iPhoneを使っていると、「設定」のアイコンに赤いマークがつくことがあるはず。そんな時は〝アップデート〟のタイミングかもしれません。
アップデートをしないと、セキュリティ上のリスクが高まったり、動作に不具合が出ることもあるので、なるべく早めにアップデートしましょう。
そこで今回は、「iOS 15」をアップデートするやり方をご紹介します。
そもそもiOSって何?
ちなみにiOSってご存じでしょうか。OSとは、Operating Systemを略したもので、パソコンを操作したり、ソフトを使うための土台として利用されるソフトウエアのことを意味します。
そしてiOSは、iPhoneに使われるOS(一部、iPod touchやiPadでも使用)のことを意味しています。iPhoneを操作したり、アプリを使うためのソフトウエアなのです。
そのiOSも進化を重ね、2022年8月時点ではiOS 15が最新版となっています。
なぜiOSをアップデートするの?
ではなぜ、iOSをアップデートするのでしょうか? その理由は様々ですが、主に以下のようになっています。
1.不具合の修正
2.セキュリティの強化
3.最新の機能を追加する
4.最新のアプリが使えるようになる
5.通信の安定のため
iOSはiPhoneを操作するためのシステムなので、iOSが新しくなると操作方法が最新のものになったり、使える機能が増えたり、iPhone自体が進化します。
「今の操作に慣れてるから、あまり変えたくないよ〜」という人も居るでしょうが、不具合の修正やセキュリティの強化、通信の安定は、モバイル端末には必須のことです。なるべく早く、最新のiOSにアップデートすることをおすすめします。
iOSはいつアップデートするの?
iOSは年々進化しています。いわゆる〝メジャーアップデート〟と言われる大規模なアップデートは、例年6月ごろにベータ版(お試し版)が提供され、正規版が秋口に提供されることが恒例となっています。
その際は、iOSの後に来る数字が変わることが多いです。2021年9月20日に正規提供されたのが現在の「iOS 15」で、2022年6月7日に発表されています。2022年は6月6日に「iOS 16」が発表され、秋に正規提供される予定となっています。
そのメジャーアップデートの合間にマイナーアップデートが繰り返されます。
執筆時点(2022年8月3日)での最新版はiOS 15.6です。これよりマイナーなアップデートがあれば、iOS 15.6.1、15.6.2……と細かな変更を加えていくかもしれません。
それでは、筆者のiPhone 11 256GBモデルにも最新のアップデートの通知が来ているので、iOS 15.6へアップデートしてみたいと思います。
アップデートの通知は様々ですが、例えば、「設定」のアイコンにバッジが赤くついたり、
「設定」の「ソフトウェア・アップデート」に通知が来たりします。
ほかにも、ホーム画面に通知が届いたりと、「アップルはよほどiOSをアップデートさせたいんだなぁ……」と感心するほどです。
まあ、冗談はさておき、通知が届いたらアップデートが原則と覚えておきましょう。
iOS15.5をiOS 15.6へアップデート。やり方は簡単
事前のご説明が長くなりました。iOSのアップデートのやり方をご紹介します。
【参考】iPhone、iPad、iPod touch をアップデートする – Apple Support
1.まずはiCloudかコンピュータ(Mac、Windows)にデバイスのバックアップをします。
詳しくはこちらで確認してみてください。
2.iPhoneを電源に接続して、Wi-Fiでインターネットに接続します。
3.「設定」アプリを開き、「一般」→「ソフトウェア・アップデート」をタップします。
4.もし2つのソフトウェア・アップデートのオプションが出たら、インストールしたい方を選びます。
5.「今すぐインストール」をタップします。代わりに「ダウンロードとインストール」と表示される時は、そちらをタップしてアップデートをダウンロード。パスコードを入力してから「今すぐインストール」をタップします。ちなみに、筆者のiPhone 11はソフトウェアの自動アップデートで、「iOSアップデートをダウンロード」する設定にしてあり、以下の画面キャプチャーのようにiOS 15.6が〝ダウンロード済み〟と表示されていました。
以上の操作で、アップデートが始まります。
上の写真の画面表示のあと、画面が一度暗くなった後にリンゴマークが表示され、iOS 15.6へシステムのアップデートが行われます。そして、ロック画面に以下の表示が出たら、無事アップデート終了です。
アップデートの時間はどれくらい。
今回のiOS 15.6へのアップデート時間はどれくらいでしょうか? 筆者のiPhone 11はすでにiOS 15.6がダウンロード済みでしたので、その後の作業でアップデートにかかった時間は、3分程度でした。
念のため、ダウンロードからアップデートまでの所要時間を計るため、筆者の「iPhone SE(第3世代)」64GBモデル、iOS 15.5インストール済みをアップデートしてみました。
ちなみにiOS 15.6のデータ量は479.3MB。東京都・世田谷区の住宅街の平日日中(16時ごろ)、Wi-FiはJCOM経由です。
まずは「ダウンロードしてインストール」をクリック。
「パスコード」を入力し、
利用規約を確認して「同意する」をクリック。
再度「ダウンロードしてインストール」をクリックします。
すると画面が切り替わり、〝アップデートを準備中〟となります。ここまでは、アップデート開始から1分くらいの作業です。
ここから約7分、データのダウンロードを待つと、以下のように画面が切り替わり、〝ダウンロード済み〟となります。そうしたら、「今すぐインストール」をクリックします。
すると、〝アップデートを検証中〟と表示されます。
その後30秒ほどで画面は真っ暗に。その後、下のようにリンゴマークと時間経過のバーが表示されます。ここは、画面キャプチャーができないので、iPhone 11で撮影しています。
そこから3分30秒後にまた画面は真っ暗になり、15秒ほどでリンゴマークを表示。そこから1分後にiPhone SEが再起動し、iOS 15.6へのアップデートが終了しました。
トータルだと14分程度でiOS 15.6へのアップデートは完了しました。もちろん、作業環境や時間帯、iPhoneの性能やアップル側のサーバーの混み具合などで時間は前後するかと思いますが、参考にしてみてください。
自動アップデートはどうやって設定するの?
ここまで、アップデートのやり方、時間などを確認してきました。やはりデータのダウンロードに時間がかかりました。
そこで、アップルではiPhoneの自動的なアップデートを設定しています。
1.「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進みます。
2.「自動アップデート」をクリックします。
3.「iOSアップデートをダウンロード」をオンにします。
4.自動でインストールまで作業してほしい場合は、「iOSアップデートをインストール」をオンにします。
以上の設定で、最新のiOSがアップデート利用可能になると、夜間iPhoneが充電中でWi-Fiに接続されている場合、アップデート対応します。
【参考】iPhoneのiOSをアップデートする – Apple サポート (日本)
※データは2022年8月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/中馬幹弘