シンガポール発サステイナブル認証「グリーンマーク・アワード」を受賞
シンガポール・チャンギ空港に直結する、ショップやホテル、屋内庭園を擁する大型複合施設「Jewel Changi Airport (ジュエル)」が、環境に配慮した先進的な建物としてシンガポール政府が授与するサステナビリティ認証「グリーンマーク・アワード(ゴールドプラス)」を受賞。
ジュエルの中心部には屋内の滝として世界で最も長い40メートルの滝「レイン・ボルテックス」が存在する。同施設では、水を回収して再利用し、蒸気は室内の換気や冷房に利用されるなど、サステイナブルな技術が駆使されている。
評価のポイントとしては、室内の空気質を向上させる広範な緑化と高い緑化率になる。
また、革新的で効率的な空調システムや、太陽光パネルによる再生可能エネルギーの利用など建物全体で効率的な照明を使用している点などが評価されている。
推定年間エネルギー削減量は、約18gWh(1ヶ月に使用される世界平均電力の66,000人分)、推定節水量は58,300m3にも及ぶ。
環境に配慮した国として評価が高く都市緑化が進むシンガポール
庭園都市として有名なシンガポールは見た目だけでなく、緑と都市が調和するように設計されている。
アジア諸国の中でシンガポールはエコフレンドリーな国としてトップクラスに位置しており、イェール大学や国連などの主要な環境機関が実施した調査では、環境パフォーマンス指数で世界第14位、アジアでは第1位にランクしている。
シンガポールでは、電力消費量を削減する方法の一つとして、グリーンビルディングの建設が義務付けられている。「グリーンマーク制度」とよばれる、商業施設や住宅において水やエネルギーの使用量を削減することに主眼を置いた評価制度が導入されている。
グリーンマークのガイドラインに沿って建設されたオフィスは、エネルギーと水の消費量の削減により、総運営費が11%削減されたとのことで、環境に配慮された街づくりが進んでいる。
参考記事:https://tnc-trend.jp/singapore25-2/
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構成/DIME編集部