スマートフォンは新品だと高額だ。それにスマホが高度に進化した今の時代、数年前の機種でさえ使い勝手は十分良い。そのため、機種変更の際、新品ではなく中古スマホの購入を検討する人も多いことだろう。
中古スマートフォンのECサイト「にこスマ」を運営するBelongはこのほど、2021年度(2021年4月〜2022年3月)の中古スマートフォン取引実績調査レポートを公開した。
iPhoneとAndroidの取引数比率の推移
フリマ市場に於ける中古スマートフォンの取引件数のうち、iPhoneが占める割合は56.3%、Androidが占める割合は43.7%で、iPhone:Androidの比率は約6:4だった。
改めて日本市場でのiPhone人気が中古スマートフォン市場で確認することができた。ただし上記の通りトレンドとしてはiPhoneのシェアは年々減少しており、iPhoneのシェアは前年比で1.5ポイント減少している。
iPhone 8とXperia XZ1のフリマ市場での取引価格推移
同時期に発売された、2017年9月発売のiPhone 8と、2017年11月発売のXperia XZ1の2機種をピックアップし、相場価格の推移を調査した。どちらもiPhone、Androidにてそれぞれ2年連続でランキング上位の人気機種だ。当時の新品発売価格を100とすると、4年後の再販価格はiPhone 8は19、Xperia XZ1は11となっており、約1.7倍の差となっている。
[iPhone 8]
新品発売当時価格(税込):85,104円
4年経過(2021年9月)時の相場価格(税込) :15,800円
[Xperia XZ1]
新品発売当時価格(税込):86,184円
4年経過(2021年11月)時の相場価格(税込) :9,800円
※2017年9月発売のiPhone 8/64GB/目立った傷や汚れなしの取引価格の中央値と、2017年11月発売のXperia XZ1 SO-01K/NTTドコモ版/64GB/目立った傷や汚れなしの取引価格の中央値を比較
これにより機種変更時の再販価格を意識して機種選択をする方には再販価格が高く残価が残りやすいiPhoneがお勧めと言えそうだ。
一方で2021年度の取引件数ランキングを見ると、iPhone 8はiPhoneランク1位でiPhone取引の15.7%を占めているが、Xperia XZ1に関してはAndroid2位に関わらずAndroid取引の2.1%に留まっている。
ここからAndroidに関しては機種数が多く取引件数が分散していることがわかり、分散により再販価格は下がりやすいものの、幅広い機種から選択することが出来ることがメリットと言えそうだ。
新型iPhone発売による旧モデルの値動き
iPhoneの新モデル発表・発売が、旧モデルにどのような影響を与えるのか、iPhone 13発表・発売前後で前のモデルであるiPhone 12の値動きがどうなるのか、iPhone 12シリーズの取引件数及び相場価格の月次推移を調査した。
※iPhone 12,iPhone 12 mini/64GB/目立った傷や汚れなしの取引件数及び相場価格推移を調査
結果として、通常時は毎月2〜3%ほどの通常の価格下落率と変わらない動きだったが、2022年8月から価格が下がり始め、iPhone 13の発表・発売があった2021年9月を挟み2022年10月までの3ヶ月間、毎月8.7%ほど価格の下落が確認できた。また、取引件数も発売があった次月の10月がピークとなっている。
現在iPhone 14の発表・発売が2022年9月に噂されているが、型落ちのiPhoneを検討されている人はiPhoneの新モデル前後がお得に買い替え出来るタイミングと言えそうだ。
出典元:株式会社Belong
構成/こじへい