぐらいだろう。

クラムシェル型の本体はディスプレイ部を最大で160度まで開くことができる

インターフェイスはすべて本体左側に統合

充電確認用LEDは充電中はオレンジ、充電完了時は緑、ローバッテリー時は赤色に点灯

それでは、従来機に比べてあまり変わっていないかといえば、そうではない。多くのコアなユーザーに愛される「ポメラ」は、寄せられる要望を反映するようにポイントを絞った進化を果たしているのだ。

そのひとつが、バッテリーの容量を増加したことにより、フル充電で約24時間の使用時間を実現したこと。(注:待機電力状態の時間ではない!)これは、従来機が約18時間だったことを考えると、6時間も長く使えるため外出先などで大変重宝するだろう。しかも、充電時間が約4時間と従来機よりも1時間も短くなっているのだから、ありがたい限りだ。

本体がダークグレーなのに対しキーが黒いため視認性に優れている

付属のキートップステッカーで変更したキー配列にあわせた表示が可能に

またJIS配列のキーボードは、従来機同様にキーピッチを約17mm、キーストロークを約1.2mmのゆとりのあるものとした上で、US配列キーボードユーザー向けに、「ポメラ」用にカスタマイズしたUS配列を追加。さらに、従来機でも採用していた、日本語入力に特化した「親指シフト」には、改良したレイアウトを1種追加し、より入力しやすくなっている。

文章作成の機能を強化

そして、文章作成の機能という部分では「ポメラ」向けに最適化した日本語入力システム「ATOK for pomera[Professional]」をさらに強化し、校正支援機能を追加したことで、より文章作成がしやすくなった。

たとえば、「ぢめん」と間違えて入力して変換すると「地面『じめん』の誤り」 とすかさず訂正してくれる。また、入力ミスだけでなく「とりつく暇もない『取りつく島もない』の誤用」といった勘違いしやすい慣用句までも正してくれるので、大変助かる。

さらに、1ファイルあたりの保存可能文字数は従来機の2倍の20万字になったのも、長文を書く者にはうれしいポイント。また、従来までは文章入力中の文字数の表示はなかったのだが、「DM250」では画面下のステータスバーにバッテリー残量とともに表示されるようになった。これは、筆者のような文字数が決まった原稿を書くことが多い者にとってはありがたい。

なお、従来機では128MBだった本体メモリは1.3GBまでアップしている。また、対応するSD/SDHCメモリーカードの最大容量は、それぞれ2GB/32GBと従来どおり。

この本体の大容量化にともない、新たにオートバックアップ機能とゴミ箱機能が搭載された。これらの機能があるおかげで、間違って削除したり上書きをしてしまったファイルも復旧が可能となるので安心だ。

新たにシナリオモードを追加

縦書きはもちろん原稿用紙のような方眼表示も可能

そして今回、縦書きの脚本や台本の作成に適したシナリオモードが追加となった。ちなみに、この「DM250」には、「角川類語新辞典.S」「明鏡国語辞典 MX」「ジーニアス英和辞典 MX」「ジーニアス和英辞典 MX」が搭載されているため、調べたい言語などがある場合も便利だ。

さて、テキスト入力のみに特化した「ポメラ」は、メールやLINEなどといった機能がないばかりか印刷もできないため、作成したデータの移動手段が重要となってくる。いちばん手っ取り早いのが、SDカードやUSBケーブルでパソコンに移動する方法なのだが、外出先などではスマートフォンを活用したくなるというもの。

作成したデータをQRコードに変換

スマホ専用アプリでQRコードを読み込むだけでデータ移動が可能

そんな時は、スマホ専用アプリ「pomera Link(ポメラリンク)」を使い、「ポメラ」で作成したデータをQRコードに変換してスマホで読み取ることができる。ただ、ひとつのQRコードに格納できる文字数があまり多くないため、長文の場合は、Wi-Fiの接続がおすすめ。

このWi-Fiの接続なら、「ポメラ」本体内のデータを確認し、選択するだけでアプリ内に保存が可能。また逆に、アプリ内のファイルを「ポメラ」へ送信することもできる。アプリ内に保存したデータは、編集なども可能でメールやLINEなどに添付したり、スマホと連携させたプリンターから印刷するなど活用の幅が広がる。

テキスト入力のみに特化しているからこそ集中できる

膝の上に置いてもタイピングしやすいサイズ感

数週間にわたり最新の「ポメラ」を借りて、さまざまな場所にも連れ出して使用してみた筆者だが、最後に、実際の使い心地や気になった点などをまとめてみたいと思う。

まずそのサイズなのだが、薄型のクラッチバッグ程度の片手で軽く持てる大きさのため、鞄の中に入れてもそのまま持ち歩いても負担を感じないのがいい。

もちろん、約620gという重量は、決して軽いとは言えないのだが、多分これ以上軽すぎてもタイピングの際に安定感がなくなってしまう気がするので、程よいのではないだろうか。

ちなみに、筆者の普段使っているiMacは、キーボードだけで約554gだったので、重さがタイピングの際の安定感に寄与することは間違いないのではなかろうか。

「ポメラ」ならサッと取り出して取材の移動の合間にクルマの中で原稿を書くこともできる

そして感心したのが、起動の早さだ。機能がシンプルとはいえ、電源を入れてから3~4秒でテキストが入力できる状態になるので、思いついた文章をすぐにタイピングできて、その後の執筆へのモチベーションにも繋がるのだ。

目が疲れている時などは画面を白黒反転すると作業がしやすかった

またディスプレイは、カラー液晶を敢えてモノクロ表示にしているため、文字などのコントラストもはっきりしていて視認性も抜群。そのため、日中の屋外でも見づらいということがなかった。もちろん画面の明るさは、11段階で調整が可能な上、背景色とテキストを白黒反転することもできる。

カフェでもタイプ音が静かなので優雅な気分に

さらに、いちばん触れることの多いキーボードに関しては、比較的に手の大きな男性にはキートップが小さく感じられるかも知れないが、キータッチの感覚が上質でサクサクと入力を進められる。加えて、タイプ音の静音性が高くマイルドな音なのには感心させられた。

実は、この記事もカフェに「ポメラ」を持ち込んで書いていたのだが、まわりのノートPCのカチャカチャするタイプ音に比べても、とても上品に感じられた。

Bluetoothキーボードとしてスマホの文字入力もサクサクとできる

なお、筆者にとって大変ありがたかった機能がBluetoothキーボードだ。これは、スマホなどのメールやメモなどのテキストを入力する際に、「ポメラ」をキーボードとして利用するというもの。実は筆者は、スマホでフリック入力などの文字入力が苦手で、いつもまわりから爆笑されるほどの遅さのため、これはとても重宝した。

さて今回、最新の「ポメラ」を使ってみて強く感じたのが、テキスト入力のみに特化しているからこそ、執筆に対しより集中できるということ。いつものようにパソコンなどを使用している場合、ちょっと調べものをと思って、ついついネット巡回してしまったり、メールチェックで気を取られたりしてしまいがちだが、それがないのだ。

そういう意味では、数年前に“デジタルデトックス”ということが話題となり、通話に特化した携帯電話やパソコンなどのデジタル機器と距離を置くことのできるホテルが人気となったが、「ポメラ」の存在は、それと似ているような気がする。

いままでは、より多くの機能を搭載することが進化することであったが、これからは、「ポメラ」のように使い心地にこだわって、本当に必要な機能に絞った製品づくりへとシフトしていくのではないだろうか。

【製品仕様】

関連情報:https://www.kingjim.co.jp/pomera/dm250/

取材・文・撮影/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

卓上とクリップの2WAYで使える!仕事中の不快な暑さを吹き飛ばすDIMEの付録「USBパワフル扇風機」

現在発売中の雑誌「DIME」9・10月号の付録が話題だ。かなり大きな箱になっていることも話題だか、何よりその中身が販売価格(1200円)以上にコスパがいいアイテムだということで、人気となっている。

今回、付録に付いているのは、卓上タイプとクリップタイプの2WAYで使える「USBパワフル扇風機」。USB経由で給電するタイプなので、比較的、好きな場所に設置して使えるので便利だとSNSで話題になっている。

もうひとつ、購入者から評価されているのが雑誌付録とは思えないほど強力な風力。風力は3段階で調節できるようになっているが、最大風量に設定するとそのコンパクトなボディーからは想像ができないほど強力な風が生じる。特に、PCやモニターなどの熱がたまって温度が高くなりがちなデスクトップやキッチン、エアコンの届きにくい作業場やクルマの後部座席などで、早速、活用している読者もいるようだ。

猛暑が続き、さらに湿度も上がり、節電が呼びかけられている今年の夏。不快指数が高まっているこの時期こそ、かゆいところに手が届く、便利なアイテムを上手に活用してほしい。

なお、雑誌「DIME」9・10月号は全国の書店、コンビニ、オンライン書店で発売中。売り切れが予想されるため、早めの入手をおすすめしたい。

◆Amazonで買う

https://www.amazon.co.jp/dp/B0B4PQVF6M

◆セブンネットショッピングで買う

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◆動画を見る

文/techboy

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