和栗モンブランブームが席巻中!
テレビやSNSで数多く紹介され“バズるスイーツ”として人気のモンブラン。約2年前からブームとなり、全国に「モンブラン専門店」が続々登場しているのだが、30代~40代のDIME読者は食べたことがあるだろうか?
モンブランと聞くと幼い頃から馴染みのケーキで、鮮やかな黄色いマロンペーストがぐるぐると巻かれている姿が真っ先に思い浮かぶかもしれない。ところが最近の進化系モンブランは「搾りたて」「LIVE感」「インスタ映え」が重要なキーワードになっている。ちなみにこんな感じ。
スゴイでしょ?こんなモンブランがここ数年人気で、一般社団法人日本スイーツ協会が実施した「2022年スイーツヒット予測」によるとカヌレや台湾カステラに次いで『搾りたてモンブラン』がランクインしている。クリームを絞るパフォーマンスも含めて楽しめるのが最大の魅力だ。
コロナ禍の厳しい時期もSNSで幅広い世代に浸透し続け、2022年もその勢いは留まることをしらない。そこで今回は、筆者が体験した搾りたてモンブランの興奮レポートをお届け!
さらに和栗にこだわったモンブラン専門店を紹介するとともに、並んででも食べたい究極のイチ押しメニューをご覧頂こう。流行に乗り遅れているとかカンケイない!美味いモノはいつでも美味い!男子も女子も甘くて美味しいモンブランを喰らおう!
興奮レポートのその前に、まずは専門店の紹介から。モンブランブームの火付け役と言われる京都の超人気店「和栗専門 紗織」。
https://wagurisenmon-saori.com/
2019年に京都の木屋町通りにオープンしたモンブラン専門店。鴨川のせせらぎと古き街並みの風情を感じながら味わいたいのが錦糸モンブラン「紗(しゃ)」。
最高級和栗とされる京丹波栗を使い、栗本来の風味と香りが存分に愉しめる逸品。細さ1mmの錦糸和栗ペーストをまとい、砂糖の甘みを極限まで抑えたモンブランに仕上がっている。
オーダーが入ってから絞りたてで提供されるため、栗そのものの味がダイレクトに脳天を直撃するとか。モンブランの概念を覆す体験ができること間違いなし。是非一度味わって欲しい。
そしてこちらは金沢の名店。和栗を知り尽くした職人が生み出すこだわりの一品が味わえる「和栗専門店・和栗白露」。
https://www.wagurishiratsuyu.com/
能登半島出身の店主が地元の能登栗の魅力を伝えようと、金沢の歴史ある街並みの一角に和栗専門店をオープン。看板メニューの朱華(はねず)は契約農家から送られた栗の女王・美玖里と厳選された国産和栗を使用した新しい形のモンブランだ。
熟して自然と落ちた栗だけを収穫し、マイナス2℃で低温貯蔵することで収穫直後の2倍以上に甘みが増すという。栗の旨味と甘味が口いっぱいに広がるモンブランは絶品!
こちらは静岡県熱海の和栗スイーツカフェ「和栗菓子 kiito -生糸-」。
2021年3月にオープンし、わずか半年で5万食以上を販売した人気店。熊本県上益城郡産の高品質な純国産和栗を100%使用し、低糖度の香り高いモンブランが人気を博している。
現在、生糸のモンブランとかき氷を融合した「季節の果物のモンブラン氷 夏織-kaori-」が夏季限定で販売中。使用する季節の果物は7月下旬まで「静岡県産マスクメロン」、7月下旬~8月中旬までは「岡山県産清水白桃」、8月中旬~9月中旬までは「国産マンゴー(仮)」を予定している。
そして京都からもう一つ。2020年オープンの「栗座 〜和栗モンブラン専門店〜」。
https://hitosara.com/0020000559/
宇治抹茶やほうじ茶など日本伝統の食材と和栗を合わせた京風モンブランで人気の名店が今年8月にリニューアルオープン。リニューアルに際し「さくらんぼモンブランかき氷」「カップケーキモンブラン」が販売される。
さくらんぼモンブランかき氷は丹波栗クリームと上品な味わいのさくらんぼをフワフワかき氷と合わせた夏にピッタリのスイーツ。カップケーキモンブランは人気のいちごと和栗モンブランを缶に詰めた目で見ても楽しめる一品だ。今夏、京都に新しい風が吹く!
続いては関東を中心に九州、四国など全国展開している「生搾りモンブラン専門店」。
https://www.namashibori-montblanc.jp/
イタリアの力強い風味が特徴の伊栗と「栗の王様」とも言われる熊本県産の利平栗を独自の配合でブレンド。この店だけのマロンクリームで彩られたモンブランはふんわりとほどけるような口どけが特長だ。
独自開発の搾り機で直径1mmの細さに搾ったマロンクリーム、さっくりとしたメレンゲ、甘さ控えめの純生クリーム、すっきりとした味わいのアイスクリームにより4層の絶妙なハーモニーが味わえる。
そして今回、興奮の搾りたてモンブランを体験したのはこちら!SNSでも話題の和栗モンブラン専門店『栗歩 浅草本店』。
https://kuriho-asakusa.owst.jp/
浅草寺のほど近くに佇む2020年オープンの「栗歩(くりほ)」。美味しさはもちろん、目の前で和栗ペーストを搾るライブ感が一躍話題となり行列必至の超人気店に。今回、東京下町で味わえる究極の和栗モンブランを味わうべく、直撃取材を敢行した。
店内はシックなカラーでまとめられ落ち着いた雰囲気。お店自体も観光客でにぎわうスポットから少し離れた場所にあるので、ゆっくりのんびりできそう。
基本メニューは、浅草限定「濃厚抹茶のモンブラン」と「国産和栗のモンブラン」。今回はせっかくなのでここでしか味わえない濃厚抹茶のモンブランを頂くことに。
注文して数分。「そろそろ搾りますので、カメラのご用意よろしいですか?」と店員さんが一言。実は毎回注文時にお客さんに撮影希望かどうかを確認し、順番が来たら声をかけているという。お客様ファーストのアテンドも嬉しい。そして、
「では、いきますね!」
うわわわわ、でてきたでてきたー!
抹茶ペーストが滝のように流れ出る!
筆者は必死に撮りまくった。二度と無い刹那の美しさを逃すまいと撮りまくった。ちょっと興奮する。限定モンブラン誕生の瞬間に立ち会うことで、より高揚感が高まり、初体験の味に期待が一層高まる。スイーツエンタテインメントとして最高かもしれない。
無駄な興奮を悟られないように席に着いて待っていると、ついに登場した。
どの角度から撮影しても魅力的な姿を見せるスーパーモデルのような風格。そのまま夢中に食らいつきたかったが、中を覗いてみたい、その衝動に駆られた。
高級和栗が練り込まれた濃厚抹茶ペーストの下には、チョコチップ、生クリームと続き、サクサク食感の特製メレンゲが中核を担い、それらをチョコスポンジが堂々と支えている。
ペーストからチョコスポンジまで真上から一直線に突き刺し、すべての美味しさをいっぺんに味わう。抹茶がスゴい!鼻から抜ける香りとほろ苦さは今まで味わったことの無いクセになる旨さ。そこに食感の異なるメレンゲとほのかな甘味の生クリームがアクセントを加え、チョコスポンジがすべてをまとめてくれる。モンブランを超えたモンブランだ。
この日、味わった国産和栗は愛媛県産。時期によって変わるらしいので、様々な和栗を楽しむのも面白いかもしれない。基本的に女性客やカップルが多いらしいが、店員の前田さん曰く「男性ひとりのお客さんも結構います。2種類のモンブランを両方一気に食べられる方もいらっしゃいます」とのこと。
男性だってスイーツが好きなのだ。ひとりで行っても構わない。この店にはメンズ単独でも受け入れてくれる優しさが揃っている。
「ただ、土日は混み合うので絶対に予約がおすすめです。ネットから予約して頂ければ確実に座れます!」(前田さん)
どの店も個性的で異なる味わいながらも独創的な味が楽しめる和栗モンブラン。和栗の繊細な香りは一度体験したら老若男女ハマってしまうはず。是非ともお気に入りのモンブランを見つけて、今この瞬間しか味わえないモンブランを味わって欲しい。
取材協力:『栗歩 浅草本店』https://kuriho-asakusa.owst.jp/
文/太田ポーシャ