コロナ禍において自然に癒しを求める傾向が続き、観葉植物の需要が伸びているようだ。
そんな「観葉植物」に関する実態調査がこのほど、花と緑に関する事業を展開する第一園芸株式会社により、国内に住む10~60代の男女を対象に実施された。
4人に1人がコロナ禍で植物に対して関心を持つようになった
コロナ禍における植物に対する関心の変化について聞いたところ、4人に1人が「関心を持つようになった」と回答した。都道府県別では佐賀県(47%)、愛媛県(39%)、秋田県(38%)の順で植物に対して関心を持つようになったという結果に。
「とても~やや」関心を持つようになった人の合計を年代性別でみると、2022年は30代女性(39%)が最も変化を感じており、平均を1割上回った。2021年との変化では50代男性(23%)が最も大きく約1割増加している。
約7割が植物の購入意欲があり、約3割が「すぐ欲しい」「1年以内に欲しい」
植物の購入意向について聞いたところ、全体の約7割に購入意欲があり、「すぐ欲しい」「1年以内に欲しい」と回答した人が約3割となった。
また、すぐ~1年以内の購入意欲をまとめた際、最も高かったのは60代女性(36%)だった。30%以上の購入意欲があるのは30代以上の女性と40代、60代の男性という結果に。「いつか欲しい」という回答は10代女性が54%と突出した結果となった。
30代、40代男性の「観葉植物」への関心が高い
都道府県別では、島根県、鳥取県、大分県が「観葉植物」への関心が高い。興味のある植物について聞いたところ、全体の6割が観葉植物と回答し、その他のカテゴリーと倍近い差となった。
年代・性別で見てみると、2022年の観葉植物への興味は30~40代の男性が約7割でトップとなり、2021年と大きな変化が生じている。
また、都道府県別での観葉植物への興味のトップ3は島根県(83%)、鳥取県(80%)、大分県(77%)となった。
2人に1人が自宅に植物があり、60代男女の所有が最多
自宅に植物があるかと聞いたところ、2人に1人が自宅に植物があると回答した。年代・性別でみると、60代男女が最も多く、6割以上が植物を所有している一方、20代男女は4割未満という結果になった。
自宅にある植物で最も多いのは「観葉植物」
植物が自宅にある人に、自宅にある植物の種類を聞いたところ、全体の6割が「観葉植物」と回答し、他カテゴリーと倍以上の差となった。都道府県別でみてみると、観葉植物が自宅に最もあるのは長崎県(100%)、次いで鹿児島県(85%)、岐阜県(82%)でした。
4人に1人が1年以内に観葉植物を育て始めたと回答
自宅に観葉植物がある人に対して、いつから育て始めたかを聞いたところ、2022年は1年以内が26%となり、2021年から増加している。2年以内と回答した人と合算すると39%となり、2021年の28%と比較すると約1割増加していることが判明。
年代・性別では、10~20代の若年層で1年以内に購入したと回答した人が半数と最も多い結果となった。観葉植物を育てる人は年々増加しており、一過性のブームでないことが推測できる。
観葉植物を入手した人の約6割がリラックス効果を実感
自宅に観葉植物がある人に対し、観葉植物がもたらす効果について聞いたところ「リラックス効果」を「とても~実感あり」と回答した人が約6割となった。
「空気清浄効果」「加湿効果」についても約2割の人が効果を実感しており、観葉植物があることによって得られる効果を実感している人が多いことがわかった。
観葉植物は自分で購入が最多、理由は「好き/趣味だから」
観葉植物の入手理由を聞いたところ、7割が「自分で購入した」と回答。自分で購入した理由では6割が「好き/趣味」となり、観葉植物がブームを経て趣味のカテゴリーに加わったと推測できる。
人気の観葉植物トップ3は「アイビー」「サボテン類」「多肉植物」
持っている/欲しい観葉植物の種類を聞いたところ、全体で最も多かったのがアイビー(75%)で、次いでサボテン類(71%)、多肉植物(64%)がトップ3だった。
【調査概要】
調査内容:「観葉植物に関する調査」
調査方法:インターネット調査
調査対象:日本国内に住む10~60歳代の男女
調査人数:5,000人(うち「観葉植物が自宅にある」「植物をすぐ/1年以内/いつか購入したい」という回答者:1,000人)
調査実施日:2022年6月25日~7月3日
出典元:第一園芸株式会社
構成/オニザワミカ