年に1度行われる、Android OSの大型アップデート。2022年は、「Android 13」の配信が決定しており、Android 13搭載端末の発売や、今使っているAndroidスマートフォンへの対応を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんなAndroid 13の正式なリリース日や、新機能、対応端末について、2022年7月上旬時点で公開されている情報を紹介していきます。
Android 13の正式リリースはいつ? ベータ版は公開中!
Android OSは、正式なリリースの前に、開発者向けにベータ版を配信するのが通例。Android 13でも、「ベータ版1」が2022年4月に、「ベータ版2」が5月にリリースされています。
執筆時点では、「ベータ版3」が配信中。また、2022年7月中に、「ベータ版4」が配信予定となっています。
「ベータ版4」の次には、いよいよ正式なAndroid 13が配信予定。具体的な配信日は未定となっていますが、秋ごろの発売が予告されている「Google Pixel 7」「Google Pixel 7 Pro」と同時期にリリースされると考えられます。
【参照】Android 13 プレビュー
Android 13の対応機種や対応時期は?
Android OSは、各メーカーやキャリアが対応機種や対応時期を決めるため、執筆時点では、どの端末で利用できるのか不明。ただし、Google Pixelシリーズは、2019年10月24日発売の「Google Pixel 4」以降の端末に対応することが決まっており、日本でも発売された「Google Pixel 3」「Google Pixel 3a」は非対応となります。
ただし、例年通りいけば、1~2年前に発売されたAndroidスマートフォンの多くは、Android 13に対応すると考えられます。機種によっては、「最低2回のアップデート保障」といったように、発売時にある程度アップデートを確約しているものもあるので、使用しているスマートフォンの公式HPや、通信キャリアのHPを確認しておきましょう。
また、執筆時点で配信されている、Android 13の「ベータ版3」には、Google Pixelシリーズのほかに、「AQUOS sense6(SIMフリー版)」や、「ASUS Zenfone 8」といった機種も対応しています。詳細な対応端末は、以下URLをご確認ください。
Android 13はAndroid 12から何が進化しているの?
ここからは、Android 13から追加される新機能をいくつか紹介していきましょう。
Android 11からAndroid 12へのアップデートは、デザインの刷新など、目に見える大きな変化があったため、Android 13への進化は小粒にも見えますが、細かい部分で使い勝手が向上しています。
Android 13では「戻る」ジェスチャーのプレビュー表示ができるように!?
Android 12で利用できる、ジェスチャーナビゲーションでは、前のページに戻る際に、左右をスワイプします。Android 13でも、左右からスワイプで戻る操作であることに変わりはありませんが、「予測型」の戻るジェスチャーというものが導入されます(執筆時点のベータ版では未実装)。
これは、戻るジェスチャーの途中に、最後までスワイプした場合の結果がプレビューとして表示されるというもの。プレビューを確認して、そのまま戻るジェスチャーを続けるのか、現在のビューに留まるのかを選択できるため、操作ミスが少なくなると考えられます。
コピー&ペーストが視覚的に確認できるのもAndroid 13の特徴!
Android 13では、文章のコピーをした際に、どの部分をコピーしたのか、ポップアップが表示されるようになります。
ポップアップには共有ボタンも同時に表示されるため、コピーした文章をそのままLINEで送信する、といった使い方も可能。こちらも、予測型戻るジェスチャーと同様に、情報を視認できるようにすることで、使い勝手が向上する機能といえるでしょう。
Android 13ではアプリごとの言語設定が可能に!?
Androidスマートフォンでは、システム設定から選択した言語が、デフォルトの言語として、ほぼすべてのアプリに適応されますが、Android 13では、対応したアプリにおいて、アプリごとに言語の設定ができるようになります。
基本的には、多言語ユーザーに向けた新機能となっていますが、Google Mapのみを英語表記にして、地名の勉強をするといった使い方もできるでしょう。
Android 13で大画面デバイスの操作性が向上!
Android 12のアップデート版である「Android 12L」より注力されていた点ですが、Android 13では、タブレットやフォルダブルスマートフォンといった、大画面デバイスに新しいUIが導入されるなど、操作性が向上しています。
通知画面やロック画面も含め、大画面でも最適な表示になるほか、マルチタスク機能といった、大画面デバイスならではの機能も、より直感的に利用可能に。近年盛り上がりを見せている、Androidタブレットやフォルダブルスマートフォンが、さらに使いやすくなるでしょう。
※データは2022年7月上旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦