アマチュアアスリートにとって、スマートウォッチはもはや必需品になった。
専用アプリと連動し、その人の身長、体重、そして毎回の運動量や消費カロリー等をしっかり記録してくれる。
そしてよくよく考えてみれば、これらのデータを上手く活用すれば「AIがその人のトレーニングメニューを作成してくれる」ということもできるのではないか?
そんなことを妄想していたら、既にそのような製品が存在していたことを知ってしまった。
『HUAWEI WATCH FIT 2』である。
見やすい画面と人を選ばないデザイン
今は夏本番で、日中の外出は命に関わることもある。
そのような中でも、筆者は週に2、3日はジョギングに出かけている。
今年2月に確信したことだが、やはり寒い環境よりも暑い環境のほうが何百倍もマシだ。寒いとジョギングどころかバイクにすら乗れない。
しかし暑さなら日焼けと熱中症にさえ気をつけていれば、あとはどうにでもなる。
というわけで、筆者にとって夏こそがスポーツの季節。どっしゃり汗をかいたあとのシャワーは気持ちいいぞ!
そしてこの日は、ファーウェイ・ジャパンからレビュー記事執筆のためにお借りした『HUAWEI WATCH FIT 2』を装着して走ってみる。
専用アプリ『HUAWEI Health』は既にインストールしているから、接続もスムーズ。もっとも、普段は別のメーカーのスマートウォッチとアプリを利用しているため、『HUAWEI Health』を開くのは久しぶりになってしまったが……。
それにしても『HUAWEI WATCH FIT 2』の画面は随分広々としているように感じる。
この製品、前作と比較して表示面積が約18.6%も広くなっているらしい。
その上で1.74インチAMOLEDディスプレイは、強い直射日光に当たっても鮮明な表示を維持してくれる。
そして、この『HUAWEI WATCH FIT 2』の装着感は運動を阻害しない程度に収まっている。
本格的なアクティビティを想定したアウトドアウォッチは、大抵の場合ゴツい見た目をしている。
強靭な耐水耐塵性能や正確な位置情報機能を有しているのはいいが、スマートウォッチは機能が増えれば増えるほどデザインが重厚になっていくのが常。
男性的で力強いデザインの腕時計は、根強いファンがいる一方で「実用的でない」と敬遠してしまう人もいる。
が、『HUAWEI WATCH FIT 2』のデザインは人を選ばず、実際に装着しても手首の動きを妨げるものではない。ジョギング中も、その存在が一切気にならない着け心地だ。
AIがトレーニングメニューを提示
『HUAWEI WATCH FIT 2』を装着してワークアウトに出かけた後、『HUAWEI Health』のAIランニングコーチ機能を設定してみた。
すると週3回、1回につき20分のジョギングをAIが提案してくれた。
筆者の場合はこれ以外にもウェイトトレーニングや格闘技の練習もあるから、1週間の運動量は恐らく人並み以上。
にもかかわらず体重が100kg近くあるのはなぜだろうか。
それはともかく、『HUAWEI WATCH FIT 2』と『HUAWEI Health』を使えば自分の体力に合った効果的なトレーニングに臨むことができる。
また、HUAWEI TruSportTMアルゴリズムを利用してランニング能力指数、最大酸素摂取量、回復時間等をチェックし、何と「自分が目指せるタイム」まで確認することも可能。
これはもはや「腕に巻くコーチ」である。
説得力のあるコーチ
プロアスリートはともかく、市民ランナーやアマチュアアスリートにとって「運動のし過ぎ」は極めて重く見るべき事態である。
とりあえず20分走ってみたが、何だか物足りない。そうだ、あと20分走ってみよう。
しかし無計画にトレーニングメニューを増やしたせいで、翌日オーバーワークによる体調不良に苛まれるということはよくある話。
だからこそ、ここは「説得力のあるコーチ」が欲しい。
もちろん、一般人が本職のコーチをカネで雇うわけにもいかない。そこで『HUAWEI WATCH FIT 2』と『HUAWEI Health』を使って、自分に対して強い説得力で厳命できるAIコーチを導入する。
「1回20分でもこんなに効果があるよ。だからこのメニューに従いなさい」と言ってくれる存在がいれば、疲労や故障の心配なく肉体改造に励むことができるはずだ。
丁寧な作りのミドルレンジモデル
『HUAWEI WATCH FIT 2』は、メーカー公式サイトで2万680円からの価格で販売されている。
スマートウォッチとしてはミドルレンジの機種に分類されるのだろうが、同時に「値段の割には作りが丁寧」という感想も筆者は持つに至った。
週何回かの「ちょっとしたスポーツ」に寄り添った機能を盛り込んでいるが、筐体そのものにスポーティな印象はまったくない。
ビジネスシーンで装着しても罪にはならないデザインである。
夏から秋にかけて本格的に肉体を変えようと考える人にとっては、これ以上なく重宝するガジェットになるのではないか。
【参考】
HUAWEI WATCH FIT 2
取材・文/澤田真一
DIME8月号はウエアラブルの大特集、豪華付録はLEDテープライト250
大特集は「仕事も暮らしもジブン最適化! 超快適!ウエアラブル」
ついに発表されたグーグル初のスマートウォッチ「Pixel Watch」から約130インチの映像をどこでも気軽に視聴できる「Nreal Air」まで、注目のウエアラブルデバイスが続々登場。中でも、単体で使える機能が充実し、スマホ全盛時代の終焉を告げる「ポストスマホ」の本命デバイスを、WATCH、MOBILE、HOME、SPORTS、WORK、HEALTH CAREのカテゴリーに分けて編集部がセレクト。その実力を検証した!
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