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離婚経験者の7割以上が「離婚して自分の人生を楽しめるようになった」

2022.07.20

人生100年時代といわれる長い人生ではさまざまな岐路に立たされることもあるが、「離婚」もその内のひとつだろう。しかし「離婚したい」と思っても簡単にはいかない。原則的にどちらか一方の意思だけでは離婚できないので、夫婦が話し合って離婚に合意する「協議離婚」が一般的だ。

家庭裁判所で「調停離婚」を行って離婚成立の流れとなるが、これらはすべて双方合意のうえでの例。調停で離婚の合意が得られなければ、「審判離婚」もしくは「裁判離婚」となる。その時は「法定離婚事由」といって、DVなどの理由で夫婦関係が破綻していると裁判所に認めてもらう必要がある。離婚したくても実際に離婚するのは困難なのか? 

実際に離婚するまでの夫婦の心情や離婚成立までの流れなどを明らかにすることで、今まさに離婚について悩んでいる人の助けになるかも知れない。そこで一般社団法人クオーレは、離婚した経験がある30代から60代の男女を対象に、「離婚が成立するまでのリアルな心情」に関する調査を実施して、その結果を発表した。

離婚のきっかけとして多いのは価値観

結婚生活がはじまってからどのくらい経過すると不満が生じるのか、結婚生活で不満が出始める時期について調査を行った。「結婚生活に不満が出てきたのは、何年目からですか?」という質問には、『1年未満(20.1%)』『1年~2年未満(13.4%)』『2年~3年未満(13.0%)』『3年~5年未満(12.9%)』『5年~7年未満(9.0%)』『7年~10年未満(7.6%)』『10年以降(24.0%)』という結果だった。10年以降に不満が出てきたと回答した人の割合がもっとも多かったが、1年未満や1年~2年未満で不満が出てきたと回答した人も比較的多いことが分かった。

結婚生活を送るうちにパートナーのどのような点に不満を感じたのかについては、「結婚後、夫婦の間柄でどのような不一致を感じましたか?(複数回答可)」と質問。『価値観(61.3%)』と回答した方がもっとも多く、次いで『金銭感覚(50.6%)』『性格(41.7%)』『性生活(31.1%)』『両親との不和(24.8%)』『子供の教育方針(19.6%)』『趣味(13.5%)』『特に不一致は感じない(6.2%)』『信仰や宗教など(4.4%)』と続いた。

6割以上の人が、夫婦間の価値観についてズレを感じていたようだ。ほかにも金銭感覚や性格の不一致などでも不満を感じやすいということがわかった。

離婚の決め手となるのはDVやモラハラ行為?

原則的に離婚を成立させるためには夫婦間での話し合いが必要になる。言い換えれば、話し合いで夫婦双方に合意があれば、原因がなくても離婚は成立する。これを「協議離婚」といい、民法763条で規定されている。

そこで「離婚について話し合ったこと(離婚調停を含む)はありましたか?」と質問したところ、『ある(72.3%)』『ない(27.7%)』という結果になった。話し合いが行われていない場合やパートナーが離婚を拒否している場合でも、離婚裁判で法定離婚事由が認められれば離婚は成立する。

これこそが「離婚の決め手」となりますが、夫婦間にそれがあったのはどのくらいの割合なのか? 「パートナーからのDVやモラハラ行為はありましたか?」という質問は、男女別で次のような結果になった。

法定離婚事由には、不貞行為・悪意で遺棄された場合、パートナーの生死が3年以上不明、強度の精神病(回復の見込みがない)、夫婦関係の破綻の5種類がある。DVやモラハラは「夫婦関係の破綻」に含まれるが、男性の7割近くがほとんどなかったと回答した一方で、女性の5割以上がDVやモラハラがあった(酷い行為があった・ある程度の行為があった)と回答している。

裁判所に認めてもらう場合は、具体的で客観的な事実の主張や証拠などを用意しなくてはならないため、単にDVやモラハラがあったというだけでは、必ずしも決め手とはならない点は注意が必要だ。

実際に「離婚」する場合は誰を頼るべき?

離婚した後についてはどのようになっているのか? 離婚したいと考えてはいるものの、「その後の生活は大丈夫なのか」といった不安を感じている人の割合についても調査した。「離婚はしたいと思っていても経済的な理由で離婚はできないと思ったことはありますか?」という質問には、男女別で次のような結果だった。

経済的な理由で不安がある人の割合には男女差があり、半数近くの女性が難しいと考えているようだ。その場合は「婚姻費用分担調停」制度を利用して、当面の生活費の支払いを求めると良いとのこと。そうして話し合いによって夫婦双方の合意があれば、基本的に離婚は成立する。

そこで「離婚が成立するまでの手続きは難しい(面倒)だと思いますか?」と質問したところ、『とても難しいと思う(26.5%)』『まあ難しいと思う(30.5%)』『どちらともいえない(21.3%)』『それほど難しくはないと思う(15.9%)』『簡単だと思う(5.8%)』という結果になった。

6割近くの人が難しい(とても難しい、まあ難しい)と感じているようだ。日本では協議離婚(話し合い)がもっとも多いと言われているが、法定離婚事由が必要になるケースなど一部に手続きが難しいと感じることもあるかもしれない。そ

の場合は、一般的に弁護士を立てれば問題なさそうだが、どのように捉えているのか? 「協議離婚が難しい場合は弁護士を立てるべきだと思いますか?」という質問には、8割近くが『はい(77.6%)』と回答している。夫婦で離婚調停が行われたとしても、すんなり合意とはならないこともあるし、慰謝料といった「お金」の問題で話がこじれる可能性もある。このため、8割近くの人が、協議離婚が難しい場合は弁護士を立てるべきだと感じているようだ。

離婚が成立するまでは? 離婚した後の幸福感や開放感は?

離婚調停もすべて終わり、いよいよ離婚という運びとなるまで、夫婦はどのように過ごすのだろうか。「離婚が成立するまでに別居はしていましたか?」と質問したところ、『はい(56.8%)』『いいえ(43.2%)』という結果だった。離婚が成立するまでは同居していた夫婦も少なくはないようだ。

一方で離婚後の心情には、どのような変化があるのだろうか?「離婚して良かったと思いますか?」という質問には、『とても良かったと思う(52.1%)』『まあ良かったと思う(39.0%)』『後悔している(8.9%)』という回答結果になった。

とても良かったと回答した人の割合だけでも半数以上、全体では9割を超える人が離婚して良かったと感じているようだ。どのような理由で良かったと感じたのかについては、「離婚して良かったと思う理由として近いものはどれですか?(複数回答可)」と質問すると、『自分の人生を楽しめるようになった(73.2%)』がもっとも多く、次いで『恐怖や我慢の生活から開放された(39.5%)』『仕事や趣味などの余裕が生まれた(29.5%)』『子供に笑顔が増えた(20.5%)』『再婚して幸せになれた(4.3%)』と続いた。

夫婦関係が破綻するまで悪化してしまった以上、離婚もやむを得ないと言える。むしろ、お互いの人生を楽しめるようになって良かったと感じている人が7割以上、恐怖や我慢の生活から開放された、自分の仕事や趣味を行う余裕が生まれた、子供にまで笑顔が増えた、などにより良かったと感じている人が多いという結果は、新しい道を選んだ方がよかったと言えるかもしれない。

調査概要:「離婚が成立するまでのリアルな心情」に関する調査
調査期間:2022年6月21日~2022年6月22日
調査方法:インターネット調査
調査人数:1015人(男性509人、女性506人)
調査対象:離婚した経験がある30代~60代の男女
モニター提供元:ゼネラルリサーチ

https://cuolehome.jp/lp07/

構成/KUMU

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