年齢を重ねるほど少しずつ後ろへ後ろへと引き下がっていく頭髪に、危機感を抱いている人は多いことだろう。
では具体的に、眉上何センチから「薄毛」認定されるのだろうか?
アンファーは、2017年より全都道府県各100人、合計4,700人(男女比50:50、20歳代~60歳代各10人)を対象にした「頭髪事情」に関する定期的な調査を実施しており、この度2022年の「薄毛の境界線」に関する最新調査を行い、その結果を発表した。
2022年薄毛の境界線は眉上7cm、4年連続で寛容を維持
おでこの広さ(眉毛の上から生え際まで)4cm~8cmの選択肢の中から、4cm・5cmと回答した人を「厳しい」、7cm・8cmと回答した人を「寛容」とし、薄毛と感じる認定ライン「薄毛の境界線」について質問したところ、回答数の最も多かった境界線は「7cm」となり4年連続で薄毛に対し寛容であることがわかった。また、全回答の境界線平均値は6.19cmとなり、前年と比較しても+0.01cmと大きな変化は見られなかった。
年収が高くなるほど薄毛に厳しい傾向、男性は年齢が高くなるほど寛容に
年収別に境界線平均値を比較したところ、年収が高くなればなるほど境界線平均値が減少傾向となっている。年収0~500万までの平均値は6cm台となっているが、500万円以上は5cm台に移行する。年収が高くなるほど境界線は狭まることから、高年収の人は薄毛や外見への意識が高く、薄毛に厳しい基準を持つ人が多いこともわかった。
また、男女別の境界線平均値を見てみると、男性6.09cm、女性6.28cmと女性が約0.2cm上回っており、境界線に対し寛容だった。性別年代別では、男性20代は5.93cm、50代6.14cm、60代は6.42cmと年代が高くなるごとに境界線も広くなり、20代と60代を比較すると約+0.5cmの差が生じている。一方、女性は20代から60代までほぼ変化はない。
薄毛に厳しい都道府県第1位は、2年連続「福岡県」、寛容な都道府県第1位は「岩手県」
47都道府県の中で最も薄毛に厳しい都道府県第1位は福岡県(平均5.97cm)となり、2年連続で1位を保持している。
この結果を紐解く上で本調査内のその他の質問結果を見てみると、「現在薄毛に悩んでいるか?」という問いに対し、「悩んでいない」と回答する人が全国で2番目に多く、「頭髪の医療機関に通っているか?」という問いに対しては、「通っていない」と回答した人が全国で3番目に多い結果となるなど、福岡県民は髪の毛に対する悩みや不安が少ない傾向にある。
薄毛に厳しい都道府県第1位となった背景には、髪の毛への自信の表れが薄毛に対する厳しい基準として表れた可能性が考えられる。
一方、薄毛に寛容な都道府県第1位となったのは岩手県(平均6.54cm)だった。本調査内での「シャンプーやコンディショナーは頭皮ケア用を使用しているか?」という問に対し「使用していない」との回答者が全国で1番、薄毛の要因となり得る生活習慣に関して「禁酒や禁煙をしているか?」でも「していない」との回答者が全国1番となるなど、頭皮ケア対策や生活習慣改善に無関心である傾向がわかる。これらのことから薄毛に寛容な都道府県第1位という結果も「薄毛かどうか気にしていない」という想いの表れかもしれない。
<調査概要>
・調査手法:WEB調査
・対象地域:全国
・対象者条件:①男女 ②20代以上70代未満
・サンプル数:n=4,700s
・調査実施日:2022年3月
出典元:アンファー株式会社
構成/こじへい