先代から劇的進化を遂げ、ホームボタンを廃し画面サイズが大きくなった、第6世代「iPad mini」。
もちろん、「iPad」や「iPad air」、「iPad Pro」も大画面で使いやすいし、「iPhone 13 Pro Max」の6.7インチも魅力的ですが、実際のサイズ感とコスパってどうでしょうか?
そこで、各モデルのサイズと比較、2022年8月初旬現在のアップルストアでの価格もチェックして、改めてiPad miniの実力を検証してみました。
iPad mini(第6世代)と旧モデル、現行iPadシリーズとiPhone 13シリーズのサイズを比較
ではここから、iPad miniのサイズを旧モデルとなったiPad mini(第5世代)と比較します。さらに、現行のiPadシリーズ、iPhone 13 Pro/ Pro Max、iPhone 13とも比較してみましょう。
iPad mini(第6世代)と旧iPad mini(第5世代)のサイズを比較
2019年3月に登場した「iPad mini(第5世代)」
まずは、iPad mini(第6世代)と旧iPad mini(第5世代)のサイズを比較してみます。
iPad mini(第6世代)と旧iPad mini(第5世代)のディスプレイサイズを比較
iPad mini(第6世代):8.3インチ
iPad mini(第5世代):7.9インチ
iPad miniは最新の第6世代で8インチを超えるディスプレイサイズを実現。これにはホームボタンの廃止を含むベゼルの狭額化が大きく貢献しています。
iPad mini(第6世代)と旧iPad mini(第5世代)のボディサイズ、重量を比較
iPad mini(第6世代):幅134.8×高さ195.4×厚さ6.3mm、重量293g(Wi-Fiモデル)/297g(Wi-Fi + Cellularモデル)
iPad mini(第5世代):幅134.8×高さ203.2×厚さ6.1mm、重量300.5g(Wi-Fiモデル)/308.2g(Wi-Fi + Cellularモデル)
第6世代はディスプレイサイズが拡大されたにも関わらず、サイズは高さが200mmを切り、しかも重量も軽減され300gを切っています。
ところでiPad mini(第6世代)のサイズ感ってどう? 紙のA5サイズって本当!?
ちなみに、iPad mini(第6世代)のサイズ感はどんな感じでしょうか?
紙のサイズで〝A5〟は幅148×縦210mmです。なので、ちょっと小さめのA5サイズという感じです。さらに、重量はWi-Fiモデルで293gなので、昨今のスマホが200gを超えるモデルが多くなっていることから、スマホ感覚で使えるiPadと言えるかもしれません。
iPad mini(第6世代)と現行iPad Proのサイズを比較
では続いて、iPad miniと現行iPadシリーズとサイズを比較してみます。まずは、現行iPad Proと比べてみましょう。
iPad mini(第6世代)と現行iPad Proのディスプレイサイズを比較
iPad mini(第6世代):8.3インチ
12.9インチiPad Pro(第5世代):12.9インチ
11インチiPad Pro(第3世代):11インチ
iPad mini(第6世代)と現行iPad Proのボディサイズ、重量を比較
iPad mini(第6世代):幅134.8×高さ195.4×厚さ6.3mm、重量293g(Wi-Fiモデル)/297g(Wi-Fi + Cellularモデル)
12.9インチiPad Pro(第5世代):幅214.9×高さ280.6×厚さ6.4mm、重量682g(Wi-Fiモデル)/685g(Wi-Fi + Cellularモデル)
11インチiPad Pro(第3世代):幅178.5×高さ247.6×厚さ5.9mm、重量466g(Wi-Fiモデル)/470g(Wi-Fi + Cellularモデル)
12.9インチiPad ProはiPad miniの2倍強の大きさ、11インチiPad Proは1.5倍の大きさというイメージです。重量もほぼその違いになります。
iPad mini(第6世代)とiPad Air(第5世代)のサイズを比較
続いて、M1チップを搭載した、一番新しいiPadとなるiPad Air(第5世代)とサイズを比較してみます。
iPad mini(第6世代)とiPad Air(第5世代)のディスプレイサイズを比較
iPad mini(第6世代):8.3インチ
iPad Air(第5世代):10.9インチ
iPad mini(第6世代)とiPad Air(第5世代)のボディサイズ、重量を比較
iPad mini(第6世代):幅134.8×高さ195.4×厚さ6.3mm、重量293g(Wi-Fiモデル)/297g(Wi-Fi + Cellularモデル)
iPad Air(第5世代):幅178.5×高さ247.6×厚さ6.1mm、重量461g(Wi-Fiモデル)/462g(Wi-Fi + Cellularモデル)
iPad Airは、幅と高さが11インチiPad Proと同寸法。厚さは0.2mm増えますが、重量は5〜8g軽量となっています。
iPad miniと比べるとiPad Airは約1.5倍のサイズ、重量とイメージしてください。
iPad mini(第6世代)とiPad(第9世代)のサイズを比較
iPadの最廉価版、iPad(第9世代)とのサイズ比較もしてみましょう。
iPad mini(第6世代)とiPad(第9世代)のディスプレイサイズを比較
iPad mini(第6世代):8.3インチ
iPad(第9世代):10.2インチ
iPad mini(第6世代)とiPad(第9世代)のボディサイズ、重量を比較
iPad mini(第6世代):幅134.8×高さ195.4×厚さ6.3mm、重量293g(Wi-Fiモデル)/297g(Wi-Fi + Cellularモデル)
iPad(第9世代):幅174.1×高さ250.6×厚さ7.5mm、重量487g(Wi-Fiモデル)/498g(Wi-Fi + Cellularモデル)
iPadはiPad Airよりも幅が4.4mm小さく、高さは逆に3mm大きく、厚さは1.4mm厚いモデルです。ディスプレイサイズが0.7インチ小さいこともあり、iPad Airよりややボテッとした印象を受けます。
iPad miniに対してはサイズ・重量とも約1.5倍といったところです。
iPad mini(第6世代)とiPhone 13 Proシリーズのサイズを比較
iPad miniとiPadシリーズを比較してきましたが、ここからはiPhone 13シリーズと比較して、iPad miniとスマホの相関を確認してみます。まずは、iPhone 13 Proシリーズとサイズを比較します。
iPad mini(第6世代)とiPhone 13 Proシリーズのディスプレイサイズを比較
iPad mini(第6世代):8.3インチ
iPhone 13 Pro Max:6.7インチ
iPhone 13 Pro:6.1インチ
iPad mini(第6世代)とiPhone 13 Proシリーズのボディサイズ、重量を比較
iPad mini(第6世代):幅134.8×高さ195.4×厚さ6.3mm、重量293g(Wi-Fiモデル)/297g(Wi-Fi + Cellularモデル)
iPhone 13 Pro Max:幅78.1×高さ160.8×厚さ7.65mm、重量238g
iPhone 13 Pro:幅71.5×高さ146.7×厚さ7.65mm、重量203g
小さいと思われるiPad miniですが、さすがにiPadの名を冠するだけあって、iPhoneと比較するとかなりの大きさです。iPhone 13 Pro Maxと比べると2倍、iPhone 13 Proと比べると2.5倍というサイズ感です。
ただし、重量はそこまでの差が無く、iPhone 13 Pro Maxに対しては1.25倍、iPhone 13 Proに対しては1.5倍といったところです。
iPad mini(第6世代)とiPhone 13のサイズを比較
最後に、iPhone 13ともサイズを比較してみましょう。
iPad mini(第6世代)とiPhone 13のディスプレイサイズを比較
iPad mini(第6世代):8.3インチ
iPhone 13:6.1インチ
iPad mini(第6世代)とiPhone 13のボディサイズ、重量を比較
iPad mini(第6世代):幅134.8×高さ195.4×厚さ6.3mm、重量293g(Wi-Fiモデル)/297g(Wi-Fi + Cellularモデル)
iPhone 13:幅71.5×高さ146.7×厚さ7.65mm、重量173g
iPhone 13はiPhone 13 Proとサイズは同一です。そのため、iPad miniはiPhone 13の2.5倍のサイズ感です。ただし、iPhone 13の重量はiPhoneの中でかなり軽量なので、1.7倍ほどの差に収まっています。
ディスプレイサイズ1インチあたりいくらか? 重量と併せて計算してみた
ここで、iPadシリーズ、iPhone 13シリーズのディスプレイサイズ1インチあたりのコストを比べてみました。
携帯電話であるiPhoneには当たり前ですがWi-Fi版がないので、iPad全モデルは〝Wi-Fi + Cellularモデル〟をセレクト。容量は全モデル共通サイズとなる256GBでチェック。
それでは、全ラインアップの256GBモデルの価格とディスプレイサイズ、1インチあたりのコスト、1インチあたりの重量を比較してみましょう。
iPad mini(第6世代)
Wi-Fi + Cellularモデル256GBの価格:11万6800円
ディスプレイサイズ:8.3インチ
Wi-Fi + Cellularモデルの重量:297g
1インチあたりのコスト:1万4072.3円
1インチあたりの重量:35.8g
12.9インチiPad Pro(第5世代)
Wi-Fi + Cellularモデル256GBの価格:19万6800円
ディスプレイサイズ:12.9インチ
Wi-Fi + Cellularモデルの重量:685g
1インチあたりのコスト:1万5255.8円
1インチあたりの重量:53.1g
11インチiPad Pro(第3世代)
Wi-Fi + Cellularモデル256GBの価格:15万4800円
ディスプレイサイズ:11インチ
Wi-Fi + Cellularモデルの重量:470g
1インチあたりのコスト:1万4072.7円
1インチあたりの重量:42.7g
iPad Air(第5世代)
Wi-Fi + Cellularモデル256GBの価格:12万8800円
ディスプレイサイズ:10.9インチ
Wi-Fi + Cellularモデルの重量:462g
1インチあたりのコスト:1万1816.5円
1インチあたりの重量:42.4g
iPad(第9世代)
Wi-Fi + Cellularモデル256GBの価格:9万1800円
ディスプレイサイズ:10.2インチ
Wi-Fi + Cellularモデルの重量:498g
1インチあたりのコスト:9000円
1インチあたりの重量:48.8g
iPhone 13 Pro Max
Wi-Fi + Cellularモデル256GBの価格:17万4800円
ディスプレイサイズ:6.7インチ
重量:238g
1インチあたりのコスト:2万6089.6円
1インチあたりの重量:35.5g
iPhone 13 Pro
Wi-Fi + Cellularモデル256GBの価格:15万9800円
ディスプレイサイズ:6.1インチ
重量:203g
1インチあたりのコスト:2万6196.7円
1インチあたりの重量:33.3g
iPhone 13
Wi-Fi + Cellularモデル256GBの価格:13万2800円
ディスプレイサイズ:6.1インチ
重量:173g
1インチあたりのコスト:2万1770.5円
1インチあたりの重量:28.4g
iPad mini(第6世代)は〝アップルモバイル最強〟なのか?
ここまで、iPad miniとiPadシリーズ、iPhone 13シリーズと比較してきました。iPad miniはサイズ・重量差ではiPadの半分〜7割のイメージ。iPhoneに対しては、サイズ差は2〜2.5倍、重量差で1.25〜1.7倍と、いった結果となりました。
1インチあたりのコストと重量で比較すると、iPadの9000円が図抜けていますが、iPad Proよりもコストダウンといえそうです。さらに、1インチあたりの重量が35.8gと、iPadというよりはiPhoneに近いレベルです。
総括すると、iPadシリーズのコスパを発揮しながら、重量はスマホのiPhone 13シリーズ級というのがiPad miniの立ち位置になります。
A15 Bionicは、iPhone 13シリーズと共通の最新チップであることも考慮すると、iPad mini(第6世代)は〝アップルモバイル最強〟のバランス感を持つ端末と呼べるのでは? という検証結果と言えそうですが、みなさんはいかがでしょうか?
※データは2022年8月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/中馬幹弘