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「0円プラン」が廃止された楽天モバイルユーザーで乗り換えるべき人、残るべき人

2022.08.04

 楽天モバイルが7月1日から新しい料金プラン「Rakuten UN-LIMT VII」を提供している。月額2980円(税込3278円)でデータ使い放題なのは従来と同じだが、UN-LIMT VIではデータ通信が0GB~1GBまで0円で使えてきたところ、UN-LIMT VIIでは0GB~3GBまで980円(税込1078円)となる。0円の範囲がなくなった形で、楽天モバイルを契約すると、最低でも1078円の料金かかることになる。

Rakuten UN-LIMT VIIでは0円の範囲がなくなり、最低料金は1078円になった。

楽天経済圏に浸っているなら継続を検討

 パートナー回線エリアのデータチャージ料金も、1GBあたり550円から660円になるなど、改悪との声が多いが、改善された部分もある。Rakuten Linkではなく、標準電話アプリで通話した際の「10分(標準)かけ放題」(1100円)が、料金はそのまま「15分(標準)かけ放題」となった。キャリアメールもとうとう「楽メール」として提供を開始し、無料で利用できる。また、「楽天マガジン」や「NBA Rakuten」といった楽天グループサービスを一定期間、実質無料もしくは割引価格で利用が可能だ。

様々なコンテンツサービスがお得に利用できるようになった。ABEMAプレミアムの3カ月分の月額利用料にあたる2880円を楽天ポイントで還元する「夏のABEMAプレミアム 実質3カ月無料」キャンペーンも実施中だ。

 さらに、楽天モバイルを使っていると、楽天ポイントが貯まりやすい。通常、例えば楽天市場で買い物をすると100円で1ポイント貯まる(付与率1%)が、楽天モバイルの通話SIMを契約するとポイントが+1倍(月間上限5000ポイント)になっていた。またUN-LIMT VIIの発表と同時に、楽天回線の利用で+1倍、ダイヤモンド会員ならさらに+1倍のポイント増量が発表された(それぞれ月間上限1000ポイント)。

従来のスーパーポイントアップ(SPU)+1倍に加え、新たに+1倍のポイントアップ。

 ということは、楽天モバイルのユーザーはポイント付与率が最低でも3%になる。楽天市場で1カ月4万円の買い物をすれば1200ポイントが還元される計算で、楽天モバイルの最低料金はポイントで賄えることになる。楽天経済圏をフル活用している人は、付与率をキープするためにも楽天モバイルの継続利用を検討してもいいだろう。

その後やめるにしても10月までは継続利用

 UN-LIMT VIIで0円を廃止し、ポイント付与率を上げたということは、楽天はグループ内サービスをたくさん使ってくれるロイヤルカスタマー重視に転換したと考えられる。ただ、これまで0円で使ってきたユーザーも、急いで楽天モバイルを解約する必要はない。

 7月から1GB以内でも料金が発生しているが、1GBまでなら7月、8月は料金がキャッシュバックされる。また、9月、10月はポイントバック(合計2161円支払い分をポイント還元)される。楽天ポイントは楽天ペイや携帯電話料金の支払いに使えるので、10月までは実質無料で利用が可能だ。

 ただ、ポイントの付与は利用月の翌々月末日ごろとなっている。ポイント付与までに「楽天会員」から退会した場合は付与されないので注意したい。また、 データ利用量が1GB/月を超えて利用した場合も特典の対象外となる。

 データ通信はすべて有料になってしまったが、楽天モバイルは「Rakuten Link」アプリを使うことで国内通話が無料でできるのも大きな魅力だ(0180や0570などで始まる通話は対象外)。他キャリアのかけ放題の利用料は1500円程度からそれ以上。Rakuten Linkでの通話で通話料をかなり節約できているという人も、楽天モバイルの継続を検討すべきだ。

楽天モバイルから移行するキャリアは?

 通話はほとんどしない、データ通信も常に1GB以下、楽天の他のサービスも利用しないという人は、楽天モバイルからの移行を検討していることだろう。10月からの移行先をとしてまず候補に挙がるのが、KDDIのオンライン専用プラン「povo」だ。

基本料0円のpovo。

 povoは契約するだけなら無料。必要なサービスを「トッピング」していくことで料金が発生する仕組みだ。トッピングには「データ使い放題(24時間)」が330円、「データ追加1GB(7日間)」が390円など短期で使うものから、「データ追加3GB(30日間)」が990円、「データ追加20GB(30日間)」が2700円など、他キャリアに近い感覚で使えるトッピングもある。

 ただし、180日間以上有料トッピングの購入がない場合は利用停止、契約解除となることがある。また、0円0GB時は送受信の速度は最大128kbpsとなり、テキストメッセージ以外は快適に使えないと覚悟しておく方がいい。また、トッピングは時間や日数を消化するとサービス完了で、継続して使いたい場合は自ら再びトッピングを購入する必要がある。アプリを使って簡単に購入できるが、そういった手続きを面倒に感じない人にお勧めだ。

 povoのように0円というわけにはいかないが、ひと月数百円で維持できるMVNO、格安SIMサービスもある。例えば、日本通信SIMの「合理的シンプル290プラン」は、データ通信を1GBまで月額290円で利用できる。また、HISモバイルの「自由自在290プラン」は、データ通信が100MBまで290円で、通話料も9円/30秒と低価格だ。

HISモバイルは通話料も安価な月額290円のプランを提供。

 また、IIJmioはデータ通信のみだが、eSIMで2GBまで月額440円で利用できるプランを提供している。ちなみに、通常の音声SIM契約の「ギガプラン」は2ギガプランが月額850円と1000円を切る。OCN モバイル ONEは500MBまで月額550円、NUROモバイルにも3GBまで月額792円の音声対応プランがあり、MVNOは低容量で低価格のプランが充実している。

 完全に0円で維持できる携帯電話サービスはなくなってしまったが、povoやMVNOを利用することでひと月1000円以下に抑えることはできる。通信障害時に備えてバックアップ回線として持っておくのもいいだろう。その際は、メインとは別の携帯電話会社のネットワークを利用するキャリアを選ぶことをお忘れなく。

取材・文/房野麻子

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