アップルは9月から10月ごろにかけて例年、「iPhone SE」をのぞく新型iPhoneを発表してきました。2022年6月6日に開催された「WWDC22(世界開発者会議)」では、iOS 16が発表され、新OSの準備も万端といったところです。
おそらく次期iPhoneは「iPhone 14」シリーズと呼ばれ、Proモデルと通常版に大きく分類されることでしょう。毎年恒例になってきてはいますが、新型の登場までは、どんなモデルになるのか? 様々な予測が登場して楽しませてくれます。
iPhone 14はどんなモデルになりそう?
さて、iPhone 14ですが、どんなモデルになるのでしょうか? 散見される様々な情報によれば、どうやら2022年の新型iPhoneへのモデルチェンジの規模はやや小粒という意見が多いようです。
例えば、ノッチと呼ばれる画面の切り欠きが、パンチホールとなり小型化されるという予測や、〝mini〟が廃番となり、新たに「iPhone 14 Max」が〝大画面版の無印iPhone〟として登場するのでは? と言った噂が目立ったところ。デザインやサイズ、中身の進化については大規模なものとはならないのではないか? という意見が主流となっています。
iPhone 13シリーズは手放さず、待つべきか?
そんな新型iPhoneの噂が世間を賑やかしていますが、昨年から今年にかけてiPhone 13シリーズを購入した〝最新のiPhone好き〟にとって、新型iPhone 14に飛びつくべきモデルなのでしょうか? それとも2022年の乗り換えを断念して、2023年に登場するであろう「iPhone 15(仮称)」を購入すべきでしょうか?
まだ予測段階ではありますが、モデルごとに〝買い換え〝か? はたまた〝待ち〟か? 検証してみましょう。もちろん、新型がどうなるかは不明です。また、買い換えの判断は個人の自由かと思います。ですから、あくまで参考としてご一読いただければありがたいです。
「iPhone 13」を購入したユーザー
最新シリーズとはいえ、〝Pro〟ではなくナンバリングのみのiPhone 13ユーザーは、今回の新型iPhone 14に焦って買い換える必要はないかもしれません。
左)iPhone 13、右)iPhone 13 mini
というのも、世界的な半導体不足の影響で、新型「iPhone 14」は現行のA15 Bionicチップの継投か、もしくは多少アップデートした派生形を搭載するかもしれないという噂があります。
A15 Bionic(イメージ)
また、指紋認証への対応やUSB-C端子の搭載も現状では可能性が低く、現行のiPhone 13と新型iPhone 14との違いがあまり見いだせない可能性もありそうです。
予測ではありますが、iPhone 13ユーザーは〝2023年待ち〟と想定してみました。
しかし、「『iPhone 13 Pro Max』は高くて買えないけれど、大画面のiPhoneはいいよなぁ」と思っている方には、もし大画面のiPhone 14 Maxが登場したら、魅力的に映るのではないでしょうか。その場合は〝新型に買い換え〟はありではないでしょうか。
「iPhone 13 mini」を購入したユーザー
「iPhone SE(第3世代)」の人気が根強いためか、コンパクトで軽量な「iPhone 13 mini」の販売は好調とは言えないといわれています。そのため、新たに「iPhone 14 mini」は登場しないという意見が、ネット上などに多く見られます。新型が出ない場合は当然、iPhone 13 miniユーザーは〝待ち〟となるでしょう。逆にiPhone 14 miniが登場したら、〝最後のiPhone mini〟になる可能性もあり、〝買い換え〟もありでしょう。
iPhone 13 mini
「iPhone 13 Pro」「iPhone 13 Pro Max」を購入したユーザー
「iPhone 13 Pro」「iPhone 13 Pro Max」をひとまとめにしましたが、iPhoneが日本へ上陸して以来、歴代のiPhoneと共に過ごした筆者が考える、〝Pro〟シリーズの新型への買い換え条件は同じです。
左)iPhone 13 Pro Max、右)iPhone 13 Pro
〝待ち〟の場合
A16 Bionic搭載のほかに目立った動きはなく、カメラ機能はマイナーアップデート。
〝買い換え〟の場合
M1チップ、もしくはM2チップを搭載。容量2TBモデルの登場。USB-C対応。カメラ・動画撮影機能の大幅アップデート。
M2チップ(イメージ)
と考えています。
ちなみに、2TBモデルですが、「そんなに容量いらないよ」というご意見があるかと思います。また、現行のiPhone 13 Pro Maxの1TBモデルが、アップルストアで23万4800円であることを考えると、「iPhone 14 Pro Max」の2TBモデルが登場した場合、その販売価格は30万円に迫る勢いになると予測します。
しかし、4K動画を撮影・配信するようなプロユースのユーザーが少なからずiPhone 13 Pro/Pro Maxユーザーにはいるかと思われます。そういった方にはとりあえず撮影した動画を保存できるストレージが大きいiPhoneの存在は安心材料でしょう。
iPhone 13 Pro Max 1TBのアップルストアでの販売価格
M1チップやUSB-C対応は、今度の〝Pro〟では実施されないかもしれません。ただし、今後のiPhoneの進化を考えると、「iPad Pro」や「Mac Book Pro」との親和性を高めることにより、〝アップルのProラインアップ〟としての明確な位置づけができるかもしれません。
iPad Pro
※データは2022年8月上旬時点での編集部調べ。
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文/中馬幹弘