アップル純正の「M1」チップを搭載し、最大では2TBの容量を持つモデルが選べる「iPad Pro」。
「M1」チップ(イメージ)
タブレットとしての機能に優れるだけではなく、Apple Pencil(第2世代)と組み合わせてアナログ的に使ったり、
マグネットでiPad Proに取り付けられるApple Pencil(第2世代)
トラックパッドが使える「Magic Keyboard」と組み合わせればPC同様の使い勝手で人気です。
iPad Pro用Magic Keyboardとセットアップが可能
そんなiPad Proですが、多くのユーザーを悩ませてきた問題があります。それは……「iPad Pro」のベストサイズは11インチモデルなのか、それとも12.9インチモデルなのかという悩みです。
そこで改めて両モデルのサイズを徹底比較。これを読めばあなたにとって最適なiPad Proが選べるかもしれませんね。
iPad Proの11インチモデルと12.9インチモデルのサイズを比較
それでは、iPad Proのサイズを比較してみましょう。
11インチiPad Pro:幅178.5×高さ247.6×厚さ5.9mm
12.9インチiPad Pro:幅214.9×高さ280.6×厚さ6.4mm
となっています。
参考までに、紙の「A4サイズ」は横210×縦297mm、「B5サイズ」は横182×縦257mmです。両モデルのサイズは11インチiPad ProがB5サイズよりやや小さめ、12.9インチiPad Proは高さがやや小さいA4サイズとイメージするとわかりやすいかもしれませんね。
重量はどうでしょうか。
11インチiPad Pro:466g(Wi-Fiモデル)/470g(Wi-Fi+Cellularモデル)
12.9インチiPad Pro:682g(Wi-Fiモデル)/685g(Wi-Fi+Cellularモデル)
となります。
Wi-Fiモデルで216gの差、Wi-Fi+Cellularモデルでは215gの差。これはやや重めのスマートフォン1台分に匹敵する違いがあります。ざっくり、12.9インチiPad Proは11インチiPad Proの1.5倍ほどの重さといったイメージでしょうか。
購入で比較対象となり得る「iPad Air」とサイズを比較
ここまでiPad Proの選択では、11インチのサイズと12.9インチのサイズの違いが悩みとなる……そうご紹介しましたが、アップルには実は、さらに悩みの種となるモデルが存在します。それは……「iPad Air(第5世代)」です。
iPad AirはiPad Pro同様に「M1」チップを搭載。ディスプレイサイズは10.9インチで容量は64GBと256GBの2タイプ。背面カメラはシングルタイプとなりますが、64GBモデルのWi-Fi版は8万4800円となり、11インチiPad Proの128GBモデルのWi-Fi版が11万7800円、12.9インチiPad Proの128GBモデルのWi-Fi版が15万9800円と比較すると、かなりお買い得になっているのです。
価格面でiPad Proの強力なライバルとなるiPad Airですが、サイズと重量をチェックしてみましょう。
サイズ:幅178.5×高さ247.6×厚さ6.1mm
重量:461g(Wi-Fiモデル)/462g(Wi-Fi+Cellularモデル)
となっています。
何と、11インチiPad Proと厚さが0.2mm違い、重量で5g(Wi-Fiモデル)/8g(Wi-Fi+Cellularモデル)iPad Airが軽いだけ……と僅差でしかありません。
そう考えると、11インチiPad Proのコスパが問われるところ……。カメラ機能やストレージにそこまでハイスペックを求めないのなら、11インチiPad Proを選ぶよりも、iPad Airを購入する方がスマートかもしれないですね。
結論。iPad Proをサイズで選ぶならどっちがいいの?
ここまでiPad Proのサイズを確認してきました。
iPad Airの参戦で結論が出たかもしれません。iPad Proは12.9インチモデルに分があると思われます。11インチiPad Proを選ぶなら、iPad Airの方がコスパが高いと言えそうです。
ただ、2022年秋頃にはiPad Proは新型が出るのでは? という噂があります。その際には「M2」チップの搭載やQiワイヤレス充電への対応などが期待されているようです。
しかし、全体的な変化は小粒と言われ、有機ELディスプレイを搭載したモデルへのモデルチェンジが2023年になるのでは? などという噂もちらほら……。こればかりは予想なので、真偽の程はその時にならないとわかりません。
また、円安傾向により、製品価格のさらなる値上がりも懸念されています。そう考えると、現行品で満足なスペックが得られるなら、自分の用途にあったiPadをセレクトするのが正解なのではないでしょうか。
11インチか12.9インチか……iPad Pro購入で大いに悩ませる問題です。iPadの初代モデルから見続けてきた筆者の判断としては、大画面&大容量&高性能を求めるなら12.9インチiPad Pro。サイズは小さくても高画質な撮影とストレージ容量が必要なら11インチiPad Pro。高性能をお得な価格でというユーザーにはiPad Airをおすすめしたいと思います。
※データは2022年7月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/中馬幹弘