3COINSではじめる!観葉植物の「水耕栽培」のすすめ
3COINS(スリーコインズ)はおしゃれで機能的な雑貨が揃う人気ショップ。
部屋のディスプレイに使えるような高見えアイテムも多く、インテリア好きからも支持されています。
というわけで今回は、そんなスリーコインズで話題の「水耕栽培」グッズをご紹介。インテリアとしてはもちろん、ガーデニング初心者にもおすすめできる室内緑化アイテムなのでチェックしてみてください。
「水耕栽培」とはどんなもの?
水耕栽培とは、土を使わずに水と日光+液体肥料などで植物を育てる栽培方法です。ヒヤシンスやクロッカスの球根を使った水耕栽培は有名で、手軽に育てられるので小学生の頃に経験がある人もいるかもしれません。近頃はイチゴやトマトなどの農作物を水耕栽培で作っている農家さんもいて、一昔前に比べるとメジャーな栽培方法になりつつあります。
また、インテリアとして人気が高い観葉植物も、種類によっては水耕栽培で育てることができます。省スペースで手軽にはじめられ、部屋を彩ってくれる観葉植物の水耕栽培は初心者の人でも挑戦しやすいのでおすすめです。見た目のおしゃれさはもちろん、土を使わないため土耕栽培とは違ったメリットがあります。
【水耕栽培のメリット】
- 害虫が発生しにくい
- ニオイがしにくい
- 室内で管理がしやすい
- 水やりの管理がしやすい
- 土に比べて衛生的
- 土づくりをする必要がない
通常の土耕栽培の場合、部屋の中で土(有機物)を管理しなければならないため虫やニオイが気になるところ。しかし水耕栽培であれば害虫が発生しにくく、水替えと液肥だけで良いので管理も手軽です。
ただし、水耕栽培には以下のようなデメリットもあるので覚えておきましょう。
【水耕栽培のデメリット】
- 比較的成長が遅い
- 日光が当たることで水中に藻が生えやすい
- 植物によっては水分過多になったり、徒長(※)することがある
※茎が細く枝葉の間が間延びしてしまった状態
植物の成長が遅いのはデメリットでもありますが、好みの外見やサイズ感を長く楽しめるという点ではメリットともいえますね。
また、「常に根が水につかっている」「安定した土壌に根を張ることができない」などの特性上、なかには水耕栽培とあまり相性が良くない植物もあります。初めて水耕栽培を行うのであれば、丈夫で育てやすい植物や多湿を好む植物を選ぶのが失敗しないポイントです。
◎初心者の水耕栽培におすすめの観葉植物
- ポトス
- オリヅルラン
- アイビー
- フィカス・プミラ
- ガジュマル
- パキラ
- ドラセナ
- ミリオンバンブー など
初心者の水耕栽培におすすめなのは、ある程度の耐陰性があり、生育力が旺盛で水差しでも増やすことができるような植物です。
ポトス、オリヅルラン、アイビー、フィカス・プミラなどはその筆頭で、伸びたツルを数㎝カットして水につけておくだけでも簡単に発根するくらい生命力が強い観葉植物です。
「幸せを呼ぶ木」といわれるガジュマルも丈夫で育てやすく、水耕栽培初心者におすすめです。独特の形状をした幹や気根が特徴的で、インテリアとしても人気が高い観葉植物です。
日陰に強いドラセナやミリオンバンブーも、水耕栽培には向いています。水を入れた瓶やペットボトルに挿して部屋に置いておくだけでも育つほど丈夫ですが、寒さにはあまり強くないので寒い地方にお住まいの人は室温に注意しましょう。
×初心者の水耕栽培にあまりおすすめできない観葉植物
- アジアンタム
- シュガーバイン
- グリーンネックレス
- サボテン
ふわふわと揺れる華奢な葉が可愛いアジアンタムは、シダ植物で湿潤な環境を好み、耐陰性もあります。ハイドロカルチャーで小さな苗が売られていることも多く、一見水耕栽培向きなのですが、比較的デリケートな性質がネックになります。管理を怠るとすぐに弱って葉が落ちたりチリチリになってしまうので、初心者にはあまりおすすめできません。
シュガーバインもおしゃれで人気が高いですが、同じく初心者が枯らしやすい観葉植物としてよく名前が挙がるものです。多湿な環境も好きではないので、水耕栽培にはあまり向いていないといえるでしょう。
グリーンネックレスは小さな丸い葉がネックレスのようになっているツタ状の多肉植物です。基本的に多湿は苦手で、育て方によっては葉が溶けて腐ってしまうことがあります。あまり初心者向きではありませんが、水差しで増やすこともできるので、管理に慣れている人なら水耕栽培で育てることもできるでしょう。
サボテンは「水耕栽培におすすめ!」としてよく紹介されているのですが、もともとの性質を考えると水耕栽培にぴったりの植物とは言い難いです。南米やメキシコ原産のサボテンはしっかり日光が当たる乾燥気味の環境に適しているため、そういった意味では水耕栽培との相性は良くありません。現に「サボテン 水耕栽培」で検索するとすぐに「失敗」や「カビ」などのワードが出てきてしまうほど。
見た目はとても可愛らしいし、きちんと手順を踏んで管理をすれば水耕栽培も可能なのですが、個人的にはサボテンは初心者向きではないと思います。
水耕栽培と似ている、「ハイドロカルチャー」とは?
ちなみに「ハイドロカルチャー」も水耕栽培と同じくおしゃれで人気の栽培方法です。水耕栽培と同様に土を使わないことから、ハイドロカルチャーは水耕栽培の一種として扱われることが多いです。(※)
ハイドロカルチャーでは、高温で焼いて発砲させた「ハイドロボール」という丸いボールを土代わりにして観葉植物を育てます。見た目のデザイン性が高く、菌・ニオイ・虫などが発生しにくい点や、洗って繰り返し使用できる点などがメリットです。
※当記事では区別していませんが、メーカーやサイトによっては水耕栽培・水栽培・ハイドロカルチャーを区別している場合があります
3COINSのグッズを使った水耕栽培のはじめ方
ここからは、スリーコインズのグッズを使った水耕栽培のはじめ方をご紹介します!
といっても、スリーコインズでは水耕栽培用の観葉植物とガラスベースを取り扱っているため、基本的には容器に移し替えるだけでOKです。
こちらがスリーコインズで販売されている「水耕栽培観葉植物」330円(税込)。
SNSでも話題の人気商品なので品切れしていることが多く、筆者は2度通って発見しました。しかも店頭に並んでいたのはテーブルヤシとカポック各1個のみ…タイミングによっては他の観葉植物も販売されているかと思うので、狙っている植物がある人は根気よく通ってみてください。
今回は葉っぱが可愛いカポックで水耕栽培をしてみることにしました。カポックも比較的丈夫で育てやすいのでおすすめです。裏面に水耕栽培の注意点が記載されています。
観葉植物の根が植えられたスポンジとプラスチックのカップ、カップの蓋、容器がセットになっていて、下からは水をスポンジに吸わせるためのヒモが出ています。
「移し替えるだけ」とは言いましたが、なんならこのまま飾っておくだけでもおしゃれなのがスリーコインズのすごいところですね(笑)
そしてこちらが「水耕栽培用ガラスベース小」550円(税込)。「大」もありましたがそちらは細身で高さのある形状をしていて、「小」の方が安定が良さそうだったのでこちらをチョイスしました。
ガラスベースに水を入れ、先ほどの水耕栽培用観葉植物をカップごと移して完成。
専用なのですっぽり収まるのかと思いきやカップの上部ははみ出てしまうんですね…手軽でとても良いのですが見た目的にちょっと残念でした。気になる人はカップだけ取り外してしまっても良いと思います。
ちなみにスポンジの方には根が張っているため、取り外して植え替える場合は根を傷つけてしまわないように慎重に外してくださいね。
スリーコインズのガラスベースを使わないでプリンの空き瓶などを利用しても可愛いです。
注意点としては、水は縁よりも2~3cm低い位置まで入れること。根が全部水に使ってしまうと酸素がいきわたらず根腐れの原因になります。
また、もともと土耕栽培されていた観葉植物を水耕栽培に使う際はいきなり移し替えると失敗しやすいのでおすすめしません。植物は環境に合った根が生えるため、土耕栽培と水耕栽培では根っこの性質が違うといわれます。
土耕栽培をしていた観葉植物を使う際はまず根から土をよく洗い流し、余計な葉や根の先の方を切り落として水に移すと成功しやすいです。水耕栽培への移行時期に葉を少なくしておくことで、根の成長の方に力を使ってくれるようになります。その後は1週間~10日前後は毎日水を取り替えましょう。
ちなみにこちらはもともと花瓶で育てていたポトスです。水耕栽培用のガラスベースは上部に立ち上がりがあるのでツタ植物にも向いていますね。
メーカーによって少しずつ成分が異なりますが、水耕栽培の肥料は液体の化成肥料を使うのが一般的です。肥料はあげすぎると苔やカビの原因になるので頻度や量に注意しましょう。
あくまで体感ですが、あまり大きく成長はしないものの、健康的な株であれば水だけで育てることもできますよ。
3COINSのグッズで手軽に水耕栽培をはじめよう
虫が苦手な人やガーデニング初心者にもおすすめの水耕栽培。スリーコインズのアイテムと、観葉植物に合った環境を用意してやれば手軽に育てることができるので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.